名古屋名物、手羽先(鶏手羽先唐揚)の元祖の店で、愛知県を中心に、国内外に82店舗(海外に3店)を有する居酒屋チェーン。

プリンセス店に行ったら改装中だったので、その近くの若宮店に行った。

玄関までは、薄茶色の塀の間に設けられた10m程の小道風アプローチになってて、料亭or 割烹のような風情ある店構え。黒い門扉を通り抜け、植栽に沿って歩いて入口へ≫人気blogランキング



東西両脇を駐車場に挟まれた3階建ビルの1階にある(自社ビル?)。

この辺りは、白川公園東側の繁華街で、居酒屋の激戦区。南隣の若宮八幡宮敷地内に覆い茂った木々が見えてて、都会のオアシス的な雰囲気。

『風来坊』は、北九州市門司で小さな飲食店を経営してた、大坪健庫氏(現、風来坊チェーン会長)が昭和38年(1963)、名古屋市熱田区比々野に創業。

北九州時代に開発したターザン焼きを元に、鶏手羽先唐揚を考案し商品化し、爆発的なヒットとなり、現在では名古屋名物「手羽先」として広く広がり、地元に定着している。

名古屋名物、手羽先とは、鶏手羽先唐揚げのこと。下味を付けた手羽先を油で揚げ、醤油ベースの甘からい(甘しょっぱい)タレを絡めてある。『風来坊』のは、パリッと2度揚げし、1ヶ月熟成の自家製秘伝ダレを隙間なく塗り、特選塩コショウ、ゴマで仕上げてある。
 
味にこだわり、その味を身につける弟子をファミリーのように大切に育て、フランチャイズ方式ではなく、あくまで暖簾分けという形で店舗を増やしている。それで、FCチェーンではなく、ファミリーチェーンと呼んでいるよう。



扉を開けて中に入ると、まっすぐ奥へと通路が伸びてる。入ってすぐ左手の大きな水槽では、くねくねと鱧(鰻が泳いでるのかと思った)やヒラメが泳いでた。

男性従業員にいらっしゃいませと迎えられて、通路奥の左手にあるテーブル席へと案内された。



店内は、薄茶の土壁風の内装に、障子、板材などを合わせ、間仕切り上部には、棚をしつらえ、皿やひょうたんなどを飾って、華美さはないが、和風の趣き漂う機能的な造りになってる。



名古屋の居酒屋というからには、もっと華やかな雰囲気をイメージしていたが、意外にもシンプルなのにちょっと驚いた。

平日の夕方で、少し早めの時間だったせいか、店内はそんなに混んでなかった(3割位の客の入りだった)。

 

メニューは鶏料理以外にもいろいろあった。

  
  

最初に生ビール¥520を注文してから、メニューから、手羽先唐揚(5本)¥450など看板料理を堪能し尽くす意気込みで、どんどん注文した。


口取り¥200、生ビール(中)¥520

先に口取り(関東で言う、お通し)と生ビールが運ばれてきた。口取りは、魚(いなだ?)の漬けで、水菜などがトッピングされてた。脂はのってないが、まろやかな醤油ダレに漬け込んであって、くさみなく食べやすかった。


手羽先唐揚(5本)¥450

混んでなかったためか、注文から10分ほどで、手羽先唐揚が作りたて熱々の状態で運ばれてきた。

食堂などで使うような大衆的な図柄の四角皿に、千切りキャベツ、パセリを添えて、庶民的に盛りつけられてた。

手羽先といえば、通常、くの字型に2関節がくっついているものが、肉店で販売されてるし、料理としても一般的だが、尖った先っぽの部分を除いた、1関節(2番目の関節の部分)だけが盛りつけられてた。

テーブル上に、A〜Dの4通りの食べ方が写真入りで載ってる説明書きが置かれてたので、それを、見ながら、手づかみで食べていく。半分に裂いてから食べるBの食べ方が、私には食べやすかった。

素揚げした直後に、全体にうっすら甘辛いタレが適度に絡めてあり、しっとりしすぎず、パリッとしてる部分もあって、とても香ばしい。全体にうっすらとかかってる胡椒が強めにピリリッと味を引き締め、白ごまが引き立ててる。関東でもよく見かける手羽先唐揚げとは別物のよう。

肉の量は少ないけれど、かえって少ない肉の部分が脇役となり、タレの絡んだ表皮の下でその香ばしさを支え、引き立ててる。ボリュームが控えめで、食べやすいので、スナック感覚で何個でも食べらる。


手羽元唐揚(4本)¥500

手羽元唐揚も、千切りキャベツ、パセリを添えて、庶民的に盛りつけられてた。

手羽先より、肉の量が多いので、肉厚な分、手羽元より香ばしさは控えめだが、ボリュームある食感で、香ばしさ&ジューシーさが一緒に味わえる。


手羽ギョーザ(3個)¥500

手羽ギョーザは、くの字になった手羽先の2関節めに、餃子の具を入れて、カラッと揚げてあった。

餃子の具は、肉の量が多めで、水っぽくなく、固めでしっかりと詰まってた。熱々なので、猫舌の私はフーフー冷ましながら食べた。これと比べ、茨城県の人生ラーメン、の手羽餃子は、具が多くてジューシーだったのを思い出した。


ターザン焼(半身)¥980

ターザン焼は、手羽先唐揚げの原型で、風来坊の起源的メニューで、鶏半身を唐揚げして、甘辛い秘伝のタレが絡めて、少し大きめの皿に、千切りキャベツ、パセリと共に盛りつけて、ナイフ&フォークが添えてあって、クリスマスの七面鳥っぽく豪華。

ナイフ&フォークで、切り分けた部分を手づかみで食べていく。

肉の量は多いので肉のジューシーさとボリュームはあるが、切り分けてると、肉と皮とが剥がれてバラバラになったりして、タレの絡んだ表皮の部分の香ばしさと肉との一体感がなく、少し食べにくくて手がよごれるが、ワイルドに肉をたっぷり食べたい人にぴったり。


黒ラベル(大)¥570

生ビールの次は、黒ラベルを注文してみた。

20年くらい前、黒ラベルばっかりを飲んでいた時期があったので懐かしかった。

瓶ビールは土地によって味が違う。茨城より新潟の方が、味に切れがあって、酔い心地もいいのは、使う水によるものかも。


つくね(タレ2本)¥350

つくねは、やや平たい形のが3ヶづつ串打ちしてあった。甘辛いタレが絡んでて食べやすかった。


砂肝(3本)¥350

砂肝は、1本に6〜7ヶが串打ちしてあった。コリコリ固めの食感で香ばしい。


塩鶏たたき風 ¥600

塩鶏たたき風は、鶏肉中央にうっすら透明感が残る位に加熱してあって、薄く削ぎ切りし、大根おろし&薬味をトッピング、もみじおろし、ニンニクを添えて盛りつけてあった。

加熱しすぎてないので、パサつきなく、しっとり&さっぱり食べられた。


日本酒 越乃八豊(純米酒、2合)¥980

日本酒は、ガラスのとっくりで運ばれてきた。中央部分の凹に氷が入っていて、程よく冷えてた。2合にしては、若干量控えめに感じたのは、よっぱらっってたせいかも


(左)鶏皮ポン酢  ¥450
(右)焼き大あさり ¥500

鶏皮ポン酢は、薬味がトッピングされてて、コリコリさっぱりとした味わい。

焼き大あさりは、長径10cm位もありそうな、今までみたことがないようなビッグサイズのあさりで、身を切り分けて、開いた2枚の貝に載せてジューシーに焼いてあった。名古屋らしい豪勢な雰囲気。


コーチン玉子焼(鉄板き)¥500

コーチン玉子焼は、きれいな黄色で、ステーキやハンバーグで使う鉄板に、流し込んで固めてあって、上にレタスと大根おろしを載せて、運ばれてきた。

鉄板の端の方から、レンゲで取り分けて食べてみると、焼き色なく、ひつまぶしに使うような出汁(関西風の醤油色の薄い出汁)をたっぷり含んでて、プルンと滑らかで、浅型の茶わん蒸しのような料理だった。


(左)グレープフルーツサワー ¥420
(中)カシスソーダ   ¥450
(右)カシスオレンジ  ¥450

グレープフルーツサワーは、さわやか。カシスベースのカクテルは、甘さが口あたりよく、どちらもどんどん飲めた。


 鶏サラダ ¥580

鶏サラダは、細切りした鶏肉が、千切りキャベツ、レタス、キュウリ、トマト、紫キャベツを添えて彩りよく盛りつけられてた。ごまドレッシングがかかってて、バンバンジー風のサラダだった。


コーチン団子(揚げ5個)¥480

コーチン団子は、コロンとした形のが薄衣を付けて揚げてあり、揚げシュウマイのように見えた。食べてみると、一般の鶏肉より、少し濃い色をしてて弾力があって、風味も濃厚だった。


フルーツ(サービス品)

持ち帰りの品を注文した後、フルーツが運ばれてきてサービスとのこと。甘酸っぱいパイナップルで、口の中がさっぱりした。



お土産
(上)奥美濃古地鶏ねぎま(塩2本)¥400
(左)手羽先唐揚  ¥480
(右)手羽元唐揚  ¥530

お土産として、奥美濃古地鶏ねぎま(塩2本)と、手羽先と手羽元の唐揚げを持ち帰った。

作りたて熱々のを詰めてもらったが、持ち帰った時には、少し冷めてしまっていて、手羽先と手羽元の唐揚げは香ばしさや、パリパリ感がなくなっていた。ねぎまは蒸気で塩が流れてしまって、薄味になっていた。やっぱり、作りたてで食べるのがよさそう。

原価は安いがメイン料理にはなりにくい手羽先を、唐揚げにして、日本人になじみのある甘辛いタレを絡めることによって、手軽に、気軽に食べられる、スナック感覚で食べられる料理に仕上げてる。甘辛く&香ばしさが、新潟のタレカツ丼と通じてて、近所にあれば週に何回でも通いたくなりそう。

近くの席にすわっていた女性は、肉や野菜などの入ったレジ袋を脇に置いてすわってて、地元のグループ客のようだった。

1品1品の価格が低めに設定してあるので(その分量はやや控えめ)、地元人も観光客も名古屋名物を気軽に味わえる。締まり屋である名古屋人の気質が見えるようで、名古屋の味が楽しめる店。

応援クリック、お願いします♪ → ブログバナー4

■『風来坊』若宮店
 愛知県名古屋市中区栄3-22-20
 電話:0537-22-5638
 営業:
 月~土17:00~翌2:00
    (LO1:30)
 日祝17:00~翌0:00
    (LO23:30)
 定休日:水曜日