千葉県香取市にある鰻店。江戸中期から創業300年になるという。

梅染(うめぞめ)色の切妻造りの2階建て。建物西側と南側の2カ所に入口があり、白い暖簾の掛かってる西側の入口は、テーブル席と小上り席から成る1階席の入口。

建物北側に10台分の駐車場があり、南側道路を挟んだ向かい側に、第2駐車場があった≫人気blogランキング



南側の縦格子4枚引戸の玄関扉が、2階席お座敷席から成る割烹としての入口(料金体系は同じ、中で繋がってないよう)。

豊富な養分を含む利根川水系は、餌となる小魚や水生昆虫等が多く、うなぎが多く生息している。1960年頃までは、うなぎ漁が盛んで、約3000トンの漁獲があったという。そのなごりで、天然うなぎが希少となった現在でも、利根川付近はうなぎ店が多い。

また、現在、天然うなぎに劣らないブランド養殖うなぎ「坂東太郎」が生産されてるのも利根川である。



割烹側の扉を開けて、中に入ると、上がり框の向こう側に青いスリッパが並べてある、やや段差のある玄関になってた。右手の帳場から出てきた、40代位のエプロン姿の女性にいらしゃいませとにこやかに迎えられて、「1時間程かかりますがお時間は大丈夫ですか」といわれた。

はい、大丈夫ですとこたえると、こちらへどうぞと、奥正面からL字に伸びてる階段から、2階席へと案内された。



階段を上りきると、左手廊下の脇にお座敷席が並んでた。



通された部屋は、20帖の和室で、床の間には、掛け軸と、40年程前に流行った雉の剥製が飾られてた。



襖風のパーテーションの向こう側は、10帖の和室になってて、個室としても、繋げれば30帖の和室としても使える。

廊下の突き当たりの鏡張りの壁の奥にも、廊下とその脇にお座敷席があった。



接客係の女性がメニューを持ってきてくれた。

うな重、うな丼と、うなぎ専門店らしく、白焼きはあるものの、う巻き、うざく、肝焼きなどはなく、いたってシンプル。

この店のうな重は、ごはんと蒲焼きが別の重に入ってる。ごはんの上にうなぎを直に載せたタイプのうな重→直重(じかじゅう)もあるとのこと。

要するに、
うな丼:丼のごはんの上に鰻の蒲焼きが載せてある
うな重:四角い2段重に、ごはん、蒲焼きが別々に入ってる
直重 :四角いお重のごはんの上に、蒲焼きが載せてある

うな丼、うな重、直重、は、器と盛り付け方が違ってるだけで、それぞれ、(並)(上)(特上)があって、ランクが同じなら、鰻も同じとのこと。

ちょっと考えて、うな丼(並)¥2400、うな重(上)¥2700、直重(上)¥2700を注文。(上)(特上)は肝吸付きで、(並)には、ただのお吸物が付いてる。

注文して15分程で料理が運ばれてきた。1時間待つつもりだったので、拍子抜けした。



うな丼(並)¥2400

うな丼は、昔風の華やかな柄の丼で運ばれてきた。丼の縁から、蓋がちょっと浮いたように載っかってて、3カ所から鰻のしっぽなどの部分がはみ出してた。

蓋を開けると、予想してたよりも大きめの鰻がごはんの上に載ってた。鰻は、表面の焦げ目が中程度に付いてて、醤油色濃いめの照りのあるタレがしっかり絡んでて、通常の鰻店より、濃い色に仕上がってた。

食べると、身は焼きたての熱々感はなくて硬く、炭火らしい香ばしさも感じられなかった。また、皮の部分は、うっすら焦げ目の付いた表面が乾燥して割れるような感じで、その下は噛みちぎりにくかった。炭火焼きではなく、ガス焼きっぽい食感だった。

うなぎの下に、ごはんはたっぷりめによそってあった。ごはんは、炊きたてで、甘くてぽったりとした濃いめのタレが、適度にかかってた。

吸物は、かまぼこ、三つ葉、麩が入ってて、少し濃い味仕立てだった。



うな重(上)¥2700

うな重(上)は、蒔絵風の2段重で運ばれてきた。上の段にうなぎ、下の段にごはんがたっぷりめによそってあった。

うなぎは大きめだった。うなぎは、うな丼と同じく、熱々ではなく、硬めの食感だった。肝吸いは少し濃い味で、大きめの肝、かまぼこ、三つ葉が入ってた。肝蔵は、苦みとくにゃっとした食感で、まあまあの鮮度。



直重(上)¥2700

直重(上)は、竹柄のある四角いお重で運ばれてきた。

うな重(上)とうなぎの大きさがほぼ同じで、食感も同じようだった。ごはんの量が控えめだった。


左:うな重(上)の鰻 右:うな丼(並)

うな重(上)とうな丼(並)の鰻の大きさを比較してみたら、(上)の方がひとまわり大きかった。

うなぎの産地の表示はなく、ネットの情報によれば輸入品を使っているらしい。

人気があるようなので期待していったが、蒸さずに、炭火焼きしてある鰻ということだが、炭火焼きらしい、香ばしさやふっくら感がなく、堅さが目立つ鰻だった。タレは、甘さの強く濃厚に絡んでて、昔風の蒲焼きの印象。お正月のすぐ後だったので、いつもの調子ではなかったのかも知れない。

会計は、1階に降りて玄関右手の帳場でした。帳場の中には、美空ひばりのポスターがいっぱい貼ってあった。聞けば、店の人は皆好きなのだそうだ。関東でこれほど古くから営業しているうなぎ屋は珍しいだろう。神代の昔からうなぎを食べ続けてきた日本の歴史を偲ぶような店。

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■『うなぎ割烹 山田』
 千葉県香取市佐原イ457
 電話:0478-52-4375
 営業時間:
  11:00〜15:00
  17:00〜20:00
 定休日:月曜日
 (祝日の場合翌日休)