久慈郡大子町の『月待の滝』のすぐ脇にある蕎麦店。昭和59年(1984)のオープン。

奥久慈産の玄そばを、水車を利用した石臼挽きで自家製粉し、深井戸からくみ上げた天然の地下水を使って手打ちしている。

ハイシーズンは紅葉の頃だが、暖かくなってきたので遠出してみた≫人気blogランキング



県道28号から県道33号に入り、踏切を渡って、なだらかな坂道を道なりに500m上っていくと、砂利敷きの駐車場があり、月待の滝 もみじ苑と大きい看板があった。

道に沿った細長い駐車場で、外側の柵の一角に草庵風の屋根があり、そこから下へと石段があった。

 

石段を下りると、ハイキング風の小道がある。

 

はじめは水音が聞こえるだけだが、進むとすぐ脇に浅い川が現れ、川に沿って小道が伸びる。



20〜30m程行くと、ようやくコテージらしき建物が見えてくる。



建物とすぐ脇の小屋との間を行くと、ウッドデッキ風のテラスに出る。



テラスの向こう側に滝が見えた。

『月待の滝』は、久慈川の支流、大生瀬川がつくり出す、高さ15メートル、幅10メートルの滝。普段は2筋の夫婦滝だが、水量が増えると子滝が現れて3筋の親子滝となる。

古くから安産、子育て、開運を祈る二十三夜講(二十三夜の月の出を待って婦女子が集う)の場とされたところから『月待の滝』と呼ばれ、胎内観音が祀られている。


 滝を裏側から見たところ

水に濡れずに滝の裏側に入ることができることから、別名「裏見の滝」または「くぐり滝」ともいわれ、全国的に珍しい。マイナスイオンをたっぷり浴びることができる。

 

第一駐車場から、県道33号の路肩を北方向に20〜30m歩いていくと、「見落とし八景」という石碑のたってる坂道が分岐してて、この坂道を下っていっても店にたどり着ける。



テラスを通り抜け左手に進むと、建物正面に出る。

滝&川のほとりに建つ、ログハウス調の2階建てコテージ。

建物中程にある「OPEN」の札の掛かってる片開扉から、店の中に。



中に入ると、ほの暗い店内は素朴な雰囲気で、すぐ右手はL字の窓に面した和風の小上がり席で、そこから滝がよく見えた。



窓から、滝と隣に建つ水車小屋もよく見えた。



右手〜奥へ通路があり、その脇にそば茶などが陳列されたお土産品コーナーがあり、その先が薪ストーブのある客席になってた。



ストーブを間に、カウンター席とテーブル席とが配置され、この一角は喫茶っぽい雰囲気。店内に趣きの異なる2つの空間が共存し、そば店と喫茶店とが同居してる雰囲気。

いらしゃいませと、店主夫妻らしい40〜50代位の男性と女性に迎えられて、席に座った。



 

メニューから、滝見だんご¥400、石挽そばがき¥600、なめこそば¥800、十割そば¥1000などを注文した。

 
 

店内に置かれてた、この店の歴史などの書かれた冊子を見ながら待ってたら、先になめこそばが運ばれてきた。


 なめこそば ¥800

なめこそばは、太切りの温かいそばで、なめこたっぷりと、長ネギ、なると、貝割れが入ってて、彩りがよかった。

甘さなくすっきりとしたそばつゆの中に、熱に負けずもっちりとした歯ごたえのある太切りそばが入ってる。なめこのぬめりが軽くつゆへと移行し、ほのかにぽったりとしてて、体が温まった。



 もりそば ¥800

もりそばは、そば粉8割以上の粉で打った細打ちそば。2mm程にそろってた薄い茶色のそばで、もっちりとした弾力で、長さは20cm位で、丁寧に手打されてた。

そばつゆは、ほとんど甘みのない、濃い口のそばつゆで、シャープな塩分によってそばの甘みと風味が引き出される。



 十割そば ¥1000

十割そばは、そば粉と地下水だけで打った、つなぎなしの細打ちそば。黒っぽい2mm程のそばで、食感は堅めで、蕎麦の風味が濃い。



 石挽そばがき ¥600

石挽そばがきは、湯気がたってて、作りたて熱々の状態で運ばれてきた。薬味(おろししょうが、長ねぎ)、そばつゆが添えられてた。

練った時に、中にやわらかに空気を巻き込んでて、ふっくらもっちりとしてて、そばの風味がしっかり感じられた。箸にもまとわり付かない淡泊な粘が品よく、食べやすかった。


 そば湯

そば湯は、少し白濁したナチュラルなものだった。


 滝見だんご ¥400

滝見だんごは、長めの串に、やや小ぶりのそば団子4ヶがきれいに串打ちされ、生醤油かと思うような、甘さのない醤油ダレ(最高級そば用かえし)をつけて、香ばしく焼いてあった。

醤油ダレが、薄く均一に塗られてて、シャープな醤油味によって、そば団子自体の甘みが引き立つ。


 月見だんご ¥500

月見だんごは、串打ちされたそば団子4ヶに、自家製の特製胡桃だれがたっぷりトッピングされてた。

特製胡桃だれは、粗挽きした胡桃ベースでほんのり甘く、胡桃のあんこがたっぷりのってる。



 そばぜんざい ¥700

食後、そばぜんざいとコーヒーを注文。

そばぜんざいは、小豆の粒々感がしっかり感じられる、サラサラとした食感の甘さひかえめのぜんざいで、甘味なのに重さなく、あっさりと完食できた。


(左)ブレンドコーヒー ¥400
(右)カプチーノ ¥450

ブレンドコーヒーは雑味なく、カプチーノは濃い苦みで、どちらもすっきりとした味わいのコーヒーだった。深井戸からくみ上げた天然の地下水を使ってるためかも。

福島県に近いため大子町は観光客が減っているそうだが、意外にも大子町は茨城県内では放射線量が最も少ない地域のひとつで、つくば市や土浦市、守谷市よりも低値である。大子町は穴場の観光地となっており、今は好機と言える。

観光名所のすぐそばの店は、料理は期待できないことが多いが、この店は、香り濃厚な本格的な手打ち蕎麦。本物の滝を間近に見ながら食べられるとは素晴らしい。コーヒーも本格的なので、蕎麦を食べなくても、喫茶店として利用して滝を楽しむこともできる。おすすめ度は、7.3、としよう

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■手打そば&自家焙煎珈琲『もみじ苑』
 茨城県久慈郡大子町川山嵯峨草1369-1
 電話:0295-72-3993
 営業:10:30~19:00
 定休日:夏期無休
   (臨時定休あり)
 全席喫煙可
 テラス席のみペット同伴可