つくば市の北条地区にあるラーメン店。田んぼが広がる長閑な景色の中、筑波山を背景に建つ。

黒い外壁に、ベージュ色の看板をターバン様にぐるりと巡らした箱形の建物。

職場で知り合った3人(20代後半の女性2人と男性1人)が、平成22年3月15日、新規オープンした≫人気blogランキング



土浦北インターから筑波山に向かう国道125号沿いにある。

建物西側が10台分程の駐車場になってる。



店の北の田んぼの向こうに筑波山が見えて、観光気分に浸れる。

尖った三角の小屋根の下が玄関で、2重の扉を開けて店内へ。



店内はゆったり広め。右手窓際がボックス風のテーブル席(4人位×2)、通路を介して左手奥にコ字のカウンター席(7席、カウンター内で調理はしていない)、左手前に琉球畳の敷かれた小上がり席があった。

天井と壁には、カウンター&テーブル席が蒸栗色(むしくりいろ)、小上り席には洗朱(あらいしゅ)色が使われ、テーブル&椅子、廻り縁(まわりぶち)や腰板などの黒色が全体を引き締め、はんなり和風の内装。窓のロールスクリーンが日光を適度に遮ぎり、ラーメン店とは思えないシックな雰囲気。



小上がり席は、市松模様を描く畳の上に、テーブル(4人卓×3、2人卓×1)と2色の座布団が交互に配置され、女性の視点を生かして造られた感じ。

ラーメン店は、男所帯っぽく雑然としてることが多いが、ここは新しくきれいなので女性でも気軽に行けそう。また、禁煙なので(壁に禁煙の貼紙あり)、空気が澄んでるのもうれしかった。

20代位の女性に、いらっしゃいませと、きりっとした対応で迎えられて、空いてる席に座った。

 

メニューは極めてシンプル。ラーメン1種(大盛り、チャーシューメン、子どもラーメンがある)に、サイドメニューとして、もつ煮、餃子があるだけ。

ちょっと考えて、醤油ラーメン¥550、チャーシューメン¥750と、もつ煮¥300、餃子¥250、半ライス¥100を注文。

店内を眺めながら、料理を待った。

カウンター内は狭めで、そこでは調理はしていなく、接客用に行き来きするスペースのみのよう。カウンター近くの2カ所ある暖簾の向こう側の広めの厨房で調理してるよう。


 もつ煮 ¥300

少し待ってたら、先に、熱々のもつ煮が運ばれてきた。

白い小鉢に、こんもりとよそってあって、薄切りの長ねぎがトッピングされてた。

豚?の内蔵が、いちょう切りの大根&人参(大根は8等分程のいちょう切り)、こんにゃくと、ニンニクを効かせて、ちょっと濃い味で煮てあった。くさみ少なく、柔らかいが、煮込み過ぎてなく品よく仕上がってて、もつの風味の苦手な私でも食べられた。


 醤油ラーメン ¥550

・麺…少し縮れた、中太い平打ち麺
・スープ…濁りなく透んでる、油分控えめ
・具…焼豚2枚、メンマ、なると、のり、ねぎ

醤油ラーメンは、シンプルな白い丼で運ばれてきた。

醤油色の濃すぎない、澄んだスープの中に、3mm弱の幅の平打ち麺が入ってて、なるとのピンク、チャーシューの上にトッピングされた長ねぎ(薄い小口切り)、のりの緑かかった黒色が、白い丼に映えてて、上品なラーメン。

スープは、えぐみ、くさみ、人工的な甘さのない、すっきりとしたナチュラルでまろやかな風味のスープで、粗みじんの長ネギが散らしてあった。スープの量も、ちょうどいい量。

麺は、あまり黄色くない、透明感のある麺で、エッジのたってるストレートに近い麺と、少し縮れた麺が混じってた。

麺表面にはツヤがあって、滑らかでツルツルとした舌触りで、やや柔らかめに茹でてあった。

箸で挟んで、垂直方向に持ち上げようとしたら、スープの中で麺同士が少し絡まってたので、スープの中でこんがらがった麺を少しほぐすようにしてから、食べ始めた。

麺を箸に挟んで、上方に15cm位持ち上げるが、麺の端っこがスープ表面から出てこない。さらに上方(25cm程)持ち上げてても、一部の麺の端っこは未だスープの中だった。普通のラーメンの麺より長さが長い自家製麺のよう。

インスタントラーメン(袋麺)の麺の長さは、平均65cm。日清カップヌードルの麺は60cmで、アメリカ輸出用のは15cmだという。インスタント麺のように縮れが強くないので、60〜70cm位か。ツルツルとした食感の麺なので、すする時ののどごしの良さを強調したいため、長めになってるのかも。

平打ち麺は、舌と接触する面積が大きいせいか、ぺたっとくっつくような食感がある。麺同士が絡んでて、ほぐれにくかったのも、長さだけではなく、幅広のこの形による影響もあるかも。

チャーシューは、国産豚で作った、肩ロースの煮豚タイプのもの。きれいな肉質の上質なチャーシューで、雑味なく弾力ある歯ごたえに、肉らしさをしっかり味わえた。¥550のラーメンに、チャーシュー2枚入りとは豪華。

のりは、緑かかった黒色のもの。ラーメンにおいては、あくまで脇役だが、色の抜けた下級の海苔を使う飲食店も多い中、わりと上質の海苔だった。海苔にも、旬の季節があるし、等級だってある。


 チャーシューメン ¥750

・麺…少し縮れた平打ち麺
・スープ…濁りなく透んでる、油分控えめ
・具…焼豚6枚、メンマ、なると、のり、ねぎ

チャーシューメンは、弾力のある焼豚が6枚トッピングされてて、たっぷりと良質の豚肉の味が楽しめた。


 餃子(5ヶ)¥250

餃子は厚みのある自家製皮で包んであって、大きめサイズ。安定した焼き色で焼き上げてあった。大きめなので、この値段ならお得。

もっちり弾力のある皮の中には、肉とみじん切りながら野菜らしい歯ごたえのある具(たぶんキャベツ)が包んであって、生姜の存在も感じられた。市販やチェーン店の冷凍餃子に比べて、サイズ、食感ともに食べ応えがあった。具自体に濃いめの味が付いてて、風味漬け程度に軽く醤油、酢、ラー油を混ぜた調味料を付けて食べた。


 半ライス ¥100

ライスは、従業員の実家のコシヒカリ100%とのこと。半ライスとあるが、どんぶり1杯近くのボリュームがあった。小皿で、昆布&椎茸の佃煮風の煮物が添えてあった。

割れ米なく、ふっくら炊き上げてあって、普通の和食店より、上手に炊けてた。炊きたてごはんは、ラーメンにも、もつ煮にも、餃子にもぴったり合う。

この日は、20代の女性2人で切り盛りしてた。あまり笑顔なく、毅然とした接客態度で、料理人っぽい印象。若い女性なので、接客態度をちょっとソフトでにこやかにするだけで、男性客の売り上げに大きな効果があることを知らないみたい。

食材選び〜調理〜盛りつけまで、どの料理も丁寧に手がかけてあって、その過程が料理の仕上がりに現れてて、安心して食べられる。



壁に貼り紙があって、メンマ、餃子の皮、ラー油など、麺以外のものも結構自家製とのこと。

この店は、卵を一切使用していないそう。味玉がないのはちょっと寂しいが、アレルギーのある人にはよさそう。

ラーメンがシンプルな味なので、刺激的な味が好きな男性客には、やや物りないかも。そんな場合は、もつ煮、または餃子(もしくは両方)に、半ライスを加えて注文すれば、ラーメン&餃子定食(¥900)、もつ煮定食(¥950)となり、お手頃価格で、ボリュームもたっぷりなセットとなる。店側でセットメニューを作っておくと便利かも。

また、飲酒後にラーメンっての一般的でいいが、場所柄、酒酔い運転になっても困るのでは、ここでラーメンを食べて、もつ煮、餃子をテイクアウトで持ち帰って、家でのんびり一杯やるのもよさそう。

最近の人気店には、宣伝やイメージ作りが上手で、味やメニューもやたら派手なだけで、実は、材料や手間を省いててる利益主義の経営戦略中心の店がよくある。それとは反対に、この店は、メニューや味はシンプルだが、良い材料をたっぷり使ってて、利益のための経営戦略があるのかちょっと心配になる。

筑波山に行く途中にある、全席禁煙で、新しくきれいなインテリアのラーメン店。見た目&味ともに濁りのない透明スープを基本としたオーソドックスな私好みのラーメンで、派手さはないが、お手頃価格で、質、量ともに充実してた。近くに行ったらまた入っちゃいそう。おすすめ度は、7.2、としよう。

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■自家製麺 ラーメン・餃子『名無し』
 茨城県つくば市北条4093
 電話:029-867-5152

 営業時間:11:00~15:00(LO14:30)
      17:30~21:00(LO20:30)
 定休日:木曜日(水曜は昼のみ営業)