新潟本町市場にあるそば店。

表通りに面するアーケードのある本町6丁目商店街の先に人情横丁があり、ここも新潟本町市場である。

昭和26年開店と、人情横丁で最も古い飲食店で、その西端の南側にある≫人気blogランキング



2カ所のサッシ戸がある4間程の間口の店。暖簾の掛かってる方から店に入った。



奥行きがなく、横に長い長方形型の店内は、奥が厨房になってて、この厨房に面したカウンター席だけの簡素でシンプルな造り。昭和26年開店とは思えないほど、すっきり片付いてて、使い込んだ温かな雰囲気は漂ってるが、古さは感じられない。厨房にいた割烹着姿の50代位の女性店主(店のHPにも出てた)にいらっしゃいませと迎えられて、空いてる席に座った。



正面奥の壁のメニューから、天ぷらそば(海老)¥430、山菜うどん¥400を注文。

注文受けると、店主は、冷蔵庫から食材を取り出して調理をしてた。そば、うどんは冷凍麺を使ってて、麺をお湯に入れて温めてる間に、つゆを鍋で温めていた。

店主女性は、常連っぽい60代位の女性に、上手に花が生けてある、とほめられて「投げ込みだてば」と新潟弁でおしゃべりしながら、調理してた。

少し待って、そば、うどんの順に出来上がった。


 天ぷらそば ¥430

天ぷらそばは、醤油色のあまり濃くないつゆの中に、中くらいの太さのそばが入ってて、海老の天ぷら、たっぷりめの長ネギがトッピングされてた。

つゆは、ほんのり甘口のやさしい味。天ぷらの海老は小さく見えるが2匹も入ってて、しかも新潟名物の南蛮海老。さすが本町市場にあるだけあって、南蛮海老の豊かな味がしっかり楽しめた。よくある立ち食いそば屋のてんぷらそばと見た目も値段も似てるが、内容は違う!!!


 山菜うどん ¥400

山菜うどんは、さぬき風のもっちりとした食感のうどんで、ほんのり甘口のつゆとの相性がよかった。

常連っぽい女性は、最初は、そばを食べてて、それを食べ終えた後、もう1杯、メニューには載ってない、丼の中に餅&つゆが入った雑煮っぽい料理を食べてた。

さらに、後から入店してきた常連男性は、天ぷらそばを食べた後、もう1杯、裏メニューらしき、つゆに山菜を入れたものを食べてた。次回は、この裏メニューに挑戦してみたい。



人情横町は、本町市場の表看板の本町6丁目商店街の南の端から、クロスするように、東西に真っすぐ150m伸びてる本町中央市場の通称である。

終戦後、本町5、6番町に開かれた露店の中の、鮮魚・海産物を扱う店主が出資して、新潟市が埋め立てた川の上に、家屋を建てて、本町中央市場商店街協同組合として、昭和26年10月創立した商店街。人情横丁の別の蕎麦店、あき乃のHPに興味深い歴史が載ってた。

本町5、6番町はビル街となったが、ここは建てた当初の長屋造りが残ってて、ここだけは昭和の風景そのまま。



東西に真っすぐ150m伸びてる平屋の建物内に、背中合わせになるように、創業当時の玉子専門店、豆店、菓子店、そば店、鮮魚店、の中に、新参のメキシコ料理店、ラーメン店、アメリカ雑貨店などが混じってて、新旧約40の店が並んでた。

懐かしい店が並んでたので、つい見て歩いた。


 阿部鮮魚店
昭和25年開店の浜焼きの店。

炭火の回りの砂地に、串打ちした魚介類を立てて焼いてて、焼き魚の、いいにおいが漂ってた。


 新鮮たまご (株)シュタープ
珍しい玉子専門店で、昭和33年開店。4種(白玉、赤玉、銘柄卵2種など)ほどのパック入りの卵を販売してる。店の中には、おばあちゃんが2人がいて、店番をしてた。

店内の大きめの段ボールの中には卵が入ってて、この店で卵をパック詰めしたのを販売してるよう。



玉子専門店の玉子とはどんな玉子なのか、ごきげんたまご(8ヶ入)¥250を購入。家で玉子焼きにしたら、鮮やかな黄色でコクのある玉子焼きに仕上がった。スーパーで売ってる上品質たまごよりもお手頃価格で、しっかりした味。今も現役で営業しているのが納得できた。


 鈴木菓子店
昭和38年開店の菓子店。

店頭に、割れせんべい、豆天などが並んでた。割れせんべいは、形は悪いが、味はかわらないので、自家用にぴったりのお徳な詰合わせ。

豆天(まめてん)は小さい頃よく食べたが、新潟名物のお菓子。新潟名物だったのをごく最近知った。

薄焼き豆せんべいみたいな、直径3〜5cm位の平べったい丸形の揚げてある食べ物で、小麦粉、米粉、大豆で作ってある。揚げてパリパリとした生地の中に、大豆が入ってて、塩味が効いてて、お菓子だけでなく、酒の肴にもぴったり。


 笠原豆店
昭和27年開店のピーナッツ専門店!。店頭には大袋に入った落花生、黒豆、駄菓子類、吊るし柿(軒先にぶら下がってる干し柿)なども並んでてた。子供の頃、家に吊るし柿を干したのを思い出し、後から買おうと思って忘れちゃって、残念。



この店で、ソフト黒豆を購入。良く買うフジッコの黒豆と比べ、材料は同じく北海道産で、同じく煎りたてで香ばしく、味はこちらの方が懐かしい感じ。同じ量で値段は半分なので、こっちの方がずっとお得。いくつも買っちゃった。


 昭和のお店 そら屋
昭和30〜40年代のレトロな品物(商品?)が並んでる店。店自体も昭和の雰囲気。


 堀川総菜店
こんにゃく、おから、ひじきなど、10種程の総菜が並んでた。


 にいがた石山
昭和25年創業の高級海産物・干物を扱ってる店。ここの商店街が出来る前からあるとは、発起人のひとりかも。

数店舗を繋げて使ってる広い店。

 

店頭には、焼きたての鮭&たらこのパックなどが並んでて、ごはんや酒肴にぴったり(値段が表示されてなかったので、聞いたら元気に教えてくれた)。

軒先には荒巻鮭がぶら下がってた。不思議なことに、その脇に布で作った荒巻鮭もぶら下がってた。(お友達?)


表通りから少し入っただけで、懐かしい昭和30年代の雰囲気が味わえる貴重な場所。心やさしい新潟の市民性があちこちに活きてて、新潟の戦後の復興を助けた、本町市場の原点が実感できた。表通りからすぐ近い、超穴場の観光スポット。ぶらぶらと見てまわるだけでも無料で楽しめるし、美味しい物や懐かしい物が割安で買える。おすすめ度は、もちろん当ブログ史上最高点の8.0!!!

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そば処『なかむら』 新潟県新潟市中央区東堀前通5

 電話:025-222-3932 
 営業時間:10:30〜17:00
 定休日:第4日曜日