新潟市本町市場のアーケードのある6番町商店街から、少し(約30m)西にある和食店。平成23年11月オープン。

間口が2間程しかない幅狭な2階建て。木製縦格子&竹をあしらって、京都の町家のような佇まい。

専属農家と専属漁師から直接仕入れ、旬の野菜 を使った四季折々のお料理が楽しめるとのこと≫人気blogランキング



ここは、本町通りと東堀通りを繋ぐ路地で、ラーメン店、パン屋さんなど小さな店が並び、昔風の商店街。日中は人通りがあるが、夜は人通りが少なくなる。

昼間は目立たないが、暗い通りに、ライトアップされて建物が浮かび上がってた。

新潟市中央区東大通にある『呑屋 ゆるりや』と姉妹店のよう。



黒い片開扉を開けて、店内へ。

中に入ると、半畳ほどの玄関三和土(たたき)になってて、ここで靴を脱いで上がる。



店内は、奥行きがあって縦に長い長方形型。左斜め正面〜奥にかけて縦に細長い厨房になってて、この左手に厨房に面したカウンター席(6席)が配置されてる。1階席はこれだけ。玄関入って、正面に上へと上る階段があって、2階は、床張りのお座敷席になってるそう。

接客係の30代位の女性と、厨房の炭火コンロのところにいた若い男性に、いらっしゃいませと迎えられて、空いてる席に案内された。奥の厨房には、40代位の男性が忙しそうに調理をしてて、店長のよう。3人で切り盛りしてた。



小さな店なのに、メニューは魚介類なども豊富。本格的に調理するよう。日本酒の種類も多かった。



カウンターには、和柄の箸袋に入れた箸が準備されてた。

メニューから、まず生ビール¥500を注文。料理は、酒肴盛り合わせ¥650など、目に付いた品から、順に注文していくことにした。


生ビール(プレミアムモルツ)¥500

すぐに、お通しと一緒に生ビールが運ばれてきた。切れよく、苦みがすっきりとしてて、新潟のビールは、関東のビールより美味しい気がする。


お通し ¥300

この日のお通しは、おでん。食べやすいサイズの大根、ちくわ(orがんも)、こんにゃくが盛り合わせになってた。ダシが効いてて、コンビニおでんより品のいい味。


酒肴盛り合わせ(5品)¥650
 上から:クリームチーズ味噌漬、岩もずく
     長芋の醤油漬け、チーズ豆腐、イカ塩辛

酒肴は、黒い丸盆に、小鉢5品を載せて運ばれてきた。

クリームチーズ味噌漬、クリームチーズに、まろやかな味噌の風味が染みこんでて、発酵食品同士が合わさった芳醇な味。
岩もずくはさっぱりとした酢のもの。黒くて艶があって、繊維がしっかりとしてて歯ごたえがあった。
長芋の醤油漬けは、シャキシャキとした食感で、かつおの風味が効いてた。
チーズ豆腐は、少し堅めの豆腐で、ほのかにチーズの味がする。
イカの塩辛は、自家製のようでナチュラルな味。

酒好きにぴったりな手作りの肴ばかりで、たった650円ならお得。



四ツ葉豚の温しゃぶサラダ ¥700

四ツ葉豚の温しゃぶサラダは、先に卓上コンロ&固形燃料が運ばれてきて、その後、小ぶりな手提げ鍋、生野菜、豚肉が運ばれてきた。

手提げ鍋がコンロの上にセッティングされて、この鍋で肉を自分でしゃぶしゃぶし、生野菜と合わせて食べるようになってる。

鍋の中には、コンソメ風スープ(コショウ入り)が入ってた。この中で肉をしゃぶしゃぶすると、肉に火が通った頃には程よく下味がつく。これを生野菜の上に載せて、適当に和えて、小皿に取り分けながら食べた。

豚肉は、幅が10cm以上もあって、これが5〜6枚お皿にのってた。加熱しても肉が縮まず、厚みもあって、肉だけでも立派な一品料理になりそう。生野菜には、酸味のさわやかな自家製ドレッシングがかかってて、ボリュームのあるバラ肉があっさり、さっぱりと食べられた。

サラダとしゃぶしゃぶの組み合わせは意外だったが、食べるとよく合う。肉好きの人にも向きそうなサラダ。ボリュームもあって700円とは、これもお得な値段。


生ビール(ハーフ&ハーフ)¥500
生搾りグレープフルーツハイ ¥500

ハーフ&ハーフは、普通の生ビールと黒ビールとのミックス。黒ビールほど強烈な味ではないので、飲みやすい。

生搾りグレープグレープフルーツハイは、ピンクグレープフルーツの果肉がたっぷり入ってて、カラフル。炭酸は控えめで、果肉を食べながら飲んだ。


自家製かぐら南蛮みそ&ゅうり ¥300

自家製かぐら南蛮みそは、かぐら南蛮という、上越地方で穫れる野菜で作った味噌とのこと。ピーマンのような風味と、ぴりっとし辛味があって、これをきゅうりに添えてある。きゅうりは、3つの形に切ってあった。

きゅうりは瑞々しく、味も濃厚。切り方(飾り包丁)によって、きゅうりの味も違ってて、店主の包丁捌きの技の冴えが感じられた。


イカの沖漬け ¥380

イカの沖漬けは、ルイベ風に半解凍の状態で運ばれてきた。醤油につけ込んであって、塩辛に似た味わい。定番の酒の肴。


串焼:鶏もも ¥150

串焼は、紀州備長炭を使い、この店の看板料理。鶏もも肉は、塩で注文。スレンダーな形で串打ちされてて、香ばしく焼けてた。


串焼:しいたけの鴨肉巻 ¥200
   鶏皮 ¥140

しいたけの鴨肉巻は、椎茸を鴨肉で包んでて焼いてあった。すだちが添えてあって、塩味が付いてた。椎茸が肉厚で、ジューシーに焼けてた。山椒がふってあった。

皮は、タレで注文。香ばしくて、弾力があった。

紀州備長炭を使った本格的な串焼きにしてはお手頃価格。


(左)日本酒:毘(純米にごり)¥600
(右) 〃 :ゆきつばき(純吟)¥650

日本酒は、カラフル&モダンなお銚子に入ってた。

毘(びしゃもん)は、ほんのりとした甘さのある濁り酒で、口あたりがいい。

ゆきつばきは、かなり辛口で、米の味がする。金賞6回受賞してて、一般に流通していない。レアな日本酒とのこと。


だし巻き玉子 ¥500

だし巻き玉子は、作りたて熱々で、ふっくら膨張してた。甘くない、大人の味の玉子焼きで、緑色の大根おろしが添えてあった。熱々の玉子焼きをフーフーしながら食べたら、幸せな気持ちになれた。


真鱈のホホ肉炙り ¥550

真鱈のホホ肉は、備長炭で焼いてあった。
5cm程の大きさのホホ肉で、思ったより大きく、大振りの真鱈のホホ肉のよう。真鱈とは思えない程、筋肉質で身がしまってた。


大粒ぎんなんのかき揚げ ¥400

かき揚げは、油切れよくサクッと揚がってた。

たまねぎ、かぼちゃ、人参に新物らしい緑色の銀杏が混じってた。旬の銀杏は、艶よく甘みがあって味わい深い。


(左) 〃 :真稜(至、純米) ¥800
(右)日本酒:鮎正宗(純米生原酒)¥750

真稜は、佐渡でいちばん小さな酒蔵で作ってる。香りよく、飲みやすい。

鮎正宗は、生酒っぽく、フルーティな味わい。



山古志牛の肉豆腐鍋(1人前)¥800

山古志牛の肉豆腐は、温しゃぶサラダと同様、卓上コンロ&固形燃料で、加熱しながら、自分で牛肉を入れて食べるようになってる。

山古志村は、中越地震で甚大な被害を被った。ようやく、地元で築牛ができるようになったとのこと。おいしい牛肉を食べながら、被災地の支援になるのなら、こんなうれしいことはない。脂身が真っ白で、輸入牛肉とは別物で味わい深かった。

鍋の中には濃いめでほんのり甘めのダシが入ってて、すきやきに近い味付けで、牛肉にぴったり。


細巻:生ハム&クリームチーズ ¥250

細巻きも、この店の得意料理のよう。

生ハムの塩分で、そのまま召し上がれますとのこと。口に入れると、海苔の風味と共に、塩分、酸味のある、和洋折衷な口の中に広がる。ミスマッチかとも思ったが、クリーミーで、食べやすかった。


味噌焼きおにぎり ¥280

おにぎりは、味噌焼にぎりを注文。

子供の頃、味噌は、家で作ってた。
庭に大釜を出して、そこで大豆を煮る。子供たちは、みんなで米麹をほぐす手伝いをし、煮上がった豆を試食するのが楽しみだった。家族も親戚も多かったので、年末の餅つき、6月の笹団子作り、もちぐさ摘み(よもぎつみ)などに次ぐ、家族のイベントだった。

こうして、作った味噌を蔵で寝かせ、熟成した味噌から食べていく。野菜や魚が余り好きでなかった子供のころは、温かなごはんをおむすびにして、表面に味噌を付けた、味噌にぎりが好物だった。

焼にぎりにすることは、なかったが、忘れていたなつかしの味。ん十年ぶりに食べるなつかしの味。紫蘇の葉を付けて、焦げ目を付けて焼いてあった。

おにぎりの中には何も入っておらず、素朴で懐かしい味。



ベーコン&きのこのクリームパスタ ¥700

スパゲッティも、この店の得意料理とのこと。
ニンニクは、包丁の腹でつぶした後、あざやな包丁使いでみじん切りにしてた。

麺に張りがあって、しっかりアルデンテの状態。生き生きとした麺に、クリーミーなクリームが絡らんでて、濃厚な味わい。

鍋も1人前から注文でき、串焼も1本から注文できるので、小回りがきいて、いろいろな料理が食べられる。ランチ営業もしてるとのこと。

この日、2階では宴会が催されてた。小さな店なので、予約して行くのが良さそう。

小さな店だが、新潟の野菜、魚介、豚肉、牛肉などを使って、本格的に作った料理が味わえる。心行くまで注文してしまって、会計が少し心配だったが、思ったよりずっと安かった。後日、メニューを見返すと、質、量を考えるとお得な値段。ビジネスホテルがある古町中心のすぐ近くで、こんな店があるとは穴場のよう。派手な看板、宣伝が目をひくが、料理はたいしたことがないチェーン的な居酒屋とは反対に、この店のように、目立たないが良質な素材でしっかり作った料理が味わえる店で食べると幸せな気持ちになれる。おすすめ度は、7.5。

応援クリック、お願いします♪ → ブログバナー4

■『呑屋 はんなり』
 新潟県新潟市中央区東堀前通6-1062

 電話:025-226-0226
 営業:11:30~13:30
    17:00~翌1:00
 定休日:日曜日