イオンモールつくばにある、農産物直売所「えるふ農国(えるふのくに)」併設のそば店。

常陸秋そばの手打ち二八そばの店で、ゆばの天ぷらが看板メニューのよう。

店主は、以前牛久市岡見町『蕎麦工房 うち乃』を営んでた人≫人気blogランキング



えるふ農国は、「みずほの村市場」を立ち上げた、農業法人株式会社みずほ代表:長谷川久夫氏が、2012年に作った別会社(株)農業法人ELFが運営する。農業が産業として成立するため、質の高い農産物を生産者自ら設定した価格で販売する。

正方形寄棟造りの物見櫓風建物+越屋根の平屋から成る、大ぶりな建物。平屋の軒天から伸びる梁&支柱に丸太を三角に組み、頂点に荷車の車輪がシンボル的に掲げてある。旗用のポールもあり、国っぽい造りで、農業を独立させたいという思いから作ったのかも。

建物前に、そばの幟があるが、そば店がどこにあるのか、わかりにくい。

物見櫓風建物に看板が掛かっててるところが、農産物売り場の正面入口。



その入り口に入らず、右手へと行くと、紺地の暖簾がかかってて、ここにそば店。



暖簾のところまで進むと、メニューが表示されてて、ここが注文カウンター。その奥は、コンパクトな厨房になってて、中にいた50代くらいの店主らしき男性がすぐに来て、注文を受けてくれた。注文して代金を支払ってから(番号札などはなかった)、その先の格子戸から中へ。



柱材には丸太や竹、壁材には半透明の農OPフィルム(=農業用ポリオレフィン系特殊フィルム、壁上部貼られてない)、屋根にはよしずが使われた店内は、荒削りな丸太のテーブル&ベンチが配置されてて、素朴で開放感がある。

 

入ってすぐ左手の台の上に、お茶が準備されてて、その脇には、下膳用の金網ラックがあって、料理は店の人が運んで来てくれるが、お茶と下膳は自分で行う、半セルフサービスのシステムになってるよう。



テーブルの奥にある4枚引戸が開いてて、向こう側にもテーブル&ベンチが並んでた。店内で売ってる肉や野菜を、ここで炭火バーベキューできるようになってるとのこと。中ほどには、野菜売場と行き来できる入口があって、奥の一画には、流し台があって、包丁、まな板なども準備されてた。

ざっと見てまわってから、店内に戻り、丸太の椅子にすわって、料理ができるのを待った。

厨房と客席の間のドアが開いてて、店主が、木箱の蓋を開けて、中から、予め打ってあった生そばを粉を落としつつ丁寧に取り出してる様子が見えた。

ちょっと待ってたら、店主自ら、黒いお盆で出来上がった料理を運んで来てくれた。



もり ¥600

もりそばは、黒い四角皿の竹簀の上に、広げるようによそってあって、そばつゆ、薬味(わさび、ねぎ)が付いてた。

そばは、うっすら緑かかった薄茶色の細打ちそばで、太さ2.5mm位にきれいに揃ってた。食べてみると、若干のざらつきがあって、もっちりとしてて、口の中にそばの香りが軽やかに広がる。断面が正方形なので、平打ち麺のようにのっぺりとしてなくて、食感がいい。見た目よりボリュームがあった。

そばつゆは、塩分と甘さの加減がちょうどいい、中口タイプのもの。甘すぎたり、しょっぱすぎてなくて、食べやすく、そばの風味を引き立ててた。



かけ ¥600

かけそばは、5cm位の長ねぎが2ヶ入ってた。

つゆは、昆布や鰹などのダシの風味がしっかり効いてて、ほんのりとした甘さが、醤油の塩分を支えてて、絶妙な味付け。今まで多数の蕎麦店で食べた中で、トップ3に入る私好みの味。つゆの中に、熱とそばつゆをまとって、ふっくら膨張したそばが入ってた。もりそばより、柔らかめだがちゃんと長さを保ってて、つるつると食すことができた。



ゆば天もり ¥900

ゆば天もりは、もりそば+ゆば天2ヶと岩塩が添えてあった。

ゆば天は、湯葉を大葉で包み、薄衣で油切れよく揚げてあった。しっとりとした湯葉が、サクッとした衣に包まれてて、大葉の香りが効いてて、とても上品。そばと共に、ゆばの天ぷらを岩塩で食べたり、そばつゆにちょっとくぐらせたり、いろんな味で楽しめた。



鴨せいろ ¥900

鴨せいろは、冷たいそばに、温かいつけ汁が付いてた。

つけ汁は、薄切り鴨肉4~5枚と長ねぎが入ってて、ちょっと甘めの濃い口仕立てになってた。鴨肉は、薄切りといっても少し厚めなので、ボリュームがある。炒め油など使ってないので、シンプル&ストレートに鴨の風味が味わえた。



鶏南ばんそば ¥1000

鶏南ばんそばは、鶏もも肉、長ねぎが入ってた。

鶏肉の風味と油分がそばつゆに移ってて、コクのある味わいになってる。



冷かけ ¥800

冷かけは、そばの上に、錦糸玉子、揚げ玉、きゅうり、味付けいなり、小さい梅干しがトッピングされてて、冷やし中華風。つゆがかかってて、そば、つゆ、具との絡みよく、食べやすい。梅干しの酸味が、味を引き締めてて、揚げ玉のパリパリ感が食感のアクセントになってた。


そば湯

食べてる途中に、そば湯が運ばれてきた。沈殿物のある、少し混濁してるそば湯で、上はサラサラ、下の方は少しぽったりとしてた。



越屋根の平屋のところが、農産物などの売り場になってて、野菜、果物、米、漬物、日本酒、肉、ケーキ、乳製品、食器や工芸品などいろんなものが並んでた。野菜コーナーには、試食品もあって、試食してから購入できる。



かまど炊きの北条米で作った、塩むすびがあった。実は私、おにぎりの中で、塩にぎりが最も好き。『おにぎりカフェ クレマチス』で、塩むすびを注文したら、海苔が付いてて、ちょっとがっかりした。

塩むすびって、のりも具もないので、貧乏な食べ物だと思われがち。ところがどっこい、それは大間違いで、シンプルさゆえに、米の質、状態、炊き方、塩の質、塩の量などが、大きく影響するので、おにぎりの王道である。ただ、おいしい塩むすびには、めったに出合えない。

数年前に、ローソンで、塩にぎりを購入した。1ヶづつ和紙風の袋に入ってる、ちょっと高級感のある品だった。袋を開けてみると、ほのかにすっぱいような匂いがする。食べてみると、塩加減はちょうどよく調節されてるが、しっかり研究して作ってあるよう。が、塩を表面につけてにぎってあるのではなく、塩味が均一化するようにごはんに混ぜ込んであるようで、味にメリハリがない。さらに、妙な油っぽさがあって、何だか不自然な味。コンビニのおにぎりって、実は添加物がいろいろ入ってるから、そのためか。ものすごく失望したのを今でも覚えている。

久々の塩にぎり、しかもご飯が美味しいと言われるかまど炊きなので喜び勇んで購入。蕎麦と一緒に食べることに。



かまど炊き塩むすび ¥380

竹皮風の包み紙の中には、ラップに包まれた120g位の塩にぎりが2つ並んでた。触ると、まだほのかに温かい。

ラップをはがすと、ごはんのいい匂い〜。口を大きくあけて、パクリ。塩がついてて、おにぎり表面は、しょっぱくて、中の方は塩なしなのでごはんのみの味。咀嚼するにつれて、しょっぱい部分としょっぱくない部分が口の中で、合わさっていく。ふんわり握ってあるので、口の中でほどける。ほどけたごはんは、1粒1粒が立体的で、しっとり、もっちりとしてて、塩分によって引き出されたごはんの甘さともに、ごはんの素朴な香りが口いっぱいに広がっていく。

ごはんの素朴な味わいは、塩にぎりでなければ味わうことができない。が、素朴な味わいを感じられるような、塩にぎりを作るのはとても難しい。保温なんかしたごはんはお呼びでない。無洗米なんか論外。

日本の炊飯器は、釜で炊いたごはんを目指して、進化してきた。おいしく炊けたごはんには、よけいなものはいらない。コンビニおにぎりは食品添加物が大量に入っているが、ここのおにぎりは、塩しか使ってないので体にも良い。

おいしく炊けたごはんは、炊きたて熱々のもおいしいが、実は、冷めると、熱によって邪魔されないのよりごはんの味がよくわかる。

この素朴な塩むすび、素朴なそばとの相性抜群。

さらに言うなら、かまど炊きのごはんの、お焦げの部分のおにぎりが食べたい。

おにぎりは、自分で作って食べてもおいしいが、作ってもらったおにぎりの美味しさはまた格別。子供の頃に戻ったような気持ちになれるせいかも。


目立たない店だが、意外にも常陸秋そばの上出来の手打ち蕎麦がお手頃価格で楽しめる。イオンモールにあるので駐車場は広く、買い物がてらに1人でも子供連れでも気軽に入れる。イオンモールの中の飲食店は高価格なのに対し、ここは安く食べられる。かまど炊き塩むすびが気に入ったこともあり、おすすめ度は、7.3、としよう。

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■『えるふ農国』手打そば店
 茨城県つくば市稲岡66-1
  イオンモールつくば外部棟

 電話:029-896-6161
 営業:11:30~15:00
 定休日:木曜日
 直販所は9:00~19:00