守谷市にある自家製麺のラーメン店。平成21年7月のオープン。

紺鼠(こんねず)色の切妻屋根の小さめな平屋建て。

南側に6台分の駐車場があった≫人気blogランキング



広い道路の10m程西側を平行して走る細い道沿いにある。ナビで行ったが、通りすぎてしまった。

 

屋根の欠けてる部分が玄関で、赤い提灯が下がってた。

暖簾はなく、店頭に営業中の札と写真入りのメニューが掲示されてた。



自動ドアから店内へ。

入ると左手に券売機があり、壁には写真入りのメニューが掲示されてた。券売機の脇には、おしぼりが準備されてて、セルフサービスのよう。



開口部を広く取ってある店内は、木の質感を生かしたナチュラルな内装。カウンター席に、曲線を描くカラフルなターコイズ色のラウンジソファーのような椅子が配置され、ラーメン店よりカフェのような雰囲気。

多角形型のカウンター席8席があり、カウンターの内側は厨房ではなく、製麺室だった。



左手奥に、小上がり風のお座敷席(6人×2)のある小部屋があった。この右手が広めの厨房になってて、暖簾を介してカウンター席と行き来できる。

いらっしゃいませと30歳位の接客係の女性に迎えられて、食券を購入するため券売機の前へ。壁に写真入りのメニューがあったが、店内のどこにも一覧表がないので把握しづらく選びにくく、かなり迷ってしまった。

飲食店は通常、壁やテーブル上にメニューがある。それにより料理や値段などメニューの全体像を把握できて、注文を選ぶことがやりやすくなる。

初めての店でメニューの一覧がないと、券売機の前で迷うことが多いのは、店の全体像が把握できないためである。

  

券売機のある店はその分低価格なものだが、この店のラーメンは、かなり高価格。かなり迷って食券を購入。

席に座ろうとすると、カウンターの内側で接客係の女性がじれったそうに待ってて、まだ席に着いてもいないのに、こちらにどうぞといって、空いてる席に勝手に黒い湯飲みを置かれた。次に食券をといって、渡すよう言われた。食券を渡すと、接客係の女性はすぐに暖簾の奥の厨房へ入って行ってしまった。

奥の部屋の小上がり席にすわろうかと思ってたのに残念だったが、しょうがないので湯飲みの置かれた席に座った。

従業員は、客が入店した時に食券を受け取りに来るのと、出来上がったラーメンを運ぶ時などの用のあるとき以外は、ずっと厨房に入ったきり。ほとんどの時間、客だけでほうっておかれる。

お昼時間を外して行ったので客は少なく、カウンター席には1人で来てる男性客が2−3組くらいだった。

ハンティング帽を被ったイケメン系の男性2人(20代と30歳位)、女性2人(30歳位の女性と、それよりちょと年かさのパート風女性)計4人で切り盛りしてた。厨房では、ずっと楽しそうに喋ったり笑ったりしてて、その大きな笑い声や話し声が客席側によく聞こえた。

客席数20席の大きさで、4人で切り盛りしてるなら、70万円(定価は140万)以上する券売機は必要ないような気もした。

 

カウンター内は製麺室で、ガラス窓のところに、製麺の作業過程が写真入りで掲示され、客席側からガラス越しに、製麺室内が見えるようになってた。

手打ち蕎麦店では、そば打ちの全過程が手作業であるため、その職人技が見えるよう、玄関脇など客席側から見える場所にそば打ち部屋を設置してる店が多いが、ラーメン店では珍しい。

ラーメン店の製麺作業のほとんどは機械が行うので、職人技はあまり関与しておらず見せる場面がないような気がするが、自家製麺であることを客に対して強調する演出効果かも。

ある時、厨房内で接客係の女性2人が立ったまま、左手にお皿(深皿)右手にお箸を持って、食事(麺料理だったみたい)しているのが暖簾のすきまから見えた。中休みが3時間半もあるのに、開店直後、に厨房で食事してるとは驚いた。

 

カウンター上には、割り箸2種類、お水(レモン水)などが準備されてた。

黒い湯飲みに入っていたのは、お茶ではなく、酸っぱいレモン水だった。

カルキ臭を消すため、レモン水を出す飲食店が時々あるが、そのほとんどは、レモンの風味がほんのり香る程度。もろに酸っぱさを感じるようなレモン水の店は初めて。口の中に酸味が残り、料理を味わいにくい。また、皮ごと入ってたレモンは、きれいな黄色なので外国産と思われ、農薬が心配になった。

あまり待たずに、ラーメンが運ばれてきた。


塩らーめん ¥750

・麺…ストレート細麺
・スープ…油分多い
・具…焼豚、メンマ、水菜、ねぎ、もみじ麩

塩らーめんは、少し小ぶりの白い丼で運ばれてきた。丸みのある形の丼で、ラーメン丼というより、和風丼に近い形。

大きめのバラチャーシューの上に、白い長ねぎ、水菜、もみじ麩が、彩りよく立体的に盛り付けられてて、上品な見栄え。

濁りの少ないスープ表面には、層を形成するほど油分がたっぷり浮いてた。お玉型の木製レンゲでスープをすくうと、油分がたっぷり浮いてた。油分が多いのにもかかわらず、作りたての超熱々感はなかった。

麺は、太さ2mm程の白っぽい色をしたストレート細麺で、細麺ながらしっかりとした歯ごたえがある。チャーシューなど具の下の方から、麺をひっぱり出すようにして数回食べてるうちに、スープが攪拌されてきて、油分のなじんだ、まろやかな塩分となった。


味噌らーめん ¥800

・麺…少し縮れた中麺
・スープ…こってり混濁、油分多め
・具…刻んだ焼豚、豚挽肉、キャベツ、もやし、人参、
   玉ねぎ、刻んだ生姜、コーン、ねぎ&白ごま

味噌ラーメンは、少し小ぶりの白い丼で運ばれてきた。しっかりと混濁した具入りスープの上に、黄色いコーンと白い長ねぎがトッピングされてて、カラフル。

深みのある色あいの味噌スープは、ぽったりと濃厚。若干の渋さも感じられて、後口にほんのり甘さが残って、豆味噌など数種の味噌をブレンドしているよう。麺は、4mm程の太さの少し縮れのある中麺で、つるつる&もっちりしてた。細麺より、長さが10cm程と短めで、すする醍醐味は控えめだが食べやすかった。

麺の上には、スープと絡んだ具がのっていた。

具は、6~7mm角に刻まれた焼豚、豚挽肉、もやし、と小さめに切った人参、玉ねぎ、キャベツなどで、細みじん切りの生姜も混じってた。玉ねぎは油をまとい透明感があって甘く、炒めたような食感。しゃきしゃきとしたもやしは、やわらかめのキャベツは茹であるようだった。豚挽肉は、だしとして用いたのか、不整形の1~2cmの固まりになってて、食感を損ねるようだが、肉らしい存在感があり、焼き豚も加わって、肉好きの男性に受けそう。


醤油らーめん ¥700 +味玉 ¥100

・麺…ストレート細麺
・スープ…油分多い
・具…焼豚、メンマ、水菜、ねぎ、もみじ麩

醤油らーめんは、丼側面が内側に反ったラッパのような形の白い丼で運ばれてきた。通常より高さもあって、個性的な形でおしゃれな丼。

スープ表面には、層ができてる位、たっぷりと油分が浮いてて、バラチャーシューの上に載せるように、長ねぎ、水菜、もみじ麩、追加した味玉1ヶ(¥100)が立体的にトッピングされてた。

スープは食べ始めは脂っこいが、麺を食べ進むにつれて攪拌され、食べ終わる頃には油分多めながら馴染んで飲みやすくなった。

麺は、不透明な白い色の2mm程のストレート細麺で、張りがあり、噛みきる際にはぷつんぷつんとその口の中で存在感が感じられた。


和風醤油 ¥800

・麺…ストレート細麺
・スープ…油分多い
・具…焼豚5枚、刻み海苔、ねぎ、白ごま

和風醤油は、普通サイズくらいの黒い丼で運ばれてきた。焼豚は5枚も入ってて和風ながら、肉の味が楽しめるラーメン。


男醤油 ¥900

・麺…少し縮れた平打ち中太麺
・スープ…油分多い、にんにく風味
・具…焼豚、メンマ、水菜、ねぎ

男醤油は、黒い丼で運ばれてきた。
スープ表面には、氷河のように、塊かと思うような分厚い焼き豚が顔を出し、水菜がトサカのように立てかけてあって、ワイルドな外観。チャーシュー好きの男性客に受けそう。

スープ表面には、油がたっぷりと浮き、長ねぎが散らしたように浮遊してた。このスープ、ニンニクの香りがほんのりと感じられる。

麺は、縮れのある太めの平打ち麺で、透明感があって、加水率の高い麺を使っているよう。


春風丼 ¥500

・具…味玉1ヶ、細切り焼豚、メンマ、生姜甘酢漬け
   水菜、ねぎ、白ごま

春風丼は、白い小丼で運ばれてきた。

甘めのタレの絡んだごはんの上に、細切りチャーシューがたっぷりと載ってて、飾り切りした味玉、メンマを添えて、白い長ねぎ、甘酢しょうが(岩下の新生姜?)、水菜を重ねるようにトッピングされてた。

見た目より、ごはんの量は控えめで、具の比率が高いチャーシュー&味玉丼だった。¥500なら、普通のラーメンが1杯食べられる高価格だが、この店のラーメンの具が好きでご飯も食べたい人に良さそう。

複数人で複数回行ったが、このラーメン店には以下の特徴がある。以前記事を書いた、新潟の信吉屋とは、両極端と言えるほど違ってて驚いた。

◎店と客が分離している。
客が来たら、客が座る前に湯飲みをを置いて座席を指定し、券売機で買った券を受け取ると別室の厨房に入る。ラーメンを運ぶと厨房に戻り、あとは客に無関心。食べる客の反応を見ることはない。厨房内で従業員だけで大きな声でずっと談笑してる。食べ終わっても、ごちそうさま、と言う相手もいなくて、客はただ消え去るのみ。多くのラーメン店の記事を書いたが、これほどドライな店は初めて。

通常のラーメン店は、カウンター内の厨房で店主が作り、それを見ながら作りたて熱々のラーメンを食べる。これにより厨房内の躍動感をラーメンを介して作り手と客が共有する。それとは違って、この店は作り手と客が、物理的にも気持ち的にも全く離れている。

◎演出上手。
おしゃれ感、高級感、こだわりを上手に演出している。壁の張り紙が多くあり、スープには、名古屋コーチン、奥久慈のシャモをつかい、麺は国産小麦を使った自家製麺で、食材へのこだわりのある店であることを強くアピールしてる。製麺室は、客の目の前に造ってあり、丼もメニューごとに色や形状が異なってておしゃれ。

◎どんぶり
通常のラーメン丼の形状だと、丼の中でスープが自然に対流が起こり自然に攪拌される。これにより、スープの状態を自然分離をおこやすい動物系のダシを使うスープを均一に保つ。これに対し、この店の丼は、丸い形状なので自然対流が起こらず、油分が分離して、ことさら油っぽいラーメンになってる。形はおしゃれだが、大きめの木製レンゲが丼のサイズと不釣り合いなことも加わり食べにくい。

◎店内
ラーメン店は滞在時間が短いので、機能的でメンテしやすい、簡素な丸椅子が多い。これに対し、この店のカウンター席の肘掛けタイプの椅子は、おしゃれではあるが、回り込む必要があるので、すわりにくい。オープン時はきれいだったかもしれないが、布製の椅子なのでしみが多い。

斬新な今風のラーメン店である。高価格だが、おしゃれで、こだわり、高級感が演出されててユニーク。また、肉がたっぷりめに入っており、脂が濃厚なので、男性客を中心に人気があるのも頷ける。

応援クリック、お願いします♪ → ブログバナー4

■ラーメン・自家製麺『麺処 春の風』
 茨城県守谷市立沢1098-9
 電話:0297-44-5733
 営業:
 平日…11:30~14:30(LO)
    18:00~21:00(LO)
 土・日・祝…11:30~21:00
 定休日:火曜、水曜