下北半島の下風呂温泉にある、温泉ホテル。

沖合の漁り火を眺めながら、掛け流しの露天風呂にゆっくり浸かってたら、あっという間に夕食時間になった。

夕食は、ホテル2階の食事処「海峡の間」で≫人気blogランキング

青森県は、イカの水揚げ量が北海道に次いで全国第2位。下風呂温泉のある下北郡風間浦村もイカ漁が盛んな地域で、6〜12月は夜になると沖合に漁火が見える(井上靖の小説「海峡」(1961年出版)の終章で、「漁り火の見える温泉」として紹介された)。

漁り火は、漁船が魚を集めるため、夜間に灯すライト。イカ漁の集魚灯は特に明るく、津軽海峡の漁り火は宇宙空間からも視認できるらしい。



上がり口で雪駄を脱いで、その先左手へと進んでいくと、大広間があった。



衝立を間に、黒いテーブルが配置されてた。

テーブルの上には、部屋番号の札が置かれ、夕食の準備がされてた。



下座側のステージには、カラオケの機材などもあって、大漁旗が掲げられてた。



部屋番号の札があるテーブルについて、ドリンクメニューから、生ビールを注文した。

季節のおまかせプラン、大間鮪膳プランの2つのプランで宿泊予約したので、テーブルの上には、2種のお膳が準備されてて、それぞれ献立表が添えられてた。


■夕食:季節のおまかせ膳
 

◎前菜3点盛り:自家製雲丹入りワカメ豆腐
        陸奥湾産ほや酢
        下風呂産真烏賊飯

季節のおまかせ膳は、全10品。お膳には、冷たい料理2品(前菜、サラダ)と、簡易コンロで加熱する2品(鍋、炊き込みごはん)が準備されてた。

雲丹入りワカメ豆腐は、玉子豆腐仕立てになってて、ピンクの麺がトッピングされてた。ほや酢は、口あたりのいい、ゼリー寄せになってた。いか飯は、ミニ竹箕に盛られてた。濃い色に煮てあるイカの中には、ごはんがぴっちり詰まってた。


生ビール(中)¥520

すぐに生ビールが、運ばれてきた。温泉に浸かった後のビールはまた格別。


◎酢肴:陸奥湾産帆立のサラダ
    グリーンカール、野辺地小蕪、ズッキーニ
    ミニトマト、紫玉葱、パプリカ
    自家製梅ドレッシング添え

サラダは、スライスした帆立の上に、飾り切りされた色とりどりの野菜がのってて、さっぱりとした酸味の梅ドレッシングをかけて食べるようになってた。

その他の料理は、接客係の女性が順番に運んできてくれた。


◎造り:津軽海峡産平目、甘海老
    大畑産海峡サーモン
    あしらい一式

刺身は、ヒラメ、甘海老、サーモンの3点盛りで、大根や黄菊などが添えられてた。


◎鍋物:潮仕立て、陸奥湾産天然真鯛
    しゅり貝、帆立、若布
    野菜一式

鍋は、潮仕立ての出汁の中に、3種の魚介+野菜や豆腐が入ってた。魚介は軽くボイルしてから鍋に入れてあるので、加熱してもアクが出ず、食べやすかった。


左:日本酒 作田(特別純米、120ml)¥540
右:レモンサワー ¥450

日本酒とサワーを追加。「作田(特別純米)」は、青森県上北郡七戸町の(株)盛田庄兵衛の日本酒。精米歩合60%の、そぼくな旨みのある純米酒だった。


◎強肴:敷氷仕立て
    津軽海峡産殻付生雲丹

強肴(しいざかな)は、殻付の生雲丹で、クラッシュ氷の上に置かれてて、スプーンで食べるようになってた。雲丹が粒々&立体的で、全くとろけてなくて、見るからに鮮度抜群。食べると、しっかりウニの味がした。



◎焼肴:味噌仕立て、十和田牛シチュー
    茸クリーム煮、花人参

焼物は、和紙でラッピングされてた。

和紙をとると、耐熱器の中に、ビーフシチューでが入ってた。肉は軟らかで、黒毛和牛らしい味わい。味噌が効いてて、和洋折衷のシチューになってた。



◎食事:炊き込みごはん

ごはんは、炊き込みごはんで、卓上で炊き上げるようになってた。簡易コンロに着火すると、しばらくすると、湯気がたちのぼり、炊き込みのいいにおいが漂ってくる。

火が消えて、数分蒸らした後、蓋を開けると、立ち上った湯気の中に炊き込みごはんが見えてくる。薄色のごはんの上に、小さめの帆立、人参、しいたけ、たけのこなどが載ってた。ほっくり混ぜて、茶碗に取り分けて食べた。


◎漬物:長芋梅酢浅漬け

漬物は、長芋梅酢浅漬けで、イカ&キャベツの和え物が添えてあった。



◎留碗:南部蕎麦、冷出汁、薬味
    下風呂産布海苔天ぷら添え

留碗は、盛りそばで、布海苔の天ぷらが添えてあった。新潟のそば店では、『小嶋屋』など、つなぎに布海苔をつかっているそば店が多いが、布海苔そのものを食べるのは初めて。もちもち強い弾力があって、個性的な天ぷらだった。


◎水菓子:自家製杏仁豆腐、焼林檎
     ミント、ブルベリーソース添え

デザートは、滑らかな杏仁豆腐で、リンゴ&ブルーベリーソースがトッピングされてた。


■夕食:大間鮪膳
 

◎先附:鮪の山掛け、メカブとろろ、山葵
◎小鉢:鮪しぐれ煮
◎小丼:鮪の皮&若布辛子味噌和え、クコの実
◎酢肴:陸奥湾産帆立のサラダ
    自家製梅ドレッシング添え

大間鮪膳は、大間のまぐろをたっぷり使った、全12品の夕食(うち6品が、季節のおまかせ膳と共通)。

前菜系3品からして、全部まぐろで、ちょっと驚いた。先附は、とろろにメカブ混ぜ込んであって、まぐろの身がトッピングされてて、一般の山かけと、上と下が逆の盛りつけになってた。

鮪しぐれ煮は、生姜が効いてて、佃煮風。小丼は、刻んだ鮪の皮で、コリコリとした食感で、酢味噌がかかってた。

まぐろに手鉤(てかぎ)をひっかけて、地べたを引きずってる画像が、テレビの魚市場の場面でよくみかかてて、まぐろの皮が堅くて丈夫なのはしってたが、食べるのは初めてで、ちょっとおもしろかった。


左:日本酒 純(純米、120ml)¥540
右:ライムサワー ¥450

日本酒を追加。


◎凌ぎ:鮪握り三貫

凌ぎは、大間のまぐろの握り三貫で、初っぱなから、ちょっと感動。赤身〜中トロへと移行する、身の微妙に異なる、まぐろ3貫の握り。

冷凍品や養殖のまぐろとは違って、柔らかく、あっさりとした味わいで、ぺろりと食べられた。


◎造り:鮪赤身、中とろ、
    あしらい一式

まぐろの握りをもう少し食べたいと思ってたら、まぐろの刺身が運ばれてきた。

赤身と中トロが2切れづつ盛られてた。赤身はあっさり、中とろはさらに口の中でとろけるよう。養殖のようなくどさがないので、あっさり食べられる。


日本酒:如空(純米、120ml)¥540

さらに日本酒を追加。小回りが効くよう量が少なく設定されてるので、いろんなお酒が飲めてうれしい。


◎焼肴:鮪の味噌朴葉焼き
    白ねぎ、合わせ味噌、バター

焼き物は、鮪の味噌朴葉焼きで、簡易コンロで加熱して食べるようになってた。鉄鍋に置いた朴葉の上に、刻んだねぎを敷き、まぐろの身と味噌がトッピングされてた。

まぐろの身は、脂身のある部分で、適度に弾力があって、ねぎ&味噌との相性抜群で、バターが利いてて、上質なステーキを食べてるような感じ。


◎強肴(共通):敷氷仕立て
        津軽海峡産殻付生雲丹

殻付生雲丹は、季節のおまかせ膳と共通。トゲが長く、ムラサキウニorキタムラサキウニのよう。鮮度がよく、身がしっかりしてるからこそ、スプーンですくって食べられる。


◎鍋物(共通):潮仕立て、陸奥湾産天然真鯛
        しゅり貝、帆立、若布
        野菜一式

鍋物も、季節のおまかせ膳と共通。しゅり貝は、ムール貝とちょっと形が似てた。



◎食事:鮪中落ち丼、
    きゅうり、大葉、白ねぎ、ガリ
◎漬物(共通):長芋梅酢浅漬け

ごはんは、まぐろの中落ち丼で、ごはんの上に、スプーンで骨からこけそげたような、まぐろの身+きゅうり、大葉、白ねぎ、ガリが添えてあった。

回転寿司を含めて、安い寿司店の、ネギトロなど、形のないマグロには、えたいの知れない脂をまぜて、高級感を出してる品が多い。(私は、回転寿司やチェーンでは形のないマグロはたべないようにしてる)
そういうマグロとはちがって、不自然な脂っぽさなく、粗挽き風の食感で、適度に脂がのっててマグロらしい旨みがある。



◎留碗(共通):南部蕎麦、冷出汁、薬味
    下風呂産布海苔天ぷら添え

留碗は、季節のおまかせ膳と共通。そばは丸麺に近く、冷たい出汁は、甘さがマイルドで、のどごしよく食べられた。


◎水菓子(共通):自家製杏仁豆腐
         焼林檎、ミント
         ブルベリーソース添え

デザートは、季節のおまかせ膳と共通。ミルク風味のプルンとした杏仁豆腐だった。

■朝食


朝食も、2階の食事処「海峡の間」で。

夕食とは違って、衝立はなく大広間になってた。



下座のステージのテーブルがセルフサービスコーナーになってて、お粥、納豆、焼海苔、コーヒー、お茶、お水、牛乳が準備されてた。

 
 

・味噌貝焼き ・津軽海峡産イカ刺
・鶏肉入り里芋団子
・紅鮭坂塩焼き ほうれん草浸し ・桜海老&おろし
・ごはん ・あおさ味噌汁 ・漬物
・ヨーグルトブルーベリーソースがけ

朝食も品数が多く、特産のイカ刺し、味噌貝焼きがついてた。味噌貝焼きは、帆立貝の殻の中に、刻んだ魚介、海藻+出汁が入ってて、添えてある玉子でとじて食べるようになってた。



ごはんは、ふっくら炊きたてで、おひつにたっぷり用意されてた。

宿から100m程北西に、いつでも新鮮なイカを提供するための施設「活イカ備蓄センター」(300パイのイカを常時備蓄できる水槽がある)では、7月中旬〜10月下旬までの毎週金、土曜は(7月22日〜8月21日は毎日)、「元祖 烏賊様(いかさま)レース」開催してる。

600円でイカのオーナーになって、全長20mのコースを走らせるレースで、レース終了後は、泳いだイカを風間浦村活イカ備蓄センター内で食べられる(or持ち帰れる)。レースに参加してもいいし、レースの観戦(レースの順位予想が的中すると村の特産品がもらえる)も楽しそうなので、今回は日程の都合で行けなかったが、次はぜひ行ってみたい。

恐山にも行けたし、漁り火を見ながらの掛け流しの温泉にのんびり浸って、関東ではびっくりするほど高価な大間のまぐろを、しっかり堪能できて、下北半島への旅は思ってた以上に面白かった。

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■下風呂温泉『三浦屋』
 青森県下北郡風間浦村下風呂下風呂70
 電話:0175-36-2311