茨城のご当地グルメ「スタミナラーメン」の店。水戸の『我流食堂』の支店(3店目)として、平成25年4月オープン。

簡素なコンテナ風箱形の建物。店頭に営業中の木札が出てて、紺地の暖簾に向こうに引き戸の入り口があった。

国道408号、栄町3丁目交差点にあるパチンコ店『ガディス』の広い駐車場の北側一画にある≫人気blogランキング



スタミナラーメンとは、太めの麺の上に、甘辛い餡(甘くて、しょっぱくて、辛い)で絡めた具(レバー、キャベツ、かぼちゃ、人参、ニラ)をのせてあるラーメン。熱いスープ入りの「ホット」と、流水でしめた麺の上に具を載せたスープなしの「冷やし」がある。『寅さんラーメン』の店長だった長井順一氏が、町田氏と協力し、地域の人々のサポートを受けながら昭和56年に完成した。

長井氏は、東京でチャイニーズ料理の修行後、総合病院の食堂の料理長などを経て、昭和48年から、水戸駅北口『高島屋ローズランド』の社員食堂のシェフを勤めていたが、そこが閉店したため、昭和53年『大進』(勝田駅前)に移った。そこで中村オーナーの発案により、レバニラ+玉ネギの餡かけラーメンを開発し、現在のスタミナラーメンの原形となった。昭和54年、長井氏は勝田駅前にオープンした『寅さんラーメン』の店長になる。昭和55年頃、長井氏がケガにより長期入院し、その間のピンチヒッター店長となった町田氏が、メンマ、きくらげ、シイタケ、など、いろんな食材を使って試行錯誤の末、昭和56年、八百屋から安価で仕入れたかぼちゃを入れた(玉ねぎなし)の、現在のスタミナラーメンが完成した。

やがて、長井氏が復帰(町田氏は、義姉の営む茨城町の『水車』へ)、長井氏の作るスタミナラーメンは、安くてボリュームがあることから、近辺の高校生を中心に評判を得た。4玉以上食べると、店内の大きな紙に名前、高校、クラブ名を記入してもらえたそう。中には、7玉、8玉を食べる強者もいて、大食いの店としても話題になってたらしい。

昭和62年、長井氏が独立(『寅さんラーメン』は閉店)、水戸市見和に『松五郎』1号店を開く。その後、水戸市上水戸に『松五郎』2号店を開くも、平成9年、弟子に権利を譲り、水戸市渡里に『ホルモンラーメン玄海』を開く。その後、『ホルモンラーメン玄海』は水戸市堀町に移転し、長井氏は、2012年に引退した

歴史は、30年余りとそう長くはないが、長井氏が立ち上げた『松五郎』系、かぼちゃ入りの現在のスタミナラーメンの形にした町田氏系、などいくつか系統があって、食材や作り方、そして味にも違いがあるよう。

水戸市上水戸の『松五郎』は、他店で2年、長井氏のもとで2年勤めた池田氏が、平成9年に『松五郎』の暖簾などの権利を長井氏から譲り受け、スタミナラーメン総本家を掲げた。
つくば市の『がむしゃ』は、『松五郎』池田氏の元で修行した人が平成17年に開いた店。(さらに『馬しゃ屋』は、『がむしゃ』で修行した人が開いた店)。

水戸市見和の『松五郎』1号店は、店名をスタミナラーメン『じゅんちゃん』に変え、長井氏の弟子が営業してるよう。

『我流食堂』(平成22年11月、水戸市にオープン)は、当時『寅さんラーメン』に大人数で通いつめてた勝田高校応援団の副団長が店長で、スタミナラーメンの作り方を町田氏から直接教わり、店を開く際は、長井氏に挨拶に行ったそう。



入ると、横に細長い長方形型の店内は、正面〜左手奥が厨房で、それをL字で囲むカウンター席(左手前に6席、右手に3席)がある。

 

すぐ右手に券売器があり、その周りにはメニューが掲示されてた。パチンコ店会員、大盛り無料という大きなポスターも貼られてた。

パチンコ店へのデリバリーメニューもある。

いらっしゃいませと厨房内にいた紺色の店名入りTシャツを着用してる2人の男性従業員に迎えられつつ、券売器のところで食券を買うことに。メニューの一覧表がないので、メニューがわかりにくく、食券を購入しにくい。



スタミナラーメンは、麺の量が、並〜3玉¥1100まであって、スタミナ冷やしは、5玉¥1400まであって、いっぱい食べたい人もいるのかも。

ちょっと考えて、スタミナラーメン(並)¥750と、昔ながらの醤油ラーメン¥500の食券を購入した。厨房の端の方で、待機するように立ってた従業員に食券を渡してから、空いてる席に座る。お水は、セルフサービスで、券売器前のカウンターに準備されてた。

食券を受け取ると、男性従業員2人が、調理に取りかかる。1人は、慣れた様子で調理を担当してて、もう1人の従業員は、指示を受けながら麺茹でや、ラーメンのトッピングなどを行ってて、アシスタント的な作業をしてた(食材の置き場所がわからず探してたりして、ちょっと慣れていない様子も見受けられた)。

厨房は、奥の壁に沿って、(左手から)大型冷蔵庫→ガスコンロ2つ(コンロの間に、油の入った丸缶、スタミナ用のタレの入った角缶が置かれてる)→麺茹で釜→流し台という配置。通路を挟んで、カウンター内側には、収納棚や調理台(簡易コンロが置かれてる)などがあって、右手のカウンター席の内側に、数個づつビニール袋に入ってる中華麺が置かれてた。

調理担当の男性は、スタミナラーメンの注文を受けると、ガスコンロの間にある丸缶から、油を中華鍋に注ぎ、すぐに人参(短冊型に切ってある)→レバー(下味+片栗粉をまぶした状態で四角いタッパーに入ってる)素手で1切づつ油の中に入れていく→かぼちゃ(2×5cm位の大きさにカットし、予め油通ししてある)→キャベツ(ザク切りにして、大きなビニール袋に入れてある)の順に油の中に入れていく。7〜8分位経ったところで、穴あきの中華鍋を使って油切りをしてた。

油通しを終え、油を丸缶に戻すと、油通しで使用した中華鍋の中に、四角缶から、スタミナ用の調合タレを(調理する人数に応じて)タレを測りながら入れ、すぐに唐辛子(粉状のもの、スプーンで測って入れてる)を加え、沸騰した頃に水溶き片栗粉を濃度の加減を見ながら流し入れてた。トロミの調節できたところで、生ニラをパラパラと入れ、そこに油通しした具材を加え、中華鍋をあおりながら餡と具材を絡めて仕上げてた。

同時進行で、アシスタント的な従業員がタイマーで時間を測りながら麺を茹でてた。スタミナ用の麺の茹で時間は5分位で、醤油や味噌ラーメンの麺は3分位で、茹で上がる前には、「あと1分30秒で茹で上がります」と調理担当の男性に伝えてた。

冷やし、ホット、丼などスタミナ系の注文が入ると、一度に5人前位のを作ってて、油通しにも時間がかかってた。作り始めたところで、注文が入ると、すでにいくつかの食材を入れた油通し中の油の中に、追加して食材を入れてた。手間を省くため、まとめて作るようにしてるみたい。

2つあるガスコンロの右側が、スタミナ用の餡を作る専用として使っていた。味噌ラーメンやカレーラーメンの具(もやし、キャベツ)を炒める時には、左側のコンロを使ってたが、店内が混んでる正午頃に来店した時は、左側のコンロでは、味噌ラーメンのトッピングに使う、挽肉を炒めるのに使ってて、量が多く、しかも半解凍状態だったので、時間がかかってたが、仕込みとして開店前に行っておいた方がよさそう。その間に、注文があった味噌ラーメンは、カウンター内側の簡易コンロで、フライパンを使ってキャベツともやしを炒めてて、火力に差があるのではと心配になった。


スタミナラーメン(並)¥750

・麺…ストレート太麺
・スープ…澄んだ醤油スープ
・具…甘辛い餡を絡めたレバー&野菜
  (キャベツ、人参、かぼちゃ、ニラ)

あっさり澄んだスープの中に、つるつるとした太麺と、甘辛い餡の絡んだ具が入ってる。餡は、甘くててしょっぱい、かぼちゃの煮物と似た味付けで、粉状の一味唐辛子が多めに入ってて、ピリっと辛い。

レバーは、小さめで形がバラバラのが5ヶくらい。かぼちゃは、柔らかめで、表面が煮崩れかかってた。大きめに切ってあるキャベツは、葉物の食感はあるが、少ししんなりぎみ。

5人分くらいまとめて作った餡は、盛り付けの際に、具をより分けながら、ちょっと時間がかかってた。


スタミナ冷やし ¥750

・麺…ストレート太麺
・スープ…なし
・具…甘辛い餡を絡めたレバー&野菜
  (キャベツ、人参、かぼちゃ、ニラ)

スタミナ冷やしは、水道水で冷やした太麺の上に、熱い餡がかかってる。スープがないので、麺とよく絡む、食べ進んでもスープで薄まらないので濃厚な味のまま。冷たい麺と絡むと、餡も食べやすい温度となるので、猫舌の人でもすぐに食べられ、かきこむように一気に大口で食べられる。食べ盛りの高校生に人気があったのがうなずける。


昔ながらの醤油ラーメン ¥500

・麺…中細縮れ麺
・スープ…澄んでる、油分控えめ
・具…焼豚、ほうれん草、味玉1/2、岩のり
   なると、ねぎ

醤油ラーメンは、澄んだスープの中に、黄色の濃いめの中細縮れ麺が入ってた。熱々ではなく、ちょっとぬるくなった状態で運ばれてきた。

スープはあっさりとしててまろやかで食べやすいが、スープがちょっと冷めてしまったせいか、麺は食感に張りがない。焼豚は大きめのが1枚で、ほうれん草は冷凍品のよう。味玉は半熟で卵黄が固かった。岩のりが、磯の香りを主張しすぎてて、昔ながらの醤油ラーメンとは違うようだが、値段の割に具が豪華。


↑ オープン直後に食べた醤油ラーメン

去年にもこの店で醤油ラーメンを食べたが、熱々ではないが、もうちょっと熱かった。あっさりとしてて昔ながらの雰囲気で、岩のりは入っておらず焼豚は2枚で、直前にバーナーで炙るなど、手がかかってた。


味噌ラーメン ¥800

味噌ラーメンは、黄色の濃いめの縮れ麺の上に、キャベツ&もやし入りのスープ(キャベツ、もやしを炒めた後、スープを入れて沸騰させた)を注ぎ、そぼろ状の炒めた挽肉、味玉1/2、ねぎを載せ、白ごま、コショウを振りかけてあった。野菜たっぷりで、マイルドで熱々の味噌ラーメンだった。

カレーラーメンにも、炒めたキャベツ&もやしが入ってて、注文が重なった時には、2人分のキャベツ&もやしをフライパンで炒め、調理途中で半分に分けて、1つには、味噌スープを注いで、味噌ラーメンに仕上げ、もう1つには、カレースープを注いで、丼に麺の上に盛り付けた後、たっぷりの粉チーズ(冷凍庫に入ってて、塊になってたのを、素手で崩しながらたっぷり載せてた)をトッピングし、それをバーナーで炙って仕上げてた。


スープ餃子 ¥350

スープ餃子は、あっさり澄んだスープの中に、餃子5ヶ+岩のり、ねぎ、ごまが入ってた。餃子は、丸く立体的な形で、ちょっと小ぶりだった。皮は、もちっととしてて、米粉などが入ってるのかも。岩のりが入ってたのは意外だった。

横に長い厨房を、従業員が丼や食材を持って行ったり来たりしてて、慌ただしかった。まだ慣れない店員がいることが、醤油ラーメンがぬるい原因かも。

メニュー数は、スタミナ2種、醤油、味噌、カレー+α(mito麺など)と、そう多くはない。が、券売器近くにメニューが掲示されてるのに、欠品してる品もある。日によっては(日曜などの休日)、醤油ラーメンも欠品してたこともあった。

油通しなど、チャイニーズの調理方法が使われてて、熟練した調理人が作ったら、レバーは香ばしく、キャベツがシャキシャキ、かぼちゃは煮崩れなく、ほっくりとしたスタミナラーメンが食べられると思うが、調理に手間取ってるようで仕上がりにバラツキがある。元々、チャイニーズは、調理に取りかかったら、短時間で料理が仕上がる(中華料理のうまさの秘訣)。熱い油に食材をくぐらせる、油通しは、時短の技の1つであり、食感と味が良くなる調理法である。この店は、油通しに炒める作業と同じ位の時間がかかってた。

スタミナラーメンは、系統によって、食材、調理法、味付けにバラツキがあるという。以前『がむしゃ』で食べた時は、餡が作り置きで、野菜のシャキシャキ感がほとんどなかった。

スタミナラーメンは、安くてボリュームたっぷりだったから、当時人気が出たよう。油分、糖分、塩分が多く、高カロリーだが、なんとなく茨城っぽいラーメンで何度か食べるとくせになるみたい。休日の昼頃は満席のことが多いほど人気があるのは理解できる。

応援クリック、お願いします♪ → ブログバナー4

■『我流食堂』
 茨城県牛久市上柏田4-19-15 パチンコ店駐車場

 電話:090-1506-7001
 営業:11:00~14:30
    17:00~20:45
 定休日:水曜日