阿見町役場の約2km南にあるフレンチレストラン。阿見アウトレットモールからも約3kmと近い。お高いイメージのフランス料理を、気軽にリーズナブルに、がコンセプトのよう。

林を背景に、ウッドデッキ&ドーマーウインドウ(=屋根窓)のある瀟洒な2階建て。東側に張り出した平屋の部分が店舗になってる。

大使館や外資系企業重役の子弟が通う「Lycee franco-japonais de Tokyo(リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京)」(現、東京国際フランス学園)で、スーシェフ&シェフを20年間務めていた人が平成14年にオープンした≫人気blogランキング



この付近は、雑木林&畑の間を県道34号が走る、建物がまばらな長閑な地域。ちょっとフランスの田舎のような雰囲気。味わいそば大名木鉢坊、と同じ道路沿いで、その中間くらいにある。

店の前が7〜8台分の駐車場で、奥まって建つ。営業時にはフランスの旗が出てる。

石段を3段上り、玄関扉から中へ。

フランス料理の原型は、フィレンツェのメディチ家からカトリーヌ・ド・メディシスが、1533年、後のフランス王アンリ2世に嫁いだ時に、莫大な持参金、お抱えの料理人・給仕人、多様な調理方法、調理道具、フォークなどの食器類、食事作法などを携えたことによってもたらされたと言われる。

婚礼の宴では、メディチ家の料理人達による豪華な料理が出され、中でも、シャーベットは、フランス貴族を驚嘆させた。 当時のフランスは、フォークもなく、宮廷でも大皿料理を手掴みで食べ、テーブルクロスでぬぐうような文化的に遅れた国であった。これを見て嘆いたカトリーヌは、料理とマナーの改革に努めたといわれている。

その後、美食王と呼ばれるルイ14世(在位:1643~1710)などにより、洗練されたフランス宮廷料理が繁栄した。

1789年のフランス革命によって、宮廷の調理人が職を失い、レストランを開いたり、他国の王侯貴族や大富豪、有名ホテルなどに雇われた。それにより、フランス料理は広く庶民へ、そしてヨーロッパ中に広まっていった。(レストランの数は、革命前に50軒ほどだったのが、革命後の1815年には3000軒になったといわれる)。

その後、アントナン・カレームやその弟子:ユルバン・デュボワらによって進化し、オーギュスト・エスコフィエ(1846-1935)が、1903年に、5000のレシピを体系化してまとめた「Le Guide Culinaire(料理の手引き)」出版した。(この本は、 近代フランス料理のバイブルと称されている)。

オーギュスト・エスコフィエが体系化したフランス料理は、宮廷料理を元とする重く&こってりが特徴で、『オート・キュイジーヌ』と呼ばれた。

1970年代、フランス人シェフ:ポール・ボキューズらが、日本料理に影響を受けて発案した、『ヌーベル・キュイジーヌ』(=新しい料理)と呼ばれる、素材を生かしたあっさり軽めのフランス料理の潮流が起こった。



玄関扉は2重。1つめの扉を入ると、メニューが掲示されてた。2つめの扉を開けて店内へ。



入ると正面奥に、コンパクトなキッチン&カウンターがあって、左手にテーブル席がゆったりと配置されてた。

床は板張り、梁が縦横に走る高い天井や壁に、花形の照明が灯ってる店内は、ナチュラルで温かな雰囲気。

いらっしゃいませ、と50代位の黒のスカート風エプロンを着用した女性に迎えられて、どうぞと勧められた席に座った。キッチン&カウンターの奥の厨房では、店主らしき男性が1人で調理をしてて、夫婦2人で切り盛りしてるよう。

 

メニューから、肉or魚料理+サラダ、スープ、パン、デザート、コーヒー付きの、ビストロセット¥1000を注文した。

 

お水は、足つきのグラスに入ってて、注文終えると、ナイフやフォークをセッティングしてくれて、まるでフルコースのようなおしゃれな雰囲気。

◎ビストロセット ¥1000
(サラダ、スープ、パン、肉or魚、デザート、コーヒー)

サラダ&スープ

先にサラダが運ばれてきて、少ししてスープが運ばれてきた。

サラダは、レタス、きゅうり、トマトのシンプルなサラダで、たっぷりのレタスの鮮度が良く、シャキシャキとしてて、酸味爽やかな自家製ドレッシングがかかってた。

スープは、ほんのり緑色をした枝豆の冷製スープで、滑らかなスープの中に、プルンとしたコンソメのジュレが浮かべてあって、底の方には枝豆も数粒沈んでて、口あたりがいいだけでなく、食感も楽しめるスープだった。


自家製パン

パンは、自家製のバターロール&プチフランスだった。ふっくら温かく、バターが添えられてた。

バターロールは、艶よく焼けてて、プチフランスは、弾力があって、どちらも香ばしい。


メイン(魚か肉のどちらかを選ぶ)
魚料理:魚白身魚のソテー、アサリと野菜のスープ仕立て

スープを飲み終えるちょっと前に、メイン料理が運ばれてきた。

魚料理は、白身魚のソテーの上に、野菜(人参、玉ねぎ、パプリカ)&アサリ入りの具だくさんなスープ仕立てのソースがたっぷりかかり、ブロッコリーが添えられてた。
野菜とアサリの風味が溶け込んだスープは、まろやかで味に奥行きがあって、淡泊になりがちな白身魚を引き立てて、ヘルシーなのにボリュームのある料理に仕上がってた。


肉料理:若鶏の小悪魔風

肉料理は、マッシュポテトの上に、パン粉を振りかけてオーブンで焼いた鶏肉を載せ、ブリッコリーを添えて、マスタードソースがかかってた。

パン粉のかかってる部分が強めに焼いてあって香ばしく、鶏肉に挟んである大葉の香りが、控えめに効いてて、酸味のある粒マスタードとの相性がよく、ちょっと和風な味わい。鶏肉の下に敷いてあるマッシュポテトは、油っぽさなく、滑らかであっさりとしてて、じゃがいもの素朴さが生きてて、プロの技を感じる存在感のある1品になってた。


デザート&コーヒー

デザートは、ちょうど阿見グリーンメロンを使ったスウィーツフェアー中だったので、特別に豪華なメロンのブッシェパイだった。

サクッサクッのパイ生地の中に、カスタードクリームを詰め、生クリーム&メロンを飾り、周りには、クラッシュ状メロンジュレ、粒子状に砕いたピスタチオの混じってるソースを添えて、赤&緑(すいかとメロン)2色の星が散らしてあった。

阿見産のメロンは甘くジューシーで、見た目もかわいらしく、大満足のデザートだった。

気に入ったので何度も通った。

◎別の日のビストロセット ¥1000

サラダ&スープ

サラダはリンゴが散らしてあって、スープはコクがあって滑らかなマッシュルームのスープだった。


自家製パン

パンは、自家製らしい密度ある食感。



魚or肉料理(日替わり)
上:鶏のパイ包み焼きor海の幸のグラタン
下:平目マスタードソースorカルボナード・ポーク

メインは、内容が日替わりなので、行くたびにいろんな料理が楽しめる。

鶏のパイ包み焼きは、サクサクとしたパイ生地が、鶏肉を香ばしく包んでた。

海の幸のグラタンは、貝殻型の器で焼き上げてあった。絞り出したマッシュポテトで、周囲を形よく縁取りし、中央に、海老や帆立入りのホワイトソースを入れて、チーズを振りかけて、色よく焼き上げてあった。

平目のマスタードソースは、平目のマッシュポテトをトッピングし、オーブンで焼き上げ、マッシュルームが散らしてあった。

カルボナードとは、 肉をビールで煮込み、とろみと甘みをつけた、ベルギーの郷土料理のこと。これは、豚肉で作ってあった。柔らかな豚肉2枚に、玉ねぎ色の艶のあるソースが、たっぷり絡んでて、ボリュームがあった。


デザート&コーヒー

デザートは、ほんのりピンク色のリンゴのコンポートで、リンゴのやさしい酸味と食感で、生クリームが添えてあった。

◎ミニランチコース ¥1600
(前菜、スープ、パン、肉or魚、デザート、コーヒー)

前菜&スープ

前菜は、キッシュ、エスカベッシュ、サラダの3種盛りで、スープは、器ごと熱々のオニオングラタンスープだった。


自家製パン

自家製パン2種は、ふんわり温かくて香ばしい。


メイン(魚or肉)
魚:真鯛のソテー
肉:ビーフストロガノフ

魚料理の真鯛のソテーは、皮目が香ばしく炒めてあって、海老、帆立、ムール貝、ほうれん草を散らした、オレンジ色のアメリケーヌソースの上に、立体的に盛り付けられてて、表面を炙ったマッシュポテトが添えてあった。

肉料理は、拍子切りの牛肉のビーフストロガノフで、デミグラス風のソースがまろやかに牛肉に絡んでて、グラタン風のポテト、ブロッコリーが添えてあった。肉の量がしっかりあって、食べ応えがあった。


デザート&コーヒー

デザートは、フレッシュ苺を中央に巻いたロールケーキ、アップルパイの盛り合わせ。ロールケーキは、縞々模様がかわいらしく、アップルパイはシナモンが効いてて、アイスクリームがトッピングされてた。

料理は、タイミングを見計らって運んできてくれるが、夫婦2人で切り盛りしてるので、若干タイミングが早かったりもするが、テーブルがゆったりめに配置されてて、くつろげる雰囲気なので、自分のペースで食べられので、そう気にならない。

林に囲まれ、軽井沢のコテージレストランのような隠れ家的雰囲気で、1品1品、手間をかけて、丁寧に作ってある本格的なフランス料理が、こんなに割安価格で食べられるとは驚き。ビストロセットはお得だが、ミニランチコースなどは、もっとお得。2人で切り盛りしてるため、やや料理が来るタイミングにぱらつきがあるが、おすすめ度は、7.6。

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■フランス料理『木綿季(ゆうき)』
 茨城県稲敷郡阿見町吉原425-5
 電話:029-889-0686
 営業:11:30~14:00
    (LO1:30)
    17:30~21:00
   (夜は予約のみ)
 定休日:火曜日