つくば市の茎崎地区にある、日曜の昼のみ営業のラーメン店。平成22年12月オープン。

幅5~6m×奥行約2.5m×高さ約2.5m位のコンテナを改造したような簡素な白い箱形の店舗。その脇には、待ち客用のパラソル付きのベンチ席が置かれてた。

旧茎崎町の南のはずれで、牛久駅から北に約2km程の場所にある≫人気blogランキング



県道143号の目立たない交差から、割と広い道を東に150m行くとある。牛久方面から行く場合は、左手のミニストップを過ぎて、2本目の小道を東に入る。つくば方面から行く場合は、右手の小さな釣り具店を通り過ぎてすぐ向かいにある道を東に入る。

長閑な集落と南側に広がる畑の間の道で、ラーメン店などありそうにもない感じだが、左手に整地されてない空き地っぽい土地があり、その一画に箱形の建物があって店名入りの懸垂幕の掛かってた。

空き地奥には、大きめのビニールハウス(生花栽培?)が7棟位が建ち、ここはハウス所有者の敷地かも。空き地っぽい土地は、ところどころぬかるんでるが、車数台がすでにとまってて、駐車場として使われてるよう。

2時を過ぎていたが、席が空いていたので、店内へ。



サッシ戸を開けて中に入ると、店内は横長の長方形型でとてもコンパクト。左手〜正面にかけて黒いカウンター席(6席)があって、カウンター席の奥〜右手が厨房になってた。

厨房では、頭にタオルを巻いた20代位の男性が働いてて、この人が店主で1人で切り盛りしてた。輪郭がシャープな男性で、ネットでイケメン店主と噂されてる。調理の合間に、いらっしゃいませと迎えられた。

すぐ隣にある介護施設「あずみ苑 高見原」のスタッフのブログに写真が載ってた男性だった

水はセルフサービスで、入口右手に冷水機が設置されてた。

 

正面壁にメニューが掲示されてた。
メニューは、ラーメン¥600、ミニラーメン¥550、大ラーメン¥700の3つだけとシンプル(大ラーメンは最近追加されたよう)。

カウンター越しに、ラーメン¥600、ミニラーメン¥550を注文。

店主は、客席側にほとんど目をむけることなく、黙々とラーメンを作ってて、話題先行型の店かと思っていたが、そうではなさそう。知り合いらしき客に話しかけられると、小さめの声で言葉少なめに話してた。営業用の対応はできない、シャイな性格のよう。

カウンターの上には、とうがらし、醤油ダレ、ニンニクが準備されてた。ニンニクはステンレス製の薬味入れに入ってて、蓋を開けると、中にはみじん切りの生ニンニクが入ってて、においが強く漂うので刻みたてのよう。

厨房は、カウンターのすぐ内側に厨房機器が設置されてる対面式構造。左手から、野菜茹で鍋→スープ鍋→調理台(スープダレ入りの鍋が置かれてて、ここに丼を並べて盛付ける)→角形麺茹で器という配置になってた。カウンターの途切れた右手のスペースには流し台があって、収納棚などが置かれてた。

注文受けると、店主は調理台の上に注文受けた個数の丼を並べ、その中に麺茹で器のお湯を注ぐ。さらに、麺茹で器の脇に置いてある業務用麺ケースの中から、麺を取り出し、麺茹で器の中に入ってる深ザルに投入してた。麺は、1玉100gのと1玉200gの2種があって、それぞれ数玉づつビニール袋で包装されてた。ミニラーメンは100gが1玉。ラーメンは200gが1玉。大ラーメンは200g+100gで、200gと100gとを別々の深ザルに投入して茹でてた。

使用してる麺は、菅野製麺の「とんこつ12ストレート」。12という数字は、麺の太さを表す「番手」という数字で、30mm幅の麺帯からを何回切り出すかという本数で、JIS(日本工業規格)で決められている。数字が小さいほど麺は太い(一般に太麺は18番以下で、博多ラーメンなどの細麺は26番前後)。



麺を投入後、タイマーをセットし、調理台下の棚(冷蔵庫?)から、キャベツ、もやしの入った各容器を取り出して、左手にある野菜茹で釜の中に順に投入していく。ラーメンとミニラーメン1個づつの注文で、野菜の入ってる容器から、キャベツ(ざく切り)、もやしをわしづかみの状態で、鍋の中に2回位づつ投入し、別のタイマーをセットしてた(タイマーは2つある)。

この後、調理台のまな板の上で、焼き豚を分厚く切り、小さな金ザルに載せ、麺茹で器で温めてた(お湯の中に入れたorお湯の上にかざしてた)。

野菜の茹で時間は、約1分半。タイマーが鳴る前に、茹で釜から野菜の入った大きなカゴを両手で持ち上げ、調理台へと運び、カゴを逆さにして、調理台の上に置いたザルへと茹でた野菜を移していた。また、麺茹で器で温めていた焼豚も、調理台の上に移していた。

丼の中の湯を捨てると、醤油ダレを入れ、スープ鍋からスープをすくい、丼の中に注ぎ込む。スープは、スープ鍋の手前側(店主の手元側)の底の方から、煮崩れした野菜ごと大きなお玉ですくって、丼の上に浅ザルをかざしながら注いだ後、浅ザルに大きなお玉をゴシゴシとこすり付けて、上に残った野菜を漉していた。さらにこの作業の後、スープ鍋奥の方から、こんどは背脂を浅ザルにすくい取り、再び、お玉をこすりつけて、背脂を漉していた。1杯のラーメンで、漉す作業を2度行ってて、かなり手間がかかっている。大きなお玉ではちょっと作業しにくそうだった。

麺の茹で時間は約4分。麺茹で器から、麺の入った深ザルを取り出し、湯切りしてから、スープの入った丼の中へ。そして温めた焼豚を入れ、この上にザルの中の茹で野菜を全部、トングを使ってこんもりと盛付けてた。

ミニラーメンは、麺の上に野菜を置くように盛付けてたが、ラーメンは、麺に押し付けるように載せてて、野菜のカサは控えめになるが、よく見ると押し付けた分だけスープの水面が上昇してて、見た目より野菜はたっぷり入ってる。

仕上げに、味玉1ヶを入れて、ラーメンが完成。これをカウンター越しに渡された。


ラーメン ¥600

・麺…少しウェーブのある極太麺200g(多め。多くの店の通常は160〜180g)
・スープ…背脂たっぷり、混濁スープ
・具…厚切り焼豚、茹で野菜(キャベツ、もやし)
   味玉1ヶ

ラーメンは縁に唐草風の模様のある黒い大きめの丼に入っていた(この店で使用している丼はこの1種類だけで、どのラーメンもこの丼で提供される)。黒い丼に、もやしの白、キャベツの黄緑色が映えてる。

スープ表面には、油分&たっぷり背脂が浮いてた。すくって一口飲んでみると、脂を多めに含んでいて熱っ熱で、ほのかな甘みと豚脂のにおいがする。

野菜をどけながら、麺をひっぱり出して食べ始める。茹で上がった麺は、太さ3.5mm程の不透明なくすんだ黄色の短めの麺で、袋に入っていたためか、若干のウエーブがある。低加水麺らしく、ツルツル感はなく、堅めで歯ごたえがあって、しっかり麺を食べてる実感が味わえる。

煮豚タイプの焼豚は、野菜の下に埋もれてた。2.5〜3cm程も厚みがあって、肉塊って感じ。豚肉らしい弾力があって、味はしっかりめに付いてた。薄くスライスしたら3〜4枚分くらいになりそうなので、実質チャーシューメンくらいの肉の量だった。

野菜は、シャキシャキとした歯ごたえがあって、ちょうどいい茹で加減。二郎系ラーメンなどでは野菜はもやしが大部分だが、この店はキャベツもたっぷり入ってた。味玉は、卵黄が流れ出す位の半熟状態で、味もちゃんとしみてた。

食べ始めは、スープと野菜とが馴染んでいないので、水分を含んでいる茹で野菜は薄味で、スープはやや濃いめに感じられる。が、食べ進んでいくと、スープと野菜とが馴染んできて、油分&味共にちょうどよくなってくる。スープには、オレンジ色の煮溶けて漉してある野菜の粒子も浮遊してて、にんじん、玉ねぎなどの野菜が溶け込んでるよう。茹で野菜に加えて、それらの野菜が隠し味として存在してるので、背脂たっぷりなのに、脂っぽさが中和されて食べやすいラーメンに仕上がってる。

麺の量も野菜の量も多めで、食べ応えがある。食べ進んでいくと、味が単調でちょっと飽きてきたので、厨房の壁に表示されてた、空品ラーメンのおいしい食べ方に習って、ニンニク、とうがらしを入れて食べてみた。

とうがらしは七味ではなく、1味のよう。ピリッとした辛さでラーメンの味が引き締まる。ニンニクを入れると、ラーメンの風味が少し変わり、味の変化が楽しめる。片方ずつ入れて、ラーメンの味の変化を味わうのも面白い。


ミニラーメン ¥550

・麺…少しウェーブのある極太麺100g
・スープ…背脂たっぷり、混濁スープ
・具…厚切り焼豚、茹で野菜(キャベツ、もやし)
   味玉1ヶ

ミニラーメンは、ミニとはいえ、一般のラーメンくらいのボリュームがあった。ラーメンと比べると、麺の量が半分で、野菜の量もいくらか控えめなので、食べやすかった。これだったら、とうがらし、ニンニクを入れなくても飽きることなく食べられる。

普通の店で大盛りラーメンを通常食べる人なら、この店のラーメンが丁度いいが、そうでなければミニラーメンがおすすめ。



週に1日だけの営業では、利益は上がらないので、趣味or自己表現のための店なのかも。今後、家業にするのかどうかで、方針は大きく変わってくるだろう。

大ラーメンは、食べるのにも時間がかかるので、客の回転率が悪くなり、小さな店なら特に効率が悪くなり、店にも客にも良くない。この店主は経営のことはあまり考えてないみたい。

野菜増し(無料)にする客もいたが、欲張りというか無粋であろう。ミニラーメン、ラーメンに合わせて、スープの味や量は具と共に上手に調節されてるので得策とは思えない。

低価格なのに質、量ともに充実したラーメン。昼時に見に行ったら行列ができてた。今後どうするつもりか知らないが、経営のノウハウを学べば、ラーメン店として成功しそう。小さい店ながら、下準備に手をかけ、丁寧に作ってある。日曜の昼に、この店で気軽にミニラーメンを食べると幸せな気分になれそう。

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ラーメン『空品(くうぴん)』 茨城県つくば市高見原2-10-1
 電話:090-5344-6313
 営業時間:
  11:00〜15:00
  なくなり次第閉店
 営業日:日曜のみ