茨城県阿見町の常陸秋蕎麦の店。2009年の年末にオープンした。

牛久大仏(牛久浄苑)に近く、その東わずか500メートルにある。あみアウトレットからも約500メートルと近い。

腰の高さまでが、簓子(ささらこ)下見板張りで、見上げれば、軒桁・丸桁・茅負と垂木が複層に組まれ、日本建築の技&風情ある佇まい≫人気blogランキング



寄棟造りの堂々とした母屋風の平屋建て。ソーラーパネルが設置され、時代とともに生きてる感じ。

立派な瓦塀で囲まれた、広い私有地内にある。敷地内には、しいたけを栽培してる『青山菌床センター』もある。



東側からの方が店があるのがわかりやすい。表札が出てる瓦塀の外側に、看板と手打そばの幟がたってる空き地風の駐車場がある。

そこから真っすぐ小道が伸び、突き当たりに玄関があって、玄関前にも車が止められる。



西側から行くと、そばの幟がたってる敷地内に入り、大きな倉庫らしき建物の間の小道(1台がやっと通れる)を進んでいくと店にたどり着ける。



2間幅のタイル貼りの玄関は広い。右手にはソファー(待ち席用?)があり、左手の段差を上がお座敷の客席になってた。

奥のすりガラス戸の向こう側が広めの厨房で、手前には木製スロープがあって、子供や年配の人への配慮のよう。

 

厨房左手の冷蔵庫の上がレジコーナーで、生しいたけ、干しいたけが売られてた。

スロープ前の棚(テーブル?)の上には、店のメニューが掲示され、地元産の米、そば粉、ジャムが並んでてた(貯金箱にお金を入れて購入するシステム)。



左手の約50cmの段差を上がり、腰板付中窓障子を開けて、座敷に上がった。入ると、そこは神棚と仏壇のある15帖のお座敷。



その奥〜右手に(中抜き板戸の向こう側)に、8帖×2室が続いてて、15帖間の左手〜8畳間の向こう側へと、外窓に添って板廊下がL字に伸びてた。各部屋と廊下との間には、摺り上げ障子(=雪見障子)がはまってて、昔懐かしい間取り。

 

8畳×2間の左手には、4帖間のテーブル席コーナーになってた。

近所のおばさん風の接客係の女性に2〜3人にいらっしゃいませと迎えられて、空いてる席にどうぞと言われた。

 


メニューはかなりシンプル。冷たい蕎麦が3種、温かい蕎麦が2種で、本日のおすすめ(いつもあるよう)が2種である。

休日のお昼時だったが、店内は、ファミリー客などでほぼ満席。注文しようとしたら、接客係の女性に温かいそばのつゆがなくなりましたので、温かいメニューはできませんと言われた。

ということでメニューから、鴨せいろ¥1200、天せいろ¥1000を注文した。

ちょっと待ってると、半月盆で各そばが運ばれてきた。


 鴨せいろ ¥1200

鴨せいろは、和皿に載せたザルの上に、そばが真ん中が小高くよそってあって、つけ汁、小鉢、漬物が付いてた。

ほんのり緑がかった3mm程のそばは、粗挽らしく、濃淡の茶色の粒粒が見えてて、量的にも1人分ちゃんとある感じ。口に含むと、そばのふくよかな香りが、堅めのもっちりとした歯ごたえと共に感じられる。適度なざらつきが、味わい&のどごしに存在感を与えてる。ぬめりっぽい滑らかさは、常陸秋そばらしい風味。

つけ汁が、鴨肉(やや厚切り5枚)、かまぼこ、焼ねぎ、三つ葉入りで、中ぶりの丼に、たっぷり入っててボリュームがあった。

つけ汁は、ほんのり甘口のまろやかな食べ口ながら、適度な塩分がしっかり味を支えてて、鴨とネギにぴったりの味だった。鴨は炙ってあって香ばしく、ピンク色の厚切りかまぼこが入ってて、ちょっと微笑ましかった。


 天せいろ ¥1000

天せいろは、そば、天ぷら6点(海老、にんじん、しいたけ、なす、れんこんなど)、小鉢(きんぴらごぼう)、そばつゆ、薬味(ねぎ、練りわさび)、漬物が付いてた。

そばつゆは、塩分どっしりとした中口〜やや濃いめのタイプのもので、後から甘さも付いてきて角の取れたバランスのいい味。

天ぷらは、色白の衣で、油切れよく揚がってた。特に、肉厚のしいたけの天ぷらが絶品。小鉢のきんぴらごぼうは、こんにゃく入りで、煮物っぽいあっさり素朴に仕上げてあった。

これで¥1000とは思えないほど量、質ともに充実してた。

親子3代って感じのファミリー客は、追加でそばを注文してたが、そばがなくなってしまったので、少し時間がかかりますがと接客係のいわれ、待ちますといって注文してた。店主らしい50代位の男性は、玄関奥のすりガラスの窓のすぐ向こう側で、そばをこねてた。

10分強待って、ファミリー客のところにそばが運ばれてきた。その直後に店主が登場して、打ちたてのそばって、実は粉っぽさがあって、そんなにおいしくないんです。2時間くら寝かせたそばの方がおいしいんです。うちの蕎麦は堅めに打ってありますから、と説明してた。

温かいそばを食べようと今度は平日の早めの時間に再訪。せいろ¥700と天付玉子とじそば¥1200を注文した。


 せいろ ¥700

せいろには、そば、そばつゆ、小鉢、漬物が付いてる。薬味のわさびは、おろしわさびだったらもっと蕎麦の引き立つと思う。

他のメニューに比べシンプルだが、ムダを省いた分、自家製粉の粗挽きのそばの風味と食感を素直にしっかりと味わえた。


 天付玉子とじそば ¥1200

天付き玉子とじそばは、おばさまグループがみんなで注文してて、人気の品のよう。

白い丼に入った温かいそばの上に、やや堅めにとじた玉子(白髪ねぎ入り)が載ってて、上に、白かまぼこ、白髪ねぎ、しいたけ、ほうれん草、貝われ、がこんもりトッピングされてて、これに、天ぷら6点、小鉢、漬物が付いてる。

堅めに手打ちされたそばは、温かいそばつゆと馴染み、熱とつゆを含んで、堅さがほぐれやさしい食感で味わえる。

私の好物、玉子とじそばには、こだわりがある。玉子とじそばのつゆは、玉子によって濁っていてはいけない。そして、食べる際、つゆを濁らすことなく、そっと食べるのが私の流儀。また、玉子は柔らかめに綴じてあるのがいい。これだけを達成するだけでも、卵のかくはんの加減など、実は、玉子とじ蕎麦は非常に難しいのだ。

この店のは、玉子がやや堅めだったが、そばつゆが濁っていなくて私好みだった。


 そば湯&バナナ

そばを食べ終える前に、そば湯がバナナと一緒に運ばれてきた。2回ともバナナが付いてて、手打ちそばの店で、果物が出てくる店は初めて。子ども客は喜んでた。再訪時は、甘いものがちょっとほしくなるますよね と言って、羊羹と梅干しの載った小皿を、店主自ら運んできてくれて、ちょっと嬉しかった。



牛久大仏の裏手にあり、その裏を通りかかったら、桜が咲いてた。

寄棟造りの堂々とした古民家で、ゆったりと自家製粉の手打ち蕎麦が楽しめる店。目立たない場所にあるのに、お客でいっぱいだったのは納得できる。

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■常陸秋そば処『信太の里』
 茨城県稲敷郡阿見町吉原3434

 電話:029-889-2508
 営業:11:00~14:00
    17:00~予約のみ
 定休日:月曜日