昭和6年創業の温泉宿。湯之島中根山(=下呂富士)の中腹にあり、下呂の街並みや飛騨の山々を一望できる。

庇と反りのある入母屋が複層に重なる、風格漂う数寄屋造りの木造3階建て。樹齢数百年の杉や檜に寄り添うように建つ。

5万坪の敷地に、本館、別館、洋館、新館(景山荘)などから成り、客室数は67(和室66、洋室1)≫人気blogランキング



昭和4年(1929年)10月1日に着工。山の中腹まで温泉を引く壮大な事業で、延べ人員6万人、約2年の歳月をかけ、建築家の丹羽英二氏の設計、監督のもと、木造和風建築と近代洋風建築との融合をテーマに、飛騨の名工達の技によって建てられた。

宿泊施設、温泉施設の他に、ビリヤード場、社交場、舞踏場、日光浴室、バー、屋外には、テニスコートまで備え、支配人制度をとった、リゾートホテルスタイルの、当時としては斬新な温泉施設だった。

玄関、本館、渡り廊下は、平成22年、国登録有形文化財に指定された。

下呂温泉は、平安時代中期に湯ヶ峰山頂で湧出してるのが発見されたのが始まり。鎌倉時代に一度涸れたが、飛騨川の河原から再び温泉が湧き出した。延徳元年(1489年)全国各地を紀行した京都五山の僧、万里集九が訪れ、下呂温泉が名泉であることを詩文集「梅花無尽蔵」で紹介。江戸時代初期、林羅山が「林羅山 詩集第三西南行日録」で湯島(下呂)を有馬、草津とともに日本三名泉と称えた。江戸時代中期には、年間3万人の湯治客が訪れたという。

泉質は、55℃、ph8.9の高めなアルカリ性単純泉で、「美肌の湯」と言われる。

 

橋を渡り、くねくねした細い急な坂道をいっきに登っていくと、(標高差100m)古木の間に古風な建物が見えてくる。

玄関前に車を止めると、玄関から出てきた男性従業員が出迎えてくれた。

 

そろえてあったスリッパを履いて、館内に上がると左手にフロントがあり、宿泊手続きをした。玄関右手にある、囲炉裏のあるクラシカルな部屋がロビーになってて、その一画の古箪笥に、女性用の浴衣が準備されてて、お好きな浴衣をお選びくださいと言われた。

選んだ浴衣を手に、お部屋担当の女性に先導されて、部屋へと案内された。



館内は広く、各棟は、渡り廊下&階段でつながってて、ちょっと迷子になりそう。

温泉街までは、徒歩では行くのは難儀そうだが、足湯、スタンプラリーもできるようになってて、館内でも楽しめるようになってる。



 

宿泊したのは、本間8畳+控えの間+広縁に、内湯、源泉掛け流し露天風呂が付いてる部屋。建築当時そのまま。




お部屋担当の女性に、入れてもらったお茶&菓子で一服した後、大浴場と貸切家族風呂を見学に。



部屋に置かれてた、イラスト付きの館内マップが、わかりやすかった。

 

上:展望大浴場、下:露天風呂「飛山の湯」

 

上:展望大浴場、下:露天風呂「山渓の湯」

大浴場は、2カ所にあった。2つとも展望露天風呂付きの大きなお風呂だった。深夜2時に、男女が入れ替わる(夜中の2時ちょっと前に大浴場にいったら、ちょうど入れ替えをしてるところで、10分ほど待ってくださいと言われた。)

 

貸し切り家族風呂は4つあった。3つは使用中で、1つだけ見学できた。脱衣所もお風呂も創業当時のクラシカルな造りだった。


足湯

足湯は、すっくと伸びてる古木を望める場所にあった。熱めの湯で、石敷きの底は凸凹してて、甘くみて、飛び込んだら、底の石に、ツボを刺激されて、湯の熱さと痛さで飛び上がってしまった、、、。

スタンプラリー、足湯、大浴場と展望風呂に入ったりしてたら、あっという間に夕食の時間になった。




 

夕食は、2人づつ、2種類(飛騨牛を味わい尽くす会席、夏を味わう極会席)の献立にしてもらった。

◎夕食:和牛A5等級の飛騨牛を味わい尽くす会席
 

食前酒:梨酒
先付:飛騨牛ローストビーフ香味野菜巻き
   デミグラスソース掛け
前菜:ももランプ肉のマリネ
   リブロースの肉味噌田楽
   蒸し鮑の水貝、とうもろこし豆腐
   イチジク生ハム巻、尼子の一夜干し
   絹かつぎ柚味噌焼、青ダツお浸し
   川海老唐揚、姫サザエ旨煮
造里:なごり鱧、マグロ、生湯葉

飛騨牛を味わい尽くす会席は、先付、前菜にも飛騨牛の料理が含まれてた。


吸物:太刀魚、南瓜豆腐、木耳、柚子

吸い物は、薄味仕立てで上品。


凌ぎ:特製変わり寿司

特製変わり寿司は、飛騨牛のカツレツを中央に入れた太巻きで、衣に包まれたしっとりとした和牛が、酢飯&海苔との相性抜群。

 

台物:ヒレ&ミスジの鉄板焼

台物は、準備されたミニ鉄板の上で、自分で焼くようになってる。適度にサシの入ってる、上質の肉なので、焼きすぎないよう気をつけて焼いた。

 

名物:飛騨牛サーロインの味しゃぶ、夏野菜添え

メインは、飛騨牛サーロインの味しゃぶ。吸物くらいの味の付いてるダシで、しゃぶしゃぶ加熱するようになってる。ダシに味が付いてるので、そのまま食べられる。

サーロインは、とろけるような食感で、ダシの中で余分な油分がとれ、下味が適度に付くので、サーロインなのに、あっさりと食べられる。


蓋物:テールと大根の煮物
御飯:飛騨産こしひかり
香物:飛騨漬け2種
止椀:茗荷とキノコの袱紗仕立

ごはんと一緒に、飛騨牛テール&大根の煮物が運ばれてきた。テール肉は、ほぐれるくらい軟らかく、大根には、牛肉の味&香りがしっかり移ってて、ぶり大根より、こっちの方がおいしい。




箸休:シャーベット
甘味:黒蜜ゼリー&果物

食後には、箸休のシャーベットと、デザートの黒蜜ゼリー&果物がいっしょに運ばれてきた。


日本酒:蓬莱(純米吟醸、300ml)¥1600
瓶ビール:キリンラガー(中)¥700

飲み物は、生ビールを飲み干した後、日本酒や瓶ビールを追加した。

◎夕食:夏を味わう極会席
 

食前酒:梨酒
先付:焼き茄子&蛸柔らか煮
八寸:蒸し鮑の水貝、とうもろこし豆腐
   イチジク生ハム巻、尼子の一夜干し
   絹かつぎ柚味噌焼、川海老唐揚
   青ダツお浸し、姫サザエ旨煮
造里:なごり鱧、本マグロ、生湯葉
   生ビール(中グラス)¥700

夏を味わう極会席は、上質な品を少しづつ食べられる内容になってた。

造里は、本マグロの中〜大トロが入ってた。


吸物:太刀魚、南瓜豆腐、木耳、柚子

 

名物:飛騨牛サーロイン鉄板焼(左)or朴葉焼(右)

メイン料理は、飛騨牛サーロインの朴葉焼、鉄板焼、味しゃぶ、すき焼きから、選べる。

鉄板焼きは、脂が上質で、とろけるようにジューシー。朴葉焼は、飛騨牛に、甘からい味噌が絡んで、お焦げの部分が香ばしく、鉄板焼きより、さらに、ごはんにぴったりのおかずだった。

 

焼物:鮎塩焼、ベティートマト白ワイン煮、蓼酢
止肴:大鱒と翡翠冬瓜の梅肉ソース掛け
御飯:龍の瞳
香物:飛騨漬け2種
止椀:茗荷とキノコの袱紗仕立

ごはんは、1人分づつ、釜炊きできるよう準備されてたので、食べるペースに合わせて、自分で着火した。木蓋を開けると、湯気の下に、つやつや光るごはんが見えた。

鮎塩焼きは、ふっくら焼けてた。止肴はサーモンの冷菜で、脂の載ったサーモンに、梅肉ソースがさっぱりと味わえた。




箸休:シャーベット
甘味:黒蜜ゼリー&果物



 
朝食会場

朝食は、新館8階で。

◎朝食
 

・鮭の朴葉味噌焼き
・果物 ・サラダ ・ヨーグルト
・温泉玉子 ・温豆腐 ・海苔
・ほうれん草お浸し ・きゃらぶき&しらす
・ごはん ・みそ汁 ・漬物&梅干
・オレンジジュース

純和風の朝食。みそ汁は、鍋で加熱されてて、鮭の朴葉焼きが、香ばしかった。部屋の一画に、おかゆも準備されて、取りにいくと、仲居さんがおちゃわんによそってくれた。コーヒーは、廊下に準備されてた。



つやつや炊きたてのごはんが、おひつにたっぷり準備されてた。

飛騨牛がしっかり堪能できた。夕食は、2種類の献立で注文できたので、とりかえっこしながら食べたので、いろんな料理が味わえた。薬効のある温泉で格式の高い宿で心行くまで飛騨牛を楽しめた。

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下呂温泉『湯之島館』 岐阜県下呂市湯之島645

 電話:0576-25-4126
 チェックイン:15:00
 チェックアウト:11:00