茨城県石岡市のラーメン店。切妻屋根&押縁下見板張りの建物。

左手の小窓のある軒下に古びた精肉の看板が掛かってて、以前は肉店だったよう。

列柱を配したコリント様式の看板建築の喫茶店の隣にある≫人気blogランキング



石岡駅からまっすぐ西方向に伸びる県道277号の1本南側を通る小路沿いにある。

奈良時代に常陸国の国府が置かれた石岡には、古墳、寺跡など史跡が多い。

昭和4年の大火により、約2000棟が焼失。この火災をまぬがれた建物と、この火災後に建てられた看板建築と呼ばれる店舗兼住宅が混在して、ハイカラな町並みを形成してる。

看板建築とは、関東大震災以降、関東地方で建てられた装飾付き商店建築のこと。軒を出さず垂直に切り立った建物前面に、モルタル・銅板・タイル・レンガ等で装飾が施された様子が看板のように見えることから名付けられた。現在、19棟が登録文化財になってる。

赤い暖簾をくぐって(風に吹かれて巻き上がってたけど…)、曇りガラスの引き戸を開けて店の中に入った。



店内はとてもコンパクト。右手奥が店内の約1/2を占めるかのような厨房になってて、左手奥〜右手前にかけて厨房に面したL字のカウンター席7席があり、入口左に2人用小テーブルが置かれてた。

厨房内では60代位の男性が1人で働いてた。そっけなく迎えられて、空いてる席に座った。



カウンター席上部に貼られてる年期の入ったメニューから、ラーメン¥400、タンメン¥500を注文した。餃子を注文すると、やってないと言われた。メニューはいろいろ貼ってあったが、出来ない料理もあるみたい。

1人で切り盛りしてるので、ちょっと忙しそう。

 

カウンター側に、コンロや調理台があって、麺を茹でたり、丼にスープを入れたりしてて、具材を切ったりしてた。奥の壁側にあるコンロで、タンメン用の野菜をフライパンで炒めてた。

店もコンパクトなら、厨房もコンパクト。さらに、厨房のど真ん中に柱があった。冷蔵庫が厨房ではなく、左手奥(住まいとの境界部分)にあり、もやし、ほうれん草(茹でてあった)、なると、麺、などの具材を使う度、左手奥まで取りに行ってた。

そのせいか、タンメンは結構手間取ってた。フライパンをコンロにのせ、火をつける前に、あらかじめ刻んであったキャベツを投入、それから、もやし(袋入り)を冷蔵庫から取ってきて、開封。柱の下に置かれてた、一斗缶みたいな水を張ってある容器の中に移してから、必要量をフライパンの中に入れてる。それから、コンロに火を付けて、炒め始めた。途中、冷蔵庫からしいたけを取ってきて、フライパンに投入してた。この野菜、スープを入れてから具や麺の準備ができるまでの間、火にかけたまま、ぐつぐつと沸騰してた。

麺は、冷蔵庫前から麺を取ってきてから、カウンターのコーナー部分にある鍋で茹でてて、平ざるに上げて湯きりをしてて昔風。

店主は、冷蔵庫〜厨房と行ったり来たりしながら、マイペースで作業してた。

1人で来てる作業着姿やスーツ姿の男性、女子高生とお母さん、など、店内にはいろんな人で満席だった。食べた後、丼をカウンターに戻しテーブルを拭いて帰ったり、みんな慣れた様子。近くに住んでて、昔から来店してる人たちがほとんどのよう。

男性は大盛りで注文してる人が多く、ほとんどの人が、タンメンorラーメンを食べてた。

カウンターの上には、ザルに入れた卵が置かれてた。生卵?と思ってたら、吸い殻入れに、ゆで玉子の殻が捨てられてて、ゆで玉子みたい。ザルの中の玉子は、残り1個…。気になって食べたかったが、値段はどこにも表示されてないし、忙しそうな店主にも言い出しにくくて、今回は残念ながらあきらめた。

ちょっと待ってたら、ラーメンが出来上がった。


 ラーメン ¥400

・麺…軽くウェーブした細麺
・スープ…背脂なし、油分中〜少位、ほんのり濁り
・具…焼豚、ほうれん草、なると、のり、ねぎ

ラーメンは、小さめの丼で出てきて、作りたての熱々だった。

あまり濁りのないスープの中に、細麺+4種の具+ネギがシンプルに、そしてカラフルに盛りつけられてて、いかにも昔ながらの中華そばって感じ。

スープは口に含むと、何の変哲もない醤油味のスープなのに、最近のラーメンにはない懐かしい風味が感じられる。


 タンメン ¥500

・麺…少しウェーブした細麺
・スープ…うっすら濁った
・具…キャベツ、もやし、ピーマン、ナルト、しいたけ

タンメンは、小さめの丼に、スープ少なめによそってあった。煮すぎかと心配してたが、野菜は柔らかいながらも、サクッとした野菜らしい食感が残ってて、柔らかい分スープと馴染んでて、スープと野菜が一体化したタンメンに仕上がってた。肉やニンニクは入っていないが満足できる不思議なタンメン。

隣の席に座った男性は、特タンメン大盛り¥750を注文してて、出てきたラーメンは、タンメン(大盛り)に焼豚がトッピングされてて、ボリュームがあってちょっと豪華だった。

店主は、調理が一段落すると、今日は早く起きたとか、客と和やかに話をしてて、マイペースで愛想がないけれど、偏屈な人ではないよう。

外見も店内もラーメンも、すべて懐かしい雰囲気の店。おまけに価格も昔風でお手頃価格。地元の人を中心に人気があるのはうなづける。

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 ■ラーメン『朝日屋』
 茨城県石岡市国府3-3-25 電話:0299-22-2788
 営業:11:30〜19:00
 定休日:月曜日