日本の春を感じさせる日本人の風物詩、桜餅。道明寺という桜餅、(1ヶ)120円を、和洋菓子店『あさ川』で買った。

日差しが春めいて、お雛さまの季節が近づくと、無性に桜餅が食べたくなる。

創業明治5年(1872)の『あさ川』は、水戸が本店で、茨城県中心に51の店舗を持つ。つくば市では、筑波西武、アッセ、イーアスつくばカスミ店にあり、買い物のついでに便利。大量生産の菓子店と思いきや、合成保存料を一切使わず、添加物の使用も極力控えてる≫人気blogランキング



つくばショッピングセンターアッセ1階で買った。この日、イーアスつくばカスミ店では売れ切れだったが、アッセ店の店頭には並んでた。

お彼岸にはおはぎ、6月の祭りには笹団子、年末には臼&杵で餅つきをして鏡餅やのし餅を作る家で育った私は、しょうゆだんご、おやき(餅の中に塩味の粒あん入り)、きんぴら餅(餅の中にきんぴらごぼうが入ってる)、豆大福、翁椿餅、水ようかん、栗蒸羊羹など、年間を通して様々な和菓子が身近にあって、それを食べながら育った。そのせいか、立春のこの時期は、桜餅が食べたくなる。

毎年よく買う『あさ川』の道明寺は、他の店より早く、1月頃から店頭に並んでた。
春の道明寺と、秋の栗蒸羊羹(1本¥525)は賞味期限は短いが、手頃な価格と甘さ控えめのところが私のお気に入り。



桜餅は、通路に最も近い目立つ所に、ケースに入って陳列してあった。イーアスつくばカスミ店は、接客係の女性に個数を注文して、包装してもらうが、アッセ店は、セルフサービスで、すぐ脇の容器に自分で入れるようになってた。



桜餅には2種類ある。

◎道明寺桜餅(通称:道明寺、道明寺餅)
 関西風、上方風、京風桜餅とも呼ばれる。
 こしあんを、道明寺粉(もち米を蒸して乾燥し粗挽き
 したもの。大阪の道明寺で作られ保存食として使われ
 たのが起源)を蒸して作った薄紅色の餅でくるみ、
 塩漬けの桜の葉で包まれる。

◎長命寺桜餅
 関東風、江戸風の桜餅。
 こしあんを、小麦粉などで作ったクレープ状の薄皮
 (クレープより少し厚め)でくるみ、塩漬けの桜の葉
 で包んである。
 薄皮は薄紅色のが一般的だが、長命寺桜餅の元祖の
 墨田区向島『山本や』は、1717年(享保2年)の創業
 当時から、着色しない白一色の薄皮で包んだ品のみを
 製造&販売。

こしあん、塩漬の桜の葉で包んであることは、共通するが、粒々感のある餅で包むか、クレープ状の薄皮で包むかが異なる。前者があくまで和菓子っぽいのに対して、後者は、洋菓子っぽさのあるハイカラな桜餅になってる。

関東では桜餅と言えば長命寺を指し、道明寺は道明寺と呼ぶ。京都では桜餅と言えば道明寺を指し、長命寺は長命寺餅と呼ぶ。新潟では、桜餅と言えば道明寺であった。



直径約5cmの底の平たい球型で重さは50g、茶席菓子のように小ぶり。市販の大福などより小さい。このサイズなので少し割高感はあるが、単価が安いので買いやすい。一口でもほおばれるが、おちょぼ口のひとでも2〜3口で食べられ、もてあますことなく食べやすい。

塩漬けの桜の葉は、香り成分として、クマリンという芳香族化合物を含む。クマリンは、抗菌作用、抗血液凝固などが知られ、血栓防止薬としても利用されているが、過剰摂取には注意した方が良いともいわれる。桜餅には、やわらかく毛が少ない大島桜の葉を塩漬けにして使われる。



子供の頃は、包んである桜の葉っぱが邪魔で、必ず取り除いてから食べてた。大人になってからは、葉っぱごと食べられるようになった。葉っぱの塩分によって、こしあんの甘さが和らげられ、また引き立つという日本らしい微妙な味わい。

ごはんっぽい粒々感&もっちり感(粘着感)のある餅の中に、甘さ控えめのサラサラとしたこしあんが包まれてる。手で持つと餅が手にくっついたりもするが、桜の葉っぱのしっとり感、餅のもっちり感が直に感じられるので、フォークや菓子楊子を使わず、手に持って食べるのが好き。和菓子だからといって、緑茶、ほうじ茶だけでなく、紅茶やコーヒーと合わせても、その香りや苦みにまけることなく、たおやかで芯が強い存在感を示す。

桜餅は、日本人が長年親しんで来た風流な和菓子。食べると季節感だけでなく、日本の良き歴史も感じられる。おすすめ度は、7.2。

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銘菓の老舗『あさ川』
 茨城県水戸市元石川町富士山325-19
 電話:029-247-8080
 営業時間:9:30〜17:00
 工場見学の受付:9:30~15:30
 定休日: 水曜・日曜