新潟市の古町の割烹居酒屋。

前身は、100年以上前に創業された、『金子楼』という宿屋を兼ねた料亭で、文芸春秋の菊池寛などが訪れていたという。

鍋茶屋通りを10m程入った右手にある入口は、間口が狭く、こぢんまりとしてて目立たない。真向かいの大衆割烹の派手な店構えに気を取られて、通り過ぎてしまいそう≫人気blogランキング

 

鍋茶屋通りの南側入り口のところに建つ10階建ての「ホテル金寿」2階にある。この店の入り口の手前には、ホテル直営の姉妹店である居酒屋『暫』の入口がある。

『金子楼』は、1938年頃『金寿』と改名。その後、中に料亭を併設するホテルとなった。新潟三越7階に『料亭金寿』があったり、新潟伊勢丹の地下食品売場には総菜店を出してた時期もあった。

ホテル内の料亭だったのが、平成13年頃、海鮮亭羅言になったよう。



入口付近にニューが掲示されてた。

いちばん上の本日のおすすめのところに、釣り天然鮎¥800と書かれてて、ハナマルがついてたので、入ってみた。

 

メニュー右手の通路を入り、その先の階段を正面〜左手へとL字に上っていくと、茶席風の長椅子の和風の踊り場になってて、その先に玄関があった。



玄関扉を開けて中に入ると、左手がレジ、右手に靴箱(銭湯風に扉に木札が付いてる)があって、ここで靴を脱いで上がるシステム。

和服姿の接客係の女性にいらっしゃいませと迎えられて、席に案内された。



入り口の雰囲気とは違って、店内はかなり広い。レジのすぐ奥が広めの厨房とそれに面したカウンター席になってて、このカウンター席を囲むように、L字形にテーブル席と個室が配置されてた。



店内は、木の質感あふれてて純和風。床は磨かれたように光ってて、テーブル席は、個室風に大小に仕切ってあり、カウンター内には、白い調理着&帽子を身につけた板さんが、常連らしき男性客と会話しながら調理作業してて、ゆったりとした風情が漂ってて、老舗高級割烹の雰囲気。でもお高くとまった感じはなく、居心地が良い。



 
 

まず、生ビール(キリン一番搾り)中ジョッキ¥500を注文!



生ビール¥500&お通し¥420

すぐに、生ビールとお通し(中華風サラダ、イカの和えもの、コーンの3種盛り)が運ばれてきた。

冷えてるビールをぐびぐびっと飲んで、天然鮎、岩がき焼き、南蛮海老刺身などを注文!


村松 釣り天然鮎 ¥800

養殖ものはスーパーでは見かけるが、やっぱり天然鮎が食べたいと思ってたところ。しかも釣りものとは、超ラッキー!

村松で穫れた天然鮎とのこと。やや小さめのが2尾、並打つように串打ちして焼いて、笹、はじかみ、レモンを添えて、お皿の上に泳ぐような姿で盛りつけられてた。

頭からがぶりついた。頭の骨はちょっと気になったが、他の骨は抵抗無く食べられた。内臓はそっくり入ってたが、臭みや苦味はなく、天然鮎らしく、すっきりしてて、季節を感じさせる逸品。これで飲めるとはとっても幸せ。よくぞ日本人に生まれけり!


山北 岩がき焼き ¥800

岩がきは、山北(新潟市の北)産。岩がきとしては小ぶりだが、普通の牡蠣の何倍もある大きさのが2個、表面が軽く炙ってあったが、中はほとんど火が通ってなくて、炙った香ばしさと、刺身っぽい磯の香りが、同時に味わえる品。


 南蛮海老刺身 ¥800

新潟名産の南蛮海老(甘海老)は、大きめサイズで、食べやすいよう、ひげの部分がカットされてた。

とろけるような食感と甘みが口いっぽいに広がる。産地ならではの鮮度の良さで、頭の中の部分にも臭みは全く無い。頭を噛んで頭の中身を味わうと、上品な酒の肴となる。


 串揚げ盛り合わせ(10本)¥1260

たまねぎ、ベーコン&うずら玉子、ヒレカツ、海老、サーモン、カマンベール、鶏肉のシソ包み、しいたけ、海老しんじょうなど、10本の盛り合わせで、細めのパン粉で油切れよく揚げてあった。

細い串は抜きやすく、串から抜いても衣が剥がれることなく、熱々の状態で、衣&具との一体感が味わえた。

素材がよく、流石は割烹で、次々と一気に食べてしまった。


(左)村祐 常盤ラベル
   純米大吟醸無濾過本生(1合)¥750
(右)鶴齢 
   特別純米無濾過生原酒(1合)¥750

新潟といえば日本酒は外せない。

村祐:常盤ラベル純米大吟醸無濾過本生は、新潟市の村祐酒造のお酒。軽やかな香りのある甘口のお酒で、口あたりよく、醸造酒のようなくさみ、えぐみがない。どっしりとした味わいで男性に受けそうだが、女性でも飲めそう。

鶴齢:特別純米無濾過生原酒は、南魚沼市の青木酒造のお酒。果実のようなフルーティーな香り&やわらかですっきりした甘さで、ワインより飲みやすい日本酒。

純米大吟、純米の上質で飲みやすい日本酒が、¥750とは高くはない。こういうレベルの日本酒が出回れば、もっと愛好者が増えて日本酒が復権すると思う。


 どじょう柳川 ¥800

どじょう柳川は、子持ちのどじょうが開いて入ってた。ごぼうが、醤油色の薄い出汁&玉子でとじ手あった。どじょうは泥臭いのが通常だが、この品は水がきれいな新潟近郊で穫れたためか、くさみは無く、スッキリとした味わいだった。


 佐渡いか一夜干し ¥530

身厚の烏賊が軽く炙ってあった。一夜干しなので、水分が抜け過ぎてないので、みずみずしい食感と風味が濃厚だった。


 枝豆 ¥500

枝豆は、冷やしてあった。早生ものなので、8月に出回る茶豆より、あっさりとした味わいながら、夏の新潟の定番の品。


 羅言名物 石焼海鮮飯 ¥980

最後に石焼海鮮飯でしめた。煙がたつ熱々の石鍋の中に、ごはん、その上に、明太子、白身魚、イカ、海老、レタス、もやしなどの具が載っていて、ピリ辛のタレが添えてあった。

ピリ辛のタレを鍋肌からたらすと、ジュージューと音をたてて、湯気が立ち上り、焦げた香ばしいにおいが漂う。

魚介類たっぷりでお得な感じ。ピリ辛の味付けが複数の魚介の風味をうまくまとめてる。しめと言わず、ビールのつまみにもなりそう。

入り口は目立たないが、新潟の老舗料亭の流れの割烹で、中は意外に広くて高級感がある。ゆったりとして居心地がよく、気楽にまた行きたくなる雰囲気。各品は高そうな印象があるが、良質でボリュームもあるので、普通の居酒屋で飲むのと大差はない。派手な宣伝はないが新潟らしい店。おすすめ度は、7.4。

応援クリック、お願いします♪ → ブログバナー4

 

■海鮮亭『羅言』 ぐるなび
 新潟県新潟市中央区東堀通8-1429
 電話:025-228-8122
 営業時間:昼…11:30〜15:00(LO14:30)
      夜…17:30〜23:30(LO23:00)
        日祝は17:00〜21:30(LO21:00)
 定休日:年末年始