京都市左京区にある手打ちうどん店。バレーボールチーム(NTT西日本レグノス)の元セッターが、平成18年8月27日に開業した。

2階部分には、冬だというのに簾(すだれ)が掛かってて、関東とは異なる、はんなりとした風情が漂う。

平安神宮の東南の端から50m南にあり、いつも長い行列ができてる人気店のよう≫人気blogランキング



平安神宮の東側を南北に走る岡崎通りに面し、町屋風のレトロな2階建てが並ぶ。

開店時間11:00の数分前に着いたら、店頭に行列はなく、暖簾はまだ出てなかった。

ラッキー!?と思って、窓ガラス越しに店内を見てみたら、すでにテーブル席には女性客が座ってて、さらに、玄関ドアの内側(店内側)には、待ち客が椅子に座ってた。どうやら、開店時間前に、並んでてた人たちを店内に入れたので、店頭に行列がなかったよう。

待つのは嫌いだが、せっかく京都まで来たので、しばらく店頭で待った。

少し待ってたら黒いウインドブレーカー&エプロンを着用した、30代位のキリッとした美人系の女性が、いらっしゃいませと、並んでいた客に声を掛けながら、玄関から店内に入った。少しして、クリアーファイルのメニュー5冊位を持って現れ、表に並んでる人に配り始めた。配り終えると、再び店内へ入っていった。

うどん専門店なので、そばは無いと、店頭に貼り紙されてた。

 

メニューの最初のページには、開業の経緯などが物語風に記されてた。手持ち無沙汰なので、暇つぶしに読んでしまった。



メニューは、期間限定品4種、温かいうどん15種、つけ麺(温or冷)5種、ざるorかけ5種、丼とご飯もの、天ぷら、デザートなど。

立って待ってて(手に荷物などを持ってると)、小冊子風のメニューだと、ぱらぱらめくるのは面倒だし、わかりにくい。1枚(裏&表)のメニュー表の方が便利だし、さらに、写真入りのメニューだと更にいい。

店内をチラチラ見たり、メニューを眺めたり、のんびり考えてたら、さっきの女性が今度は、メモらしきものを手に持って現れ、列の先頭から、何になさいますか?と注文をとり始めた。

まさか、店の外に立って並んで待っているときに、注文を取りに来るとはおもわなかったので、ちょっとびっくり。慌てて注文品を決めて品名を告げる。注文品を書き取るなり、その場でクリアーファイルのメニューを即回収、列の次ぎの人(まだメニューの渡っていない人)へと渡すと、慌ただしく店内へと戻っていった。(ということで、メニューの写真を1ページ取り忘れたページがある)

ちょっと待ってると、今度はトレイに、カラフルなプラスチック製のコップを10ケ程載せて店頭に現れ、1人1人に声をかけながら配り始めた。コップの中には、熱々のお茶が入ってて、白い雪がちらつく外に立って待ってるので、寒さが少しはやわらぐ。

こうやって、店の中と外を行ったり来たりしながら、メニューの配布、注文とり、お茶配り、お茶容器の回収、女性客には防寒用ひざかけの配布(足に巻く)、などの仕事を1人で反復しながら行ってた。言葉使いは丁寧だが、存在感と迫力があって、この女性が店主の奥さんのよう。時間なさそうに、てきぱき、慌ただしく、忙しそうに動いてて、あしらわれてるようなせわしない感じもする。

すみません、注文品を変えてもいいですか?という客もいて、心持ち顔をしかめながらも、メニュー変更に応じてた。

 

数組の客が玄関扉から外へと出てくると、女性従業員にどうぞと店内へと招かれ、待ち客用の椅子に座った後、席へと案内された。



玄関ドアから中に入ると、店内は、正面奥へと3m程の通路風空間が伸びてて、左手の壁に沿って、待ち客用の椅子が3つ程並んでた。

 

入って右手にテーブル席4人用×2つ配置されてた。

壁を隔てて奥が、縦に細長い形の厨房で、その左側に階段を3段ほど上ったところに、厨房に面したカウンター席があった。

カウンター席は、窓がなく、少し暗めで奥まった雰囲気。間口は小さいが、奥行きがある、京都らしい構造。

忘れていたようで、それに気づいた接客係の女性が、慌ててお茶を運んできてくれてから、少しして料理が運ばれてきた。


京カレーうどん ¥890

京カレーうどんは、スパイシーでかなり辛口。ぽったり滑らかなスープの中に、うどん、油揚げ、ねぎが入ってた。

うどんは、7〜8mm程の太うどんで、柔らかめで、伸びよく滑らかな食感。油揚は、京風の少し厚みのあるタイプので、甘めの味付けが施されてて、京都らしい味付けだが、スパイシーで辛口のスープとは、ちょっとミスマッチな印象に感じた。

注文から食べてる間まで、3回も辛さは大丈夫ですかとたづねられた。これって、親切なのか演出なのか?


牛と土ゴボウのおうどん ¥945

牛と土ごぼんのうどんは、甘口のつゆの中に、うどん、薄切り牛肉、ささがきのごぼう、が入ってて、九条ねぎがトッピングされてた。

牛肉は、しゃぶしゃぶ風の極薄切りのが用いてあるので、柔らかくて、食べやすいが、肉っぽい弾力やボリュームには欠ける。肉の量も控えめで、材料費や特に手間をかけてもないのに945円というのは高価格過ぎる。

土ごぼうのメニューが多く、看板料理のよう。ごぼうは咀嚼に時間がかかるので、行列ができる一因ののよう。



豚肉のつけ麺(温) ¥890

つけ麺は、冷or温から、選べた。

四角いお盆に、つけ汁、うどん(お湯の中に入ってる)、おろし生姜、麺切りはさみを載せて運ばれてきた。

つけ麺の温かいうどんは、京都では、湯だめと呼ぶらしい。

つけ汁は、中くらいの丼に、たっぷりめにあった。甘くてしょっぱい、濃いめの味付けで、表面に、油かアクのような粒子がたっぷり浮いてた。つけ汁の中には、薄切りの豚肉(しゃぶしゃぶ風の薄切り)とねぎで、縮れたように波打った薄い豚肉が、プルプルとしてて柔らかく、食べやすかった。

うどんは、大きな白い丼の中に、量が控えめに見えるよう、上品によそってあった。お湯は白濁してて、うどんを茹でたお湯のようで、関東の釜揚げうどんと似てる。

この店のうどんは長めになってる。添えてあった麺切りはさみを使ってみたら、2爪と1爪のトング風の道具で、挟むと麺が2カ所で切れ、真ん中に1cm位の切れ端ができた。しかし、うどんは柔らかめで、箸で40cm位持ち上げると切れてポチャンとお湯の中に落ちるので、麺切りはさみは、珍しい道具で面白いが不要かも。これを使うと時間がかかるので、行列ができる一因のよう。

うどんは、つるつる滑らかで、伸びよく弾力があった。コシの強さは、冷凍のさぬきうどん程ではなかった。具は薄切り肉くらいだけなのに890円とは高いように感じた。

 
テーブル上の香辛料、つけ麺用の割だし

テーブルの上には、ゆず胡椒、山椒、一味、七味が準備されてた。うどん店で山椒が準備されてるとは、山椒をよく使う京都らしい。

つけ麺には、食後、ポットに入った出汁が運ばれてきた。


ちょっと小さな鶏ささみ天丼 ¥480

鶏ささみ天丼は、ごはんの上に、卵黄、刻みのり、鶏ささみ天ぷらを載せ、九条ねぎが添えてあった。ごはんの上に卵黄が載ってて、甘しょっぱいタレが絡んでて、甘口の卵ごはん食べてるような、天丼を食べてるような、欲張りな人が得した気分になるような天丼だった。


旬野菜天ぷら ¥480

旬野菜の天ぷらは、かぼちゃ、茄子、人参、青しそ、さつまいも、春菊など7点盛り。薄衣で音がするくらいパリッと揚がってて、塩が添えてあった。


自家製杏仁豆腐 ¥300

杏仁豆腐は、杏仁の風味より牛乳っぽさが勝る、やや乳臭いタイプ。


昆布の佃煮 ¥380

店頭に表示されてた、昆布の佃煮を購入。かつお節がたっぷり入ってて、山椒の実がピリッと効いてて、関東では見かけない佃煮だった。

行列には人を引きつける魅力がある。「大勢の人が評価しているから、魅力的なものに違いない」と感じる。また、「同調行動」といって、人と同じことをすると安心感が生じる。そして、並んで買ったという達成感が、満足感をつくり出す。

さらに、行列ホスピタリティというのがあるそう。行列してると、少しのもてなしでも莫大な心理効果がある。この店で行列に、注文を取ったりお茶を出したり膝掛けを貸したりするのはそれに当たる。

また店主がイケメンで、30代位の男性3人くらいが、カウンター席からよく見える厨房で、てきぱきと働いてるのも好印象であろう。

食べ歩きの記事を書き初めて15年経つが、京都を食べ歩くのは初めて。丸亀製麺のように、うどんは庶民的な食べ物と思ってたので、ことさら高価な材料を用いてないようなのに、こんな高価格のうどんを大勢が長時間待って食べに来るとは不可解だった。しかし、行列が出来やすい要因が多々あり、行列ができることで人気が人気を呼んでるのかも。行列の効果や、京都の土地柄などの理由で人気があるのだろう。

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■手打ちうどん『山元麺蔵(やまもとめんぞう)』
 京都府京都市左京区岡崎南御所町34

 電話:075-751-0677
 営業:11:00~19:45
       (LO)
    水曜は14:30まで
 定休日: 木曜、第4水曜