阿見町にある手打蕎麦店。現在は昼のみ営業。店を開いてから11年で、その前は居酒屋だった。

敷地内に大小3棟の建物がある。窓に木縦格子のある白壁&大屋根造りの奥の建物がそば店で、暖簾が掛かってた。少し鄙びた風情で昔懐かしい。

常陸秋蕎麦を使用してるとのこと。敷地内に2−3台の駐車スペースがあった≫人気blogランキング



コバルトグリーンのフェンスで囲まれた民家の敷地内にある。

道路側に看板があるが、店は目立たない。



国道125号(阿見美浦バイパス)東京医大西交差点で南西に入り、道なりに2km程進むと五叉路がある。この五叉路で少し南にそれるようにちょっと進んだところ(40mくらい)にある。

フェンスの外側の南隣の広い空き地も駐車場に使っていいそう。



入り口付近は、のれんも商い中の看板もひなびた風情。



意外にも割と新しい店で、ゆったりとしててくつろげる。右手奥が広めの厨房とそれに面したカウンター席、通路を挟んで手前に小上がり席がある。左手に、お座敷(2間)があった。

厨房にいた、30代位の男性と60代位の女性(親子のよう)に、いらっしゃいませと迎えられて席に座った。男性が店主で、2人で切り盛りしてるよう。

 

店内は、蓑や笠、お面などが飾られてて民芸調で、家族経営らしい和やかな雰囲気。

すぐに、お母さんが温かいお茶&おしぼりを運んで来てくれた。

 
 

メニューを見ると、つくば鶏のメニューが5種あって、どれも大きく書かれてて、看板メニューのよう。

手が空いてる時は、店主自ら注文を取りにきてくれる。お母さんは、そばのことは私はわからないんですよと笑顔で話しながら対応してくれて、店の経営や調理にはほとんど関与せず、あくまでお手伝いとして手助けしてるよう。三角巾&エプロンを着用してて、素人っぽい対応が普通のお母さんって感じで安らげる。

注文受けると、店主は厨房で調理に取りかかった。そばつゆの準備をしたり、そばを茹でたり、1人で段取りよく作業してた。そのそばで、お母さんは、おっとりマイペースに、漬物などの準備をしてた。

料理がお盆に載せて運ばれてきた。



もりと少しのとろろめし ¥850

そば&ごはんのセットメニューで、漬物が付いてた。

そばは、3mm程の中打ちそばで、形が揃ってた。食べてみると、表面滑らかで、もっちりとした中にそばの香りと、常陸秋そば特有のぬめりが軽く感じられる。そばつゆは、味のバランスのとれた中口タイプのもので、伸びやかのそばとの相性がいい。

とろろめしは、白いごはんに薄味仕立てのとろろがかかってる。とろろは、色が薄めで、味もナチュラルなので、味が付いていないと感じる人がいるかも。薄味なので、とろろ本来の風味が味わえる。



つくば鶏のつけ汁そば ¥950

つくば鶏のつけ汁そばは、もりそばに、つくば鶏、焼きねぎ入りの温かいつけ汁、薬味、漬物が付いてた。

つけ汁は、少し濃い味仕立てになってて、コクがあるのにクドさなく、冷たいそばとよく絡む。



つくば鶏の天ぷらそば ¥950

つくば鶏の天ぷらそばは、温そばに、天ぷら(別盛り)、薬味が付いてた。天つゆではなく、薬味の脇に塩が添えてあった。

温そばは、カニかま、わかめが載ってて、かけよりちょっと豪華。そばは、3mm位の中打ちなので、細打ちのように熱に負けることなく、長さを保ってて、そばつゆを含んで、少しふっくらとした優しい食感で味わえる。

天ぷら(つくば鶏2ヶ+野菜天3ヶ)はサクッと揚がってて、塩で食べればそのまま香ばしく、そばつゆに浸せば、少ししっとり系の天ぷらとして味わえる。鶏肉の天ぷらは、海老、イカなどより、ボリュームがあって満足度が高い。



つくば鶏の天丼 ¥900

つくば鶏の天丼は、梅の花の丼で、半分蓋を閉じた状態で運ばれてきた。蓋を取ると、ごはん&天ぷら(5ヶ)が立体的に盛り付けられてて、お吸物、漬物が付いてた。

タレは濃い色で、天ぷらは片面くらいに(表面積の半分くらい)、ごはんには控えめに掛かってた。見た目はしょっぱそうだが、甘口なので食べやすく、ごはんがすすむ。



大海老天ざる ¥1200

大海老天ざるは、そばの上にたっぷり刻みのりがかかってて、サクッと揚がった天ぷら(海老、ナス、ピーマン、さつまいも)、そばつゆ、薬味が付いてた。てんつゆはなく、薬味の脇に塩が添えてあった。

海老は、Bigサイズという程大きくはないが、身が不透明のちゃんとした海老。えたいの知れない透明なPH調整剤漬けの海老ではなく、安心して海老の味が楽しめた。食材偽装があちこちで発覚してから、海老の価格が上がってるので、実のあるエビ天。



花巻そば ¥750

花巻そばは、熱々のかけそばの上に海苔を載せたそばのこと。江戸時代安永年間(1772~81)に考案された。江戸時代、浅草のりを「磯の花」と呼ばれてたことから、この名がついた。古典落語「時そば」にも出てくる。

浅草の並木藪蕎麦にもあったが、食べるのは初めて。

カニかま、わかめの載った温そばに、のり5枚(8切りより少し大きめ)、わさびがたっぷりめに添えてある。水分含んでクタクタになった海苔は苦手なので、別皿に添えてあったのでうれしかった。丸山海苔店で海苔を買うようになって以来、海苔にはこだわってる。

かけそばに海苔を付けただけなので、一見ぱっとしないが、食べてびっくり。そばつゆの熱と水分によって、口の中に海苔の風味が柔らかく広がる。わさびも、熱と水分によって、辛さが柔らかに広がり、ウエットな寿司って感じで、穀物、のり、わさびが相性がいいので、絶妙の組み合わせ。

最初は慣れないで、そば、のり、わさび、がなかなかうまく合体できなかったが、いろいろ試しながら食べ進んで、私なりの食べ方をみつけた。

海苔は5枚を2つに切って10枚にする。その1枚を取って、そばつゆ表面に浮かし、そばつゆ表面に浮かすように載せ、すぐにわさびを少量その上に載せる。それから箸を広げながら入れて、海苔の下方からそばを掬いつつ(1口分位の量)、海苔両端を掬うよう(海苔中央は少し凹んだ状態)に、箸を閉じながら持ち上げる。箸を閉じた時には、凹んだ海苔中央にわさびが入ってる。この状態でに運び、すくい取ったそばをすすりながら食べると、わさびも逃げず、海苔もクタクタにならず、そば、のり、わさびが上手い具合に口の中で合わさる。

花巻は、天ぷらや鴨などと比べ地味だが、とても深い味わい。江戸っ子らしい粋なメニューで、おすすめ。


きつねそば ¥700

きつねそばは、丼中央に、大きい油揚げ1枚が陣取ってて、わかめ、カニかまが載ってた。

油揚げは、甘すぎないちょうどいい下味が付いてて、そばつゆの味を損ねず相性がいい。麺類に入ってる油揚げは、甘すぎるものが多いが、これだったら大丈夫。油揚げは、大きいが、薄揚げでしっとろ柔らかで、見た目より食べやすい。ロングセラーで、どこの店にもあるきつねそばの良さが、今やっとわかった。


ねぎ玉とじそば ¥750

ねぎ玉とじは、玉子が縦細切りの長ねぎを入れて半熟位にとじてあって、玉子丼風で、わかめ、カニかま、刻みのりが載ってた。

玉子は黄色い部分と白い部分とがあって、攪拌しすぎてないので、コシがある。卵黄の部分が滑らかな半熟で、そばやそばつゆと絡んで、マイルドな味わい。玉子とじそばは、茶碗蒸しと似てて、私の好物の1つ。ねぎが入ってる分、ちょっと大人の玉子とじになってた。


みぞれそば ¥750

みぞれそばは、たっぷりの大根おろし、わかめ、カニかま、刻みのりが載ってた。食べるにつれて、そばつゆに大根おろしが、浮遊するように馴染んで、そばがよりヘルシーにさっぱりと味わえた。


そば湯

そば湯は、下の方に粉が沈殿してて、軽く白濁してて、上ずみはさらっと白湯風、下の方は少しぽったりしてた。

古くからある店ではなく、以前は居酒屋だったのが11年前に蕎麦店になったそう。長閑な地域にある目立たないありふれた蕎麦店のように見えるが、実は、江戸の蕎麦店の味を受け継ぐ店。阿見町付近には蕎麦店が多いが、これほどしっかり蕎麦の味が楽しめる店は少ない。特にあたたかい蕎麦が気に入った。おすすめ度は、7.5。

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■ 手打蕎麦『ちまた』
 茨城県稲敷郡阿見町阿見4776-6

 電話:029-887-7532
 営業:11:30~14:00
 定休日:木曜日