新潟市古町にある、明治18年(1885)創業の老舗料亭。芸妓を呼んでお座敷遊びができる割烹&料亭である。

縦格子窓のある白壁造りのクラッシックな2階建て。大正時代に建てられた建物のよう。

現在は、4代目と、築地の高級料亭『新喜楽』で修行してきた5代目が、包丁を握る≫人気blogランキング



西堀通りと古町通の間の細い路地にあり、三越方面から行くと、『三弥』『うり坊』の奥で『八郎津古』の少し手前にある。

看板はあるものの店があるのは目立たない。

ホテルイタリア軒からは近く、そこから約80m東にある。



玄関前に、メニューが掲示されてた。



縦格子の引戸を開けて店内へ。



入ると、左手に厨房とそれに面したカウンター(5席)があり、通路を隔てて、右手に小上がり(掘りごたつ4人テーブル×2)になってる。

 

カウンター席は、木の質感を生かして、清楚で上品。小上がり席は、武将の絵(襖?)などが飾られてて、豪奢な雰囲気。

いらっしゃいませ、と30代位の男性と女性に迎えられて、こちらにどうぞと店内奥へ案内された。



カウンター席の後ろを通ってまっすぐ5〜6m進むと、上がり框があって、ここで靴を脱いで上がると、廊下が奥へと伸びてた。



通路右手にある個室へと通された。8畳ほどの広さの和室にテーブルを置いて、洋風に使ってる。

 


料理は会席料理の他、お好みでいろいろ注文できる。珍しいメニューもあった。

 
生ビール ¥650

飲み物は、まず生ビールを注文!

事前に予約しておいた会席料理は、前菜から、適度な間を置いて、順番に運ばれてきた。

***会席料理12000円**********

◎前菜:車海老のウニ焼き
   スモークサーモン、玉子焼き、自家製イカの塩辛
   かます一夕(いちゆう)、菜の花のお浸し
   からすみ、くじらの味噌漬け


◎お造り:マグロ、鯛、鰤、南蛮海老

お造りは、マグロ、鯛、鰤、南蛮海老の盛り合わせだった。

上質の刺身は、見た目も美しい。



◎村上牛のステーキ

村上牛のステーキは、サシが入りすぎてないので、脂っぽさがなく、口の中でほどけていくような柔らかさ。


◎佐渡産の鮑の塩蒸し

鮑の塩蒸しは、分厚くスライスしてあって、食べ応えがあった。

弾力があるのに、柔らかく、鮑の味が濃厚に感じられた。



◎南蛮海老のしんじょう揚

南蛮海老のしんじょう揚は、刺身用の生の南蛮海老がふんだんに使われてた。海老の形はないけれど、プリプリした食感で海老の風味も濃厚。ちまたに出回ってる、海老の形はしっかりあるのに、海老の味がしない料理とは、真逆。新潟名物の海老しんじょう揚げは、茶はんで食べて以来、新潟らしい良さがよくわかった。


◎吸い物

吸い物は、豚の背脂、うどが入っていて、面白かった。


◎ずわい蟹の炊き込みごはん

ごはんは、新潟に来た感じがする、贅沢な炊き込み御飯だった。


◎デザート:赤ワインのゼリー&杏仁豆腐

デザートは、赤&白2層で色だけでなく、味も鮮やかだった。

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料亭というと、コース料理だけの店がほとんどだが、この店はアラカルトでの注文もできた。純然たる料亭ほど、敷居が高くないので使いやすい。

会席料理を味わいながら、生ビールの後は、各自、いろんな飲み物や料理を注文した。


梅酒(ヘネシーXO入り)¥800
芋焼酎:蘭 ¥600

梅酒は、ヘネシーXO入りで、芳醇で口あたりがいい。ブランデーで3日酔いしたことのある私だが、XOなら飲める。水割りにしたので、飲みやすい。

芋焼酎は、お湯割りで注文した。芋の味がして、料理とも合う。


麦焼酎:二階堂 ¥600
日本酒:朝日山(純米300ml)¥1000

朝日山は、ミニボトルで運ばれてきた。開栓したての日本酒は香りがいい。麦焼酎もお湯割りで注文した

 
ウーロン茶&オレンジジュース 各¥600?

以下は、お通しとアラカルトで注文した料理。


お通し ¥1000位?

お通しは、菜の花のお浸しだった。水っぽさなく、ダシの風味が効いてた。


もずく酢 ¥700

もずくは、繊維が太く、シャキシャキとした歯ごたえ。スーパーの市販品はとは全く別物。


〈名物〉刺身用南蛮海老のサラダ ¥2000

刺身用南蛮海老のサラダはすごかった。

きゅうりの薄切りと、茹でた南蛮海老(新潟での呼び名、=甘エビ)を、マヨネーズで和えたサラダで、白皿に、こんもり山盛りになってた。

きゅうりの量より、明らかに南蛮海老の方が多い。(20尾以上入ってて、食べるのに夢中で、数え切れなかった)刺身用の海老だけあって、鮮度抜群。柔らかいのに、プリプリしてて、甘くて味が濃厚。

薄紅色の海老(新潟の南蛮海老は、濃い赤色をしてる。鮮度がいいと赤色が濃い)が、緑色のきゅうりと混じってて、彩りもきれい。

たかがサラダに、鮮度抜群の南蛮海老をこんなに大量に使う豪勢さには驚いた。
海老は調理して頭と殻を取ると、嵩が半分以下になる。このサラダのために使った南蛮海老の量を想像すると圧倒されてしまった。海老のサラダとしては、最高峰の絶品サラダであった。

東京上野のとんかつ店『井泉』で食べたカニサラダを思いだした。そのサラダも缶詰や冷凍品のカニではなかったが、このサラダの方がずっと濃厚で強烈なサラダだった。

2000円のサラダはやや高めだが、その質を考えれば納得価格。4人で食べたが充分楽しめた。


車海老のフライ ¥1800

車海老は大きくて鮮度良く、上質。南蛮海老とは異なる海老を味を堪能できた。


〈名物〉ずわい蟹のコキール ¥1300

ずわい蟹のコキールは、シチュー風の料理。新鮮なカニをたっぷり使い、濃厚な蟹の味を楽しめた。



鶏肉の塩焼 ¥800

鶏肉の塩焼きは、皮がカリッとしてて、香ばしく焼けてた。


鶏肉竜田揚(塩こしょう)¥850

鶏肉の竜田揚げは、3種の味(生姜醤油、ニンニク、塩こしょう)から、塩こしょうで注文。

揚げたての熱々。カラッと揚がってて、囓ると肉汁がしみでてくる程ジューシー。


特製ちゃわんむし ¥700

茶碗蒸しは私の大好物。割烹らしく上質のだしを取ってあり、日本料理の傑作である。


一口かつ ¥900

一口かつは、タレかつ風に細めのパン粉を付けてサクッと揚げてあった。豚肉は、脂身のない部分で、とても柔らか。


〈名物〉熱つ厚つ玉子焼(小)¥700

築地で修行してきただけあって、東京の名店にひけをとらない玉子焼き。


揚げ出し豆腐 ¥700

庶民的な料理。料理を注文しまくって、ぐびぐび飲んでしまったのでかなり酔ってしまった。


ごはん¥600(ひとくち食べてしまった)
お茶

ごはんは、メニューには載っていなかったが、注文したら、すぐに運ばれてきた。料理のグレードから、おいしいごはんを期待していたが、期待以上のごはんだった。

ふっくらとしてて、艶々と光ってる。

どうやって、炊いたの?蒸してある?新潟で主流のガス炊飯器で炊いたから?釜で炊いた?といろいろ考えてしまった…。



昔の堀があったころの店や、芸子さんの写真が飾ってあった。

会計は明細はもらえなかったが、後で計算するとサービス料が10%あるよう。

新潟の美味しい物はかなり知ってるつもりで、値段も張るので期待していったが、その期待以上の出来だった。新潟には私の知らない美味しい料理がこんなにあったと感動した。記念日だったので奮発して、みんなで心行くまで飲み食いしてしまった。食べ歩きの記事を2000年に書き始めて以来、最高価格の食事となったが、おすすめ度も、本サイト史上最高点の、8.4!!!

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■割烹・料亭『大丸』
 新潟県新潟市中央区古町通9番町1482

 電話:025-222-8153
 営業:17:00~22:00
 定休日:日、祝日
     全席禁煙