静岡県掛川市の鰻店。掛川駅から250m位北東の住宅街にある。

軒のない白いビル風の2階建て。

建物北側の1階部分と、南側の幅の狭い空き地が駐車場になってた≫人気blogランキング

 

交差点(十字路)に面した北西のコーナー部分がコンパクトな玄関になってた。

鰻の調理方には、関東風と関西風があり、その分岐点は、東海道では浜名湖付近にあるといわれ、静岡県は入り交じってて、両方の鰻が味わえる。

■関東風
背開きにして、頭と尾を落として、素焼き(白焼)し、蒸してからタレをつけて焼く。
武士の町関東では、切腹に繋がりと縁起が悪いと腹開きは敬遠された。
    
■関西風
腹開きにして、頭を付けたまま蒸さずに焼く。
商人の町関西では、腹を割って話すの意味から腹開きされてる。



玄関脇の外壁にメニューが掲示されてた。その下には「お子様連れは苦手です」の札がかかってて、大人向けの店になってるよう。

白い暖簾をくぐって店の中へ。



店内は正面〜左手へと横に長い長方形型。

店内は、奥が横に細長い広めの厨房になってて、手前側は、入ってすぐのところが、観光冊子や団扇、壁際に待ち客用の椅子が置かれた待ち合い風スペースになってる。



左手へに洗面所などの配してある広めの通路を進んでいくと、厨房に面したカウンター席6席、テーブル席2つ、小上がり席2つになってて、外観より席数は少ない。

30代位の接客係の女性に、いらっしゃいませと迎えられた。平日の11時30分頃だったが、店内はすでに満席(ちょうど満席になったところ、待ち客は前に1組だった)。人数を聞かれた後、少しお待ちくださいと言われ、店内の待ち席に座って待った。

 

待っていると、先ほどの接客係の女性がピンク色のメニュー表を持って来てくれたので、それを見ながら待つ。

横に細長い厨房では男女4人が働いてた。左手奥側では、ごま塩頭の60代位の男性が生の鰻をさばいてて、店主のよう。その脇では、30〜40代の息子さんらしき大柄の男性が働いてた(さばくor串打ち作業などをしてたよう、時々接客もしてた)。

少し離れた右手の窓際には、かまぼこ型のコンロがあって、60代位のちょっと女性(店主の奥さん?)が時々、客席側をにらみながら真剣な表情で鰻を焼いてて、その近くでは、パート風のおばさん1人がおしんこの準備などをしてた。

客席側では、30代位の女性が1人で接客をしてた。(時々息子さんらしき男性も接客や会計を手伝ってた)この女性、厨房で働いてる店主夫妻(たぶん)と息子さんらしき男性と、風貌が似てたので、家族のよう。家族4人+1人で切り盛りしてるよう。どの人もマニュアル的なスマイルはないが、実直そうな雰囲気。

ちょっと待ってたら、食べ終えた客が数組、立て続けに会計を済ませて店を出ていった。店の人にいつもありがとうございますと言われてる人もいて、開店と同時に入店する常連客もいる店のよう。

5分くらいで、空いた席へと案内された。



メニューから、二段重¥3300と、うな重の(松)¥2000(竹)¥1800(梅)¥1600を注文。

テーブル上には、メニュー表と、山椒、醤油、と鰻用のタレが準備されてて、自分で調節ができるようになってる。

20分ほど待ってたら、トレイで料理が運ばれてきた。



 うな重(梅)¥1600

うな重(梅)は、肝吸い、漬物付き。焦げ茶色のシンプルな器に入ってた。

蓋を開けると、平たくきれいに盛られたご飯の中央部分に、小さめの鰻の切り身が1、5枚分載ってた。

鰻は、腹開きし、串打ちして、蒸さずに、焦げ色やや濃いめに焼いてあった。皮目が反るように、クルンと丸まるような形に焼き上げてあって、焼きによって、身(表面積)が縮み、その分身の厚さが少し増してるよう。

箸で切り分けようとしたら、関東風の蒸してから焼く鰻とは違って、ブルンと弾力があって、切り分けにくかったので、半分に切ってある鰻は、そのままかぶりついて、もう1枚は背中の線のところで切り離してから食べ進んだ。

ご飯は、少し固めに炊いあった。夏の米のためか光沢や粘りないが、器にきれいに平らによそって、甘さのあるやや濃口タイプのタレが全体にまんべんなくかけてあった。鰻にもちゃんとタレが絡んでて、ちょうどいい味加減になってた。

漬け物は、2種(白菜漬け、たくあん)で、肝吸いは、三つ葉が多めに入ってて、肝に苦みなく食べやすかった。



 うな重(竹)¥1800

うな重(竹)は、肝吸い、漬物付きで、木目調の器に入ってた。

蓋を開けると、ごはんの上に、小さめの鰻の切り身が2枚分載ってた。鰻は(梅)とほぼ同じ大きさのものが使われているよう。鰻が肉厚なので、見た目よりボリュームがある。



 うな重(松)¥2000

うな重(松)は、サラダ、肝吸い、漬物付きで、青海波文様の器に入ってた。
蓋を開けると、ごはんの上に少し大きめサイズの鰻が2枚のってて、見た目にごはん:うなぎのバランスがとれてて、立派なうな重の風格。

皮目が反って、やや縮んだような、弾力のある食感で、うなぎの質は、(梅)や(松)とあまり変わらない感じ。

サラダは、茹でて刻んだキャベツに、白ごま、ノンオイルドレッシングがかかってて、サラダというより、和え物っぽく、これでお酒がのめそう。



 二段重 ¥3300

二段重は、この店で最も高いメニュー。サラダ、肝焼き、ボーンフライ、肝吸い、漬物付きで、光沢のある華やかな2段の器に入ってた。

蓋を開けると、上の段には、少し大きめの鰻が2枚入ってた。

その下の段には、ごはんが平らに盛られてて、タレがまんべんなく掛かってた。ごはんを上の方から食べていくと、ごはんの中に鰻が1.5枚分埋まってて、新潟の特製タレカツ丼のようだった。

肝焼きは、串打ちされたものではなく、小さめの小鉢にこんもり盛られてて、1串以上の量があった。

ボーンフライは、鰻の中骨のフライで、パリっと香ばしい食感。ウナギの骨のカルシトニンは、ヒトのカルシトニンよりも骨に対する活性が数十倍強い。食べてるうちに骨が強くなっていくような気がした。

鰻の量が2倍近く入ってて、さらに、肝焼き、サラダなどが付いてて、酒の肴とうな重とがセットになってるような内容で、うなぎを堪能したい人にはぴったり。

12時20分頃に出た時には、店の前に10人くらいの行列が出来てた。地元の人気店のよう。

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■『うなぎの甚八』
 静岡県掛川市肴町7-12
 電話:0537-22-5638
 営業:
  11:00~13:00
  17:00~19:00
 定休日:日曜日