新潟市の古くからの花街である古町の、炭火串焼が看板料理の割烹。

老舗料亭『鍋茶屋』がある、鍋茶屋通りと呼ばれる路地に面する。

まっすぐに40〜50m巡らされた、鍋茶屋の格式が感じられる白塀の斜め向かいにある≫人気blogランキング

 

鍋茶屋通りは、古町通りと東堀通りとの間にある、一方通行の細い路地。こぢんまりとした割烹、クラブ、バーなどが軒を連ね、表通りとは異なり、昔ながらの雰囲気。初めて来た人にはちょっと入りづらいかも。

店頭のメニューに、ばい貝刺身、のど黒焼きが載ってて、看板に備長炭と書かれてて特に値段も高くなかったので、つい立ち寄ってしまった。



暖簾をくぐって、扉を開けて中に入ると、店内は縦長の長方をしてて、幅狭で奥行きのある形。左が厨房とそれに面したカウンター席になってて、通路を挟んで壁際にテーブル席が2つ配置されてた。



いらっしゃいませと、接客係の女性に迎えられて、奥のお座敷席へと案内された。

 
 


まず、樽生ビール¥500を注文。それから、メニューを眺めつつ、ちょっと考えて、枝豆¥500、ばい貝酒蒸し¥480、刺身盛合わせ¥1500、串焼き:米山コース(10本)¥1800などを注文した。


樽生ビール¥500、お通し¥300

すぐに、樽生ビール(朝日¥500)が、お通し¥300が、箸と箸置きと共に運ばれてきた。

樽生ビールはキュンと冷えてて、たまらない感じ。

お通しは、帆立貝中華風和え物だった。鮮度のいい小さめの帆立貝が丸ごと使ってあり、きゅうり、にんじん、紫玉ねぎが、ドレッシング風のさっぱりとしたタレで和えてあって、仕上げにきぬさやがトッピングされてた。野菜のシャキシャキ感が生きてて豪華なお通し。


枝豆¥500、ばい貝酒蒸し¥480

枝豆は、茹でたての熱々で運ばれてきた。早生の品種ならではの、ほのかな甘みのやさしい味の枝豆だった。今の時期は、関東なら、冷凍枝豆がほとんどだが、この時期に採れたてが食べられるとは、さすが新潟の特産品。ビールにとっても合う。

新潟には、8月に穫れる「黒鳥茶豆」を中心に、様々な枝豆の品種があり、6月中旬〜10月上旬まで、食べられる。

ばい貝酒蒸しは、小さめのばい貝が、小鉢に5ヶ入ってて、添えてある楊枝を使うと、内蔵の部分までクルンときれいに取り出せた。これを食べると日本海側に来た感じがする。


刺身盛合わせ ¥1500

刺身の盛合わせは、ばい貝、鯛、サーモン、イカ、南蛮海老の5点盛りで、どれも鮮度よく、量もたっぷり。

たたき風に表面に軽く火を入れてあるサーモンにはびっくり! 風味濃厚で、脂がのってて、今まで食べてたサーモンとは別物で、鮭の刺身って感じ。


串焼き:米山コース(10本)¥1800

串焼き:米山コースは、この日のおまかせの串5種(トマト肉巻き、肉詰めピーマン、明太子巻き、アスパラ巻、豚バラしそわさび)×各2本が盛り合わせになってた。

トマト肉巻きは、ミニトマトに、極薄切りの豚肉を巻いて、備長炭で焼いてあって、一口サイズで食べやすく、口の中に入れると、最初に肉の香ばしさが広がり、噛むと、ミニトマトがジューシーにはじけるような食感。生のミニトマトより、青臭さがなくて、みずみずしさが増してて、女性好みの一品。

明太子巻きは、明太子をベーコンで巻いて、上下にししとうを添えて、軽く炙ってあった。ベーコンがレアーな明太子を抱えてて、コクと塩分があって、ビールにぴったり。

単品で串焼きを注文するより、お得な値段設定。


(左)〆張鶴純米吟醸酒 ¥650
(右)越乃景虎名水仕込 ¥650

魚介類には日本酒が良く合う。〆張鶴純米吟醸酒は、フルーティーな味と香りで、ワインのようで飲みやすかった。越乃景虎名水仕込は、くさみなく、すっきりとした飲み口だった。水が良質な新潟は、米だけでなく酒もいい。


ほたるいか(酢みそ)¥650

ほたるいかは、ボイルしてあって、酢みそが添えてあった。ほたるいかは、風船のように、ふっくら膨らんでて、ツヤツヤ光ってて、くさみなく極上の味わい。最近は関東でもほたるいかが売られてるが、これだけ大振りで上質のホタルイカには、まずない。


ふぐの白子天ぷら ¥650

ふぐの白子の天ぷらは、薄衣で油切れよく揚がってた。ふんわりしてて酒の肴にある珍味。


十全なす ¥380

十全なすは、「十全茄子」という新潟特産の品種の茄子の浅漬けのこと。表皮が柔らかく、身が緻密でしまっていて甘みがある。普通のナスとはかなり違い、ナスが嫌いな人でも食べられ、茄子好きにはたまらない品。新潟の夏の風物詩の1つ。


(左)生サワー:オレンジ ¥480
(右) 〃  :レモン ¥480

日本酒の後は、生サワーを注文。この低価格なら、通常の店ではパックのジュースで割った物が出て来る。しかし、この店では、オレンジ、レモン共に、しぼり器と共に運ばれてきて、自分でしぼって、果汁を氷&ウオッカの入ったグラスに注いで、作って飲むというシステム。

オレンジサワーもレモンサワーも、絞りたての果汁ならではのフレッシュ感あふれる口あたりのいい高級なサワー。この値段ならお得。グビグビ飲んでしまった。


(左)生サワー:グレープフルーツ ¥480
(右) 〃  :トマト  ¥480

トマトもしぼって作るのには驚いた。オレンジ、レモン、グレープフルーツと同じように、しぼり器+トマト1ヶ分(水平に2つにカットされてる)&レモンが運ばれてきた。

しぼり器に、皮が破れないようやさしく回しながら押し付けながらしぼった。結局、トマトの皮は破れて、片方は皮ごとグラスの中に投入してしまった…。

見かけは不恰好だが、飲むとフレッシュなトマトの味が濃厚で、トマトジュースで作ったものより自然な味。気に入ってしまった。


カシスウーロン ¥380

騎虎の勢いで注文したが、これはさすがに絞る物ではなかった。



確かな選別眼で選んだ食材が、丁寧に調理してあって、食材が上手に生かされて、味わうことができる店。

どの料理も作り立てで、量的にもたっぷり盛られてるので見栄をはらず、謙虚に実直な、新潟の市民性が感じられて、安心して料理が味わうことができた。

最近は、一見安そうな値段設定だが、量が少なかったり質が落としてあったりして、不用意に飲み食いすると割高になってしまう店がよくある。ここは高級店そうに見えるが、店の人は取りすました感じは全く無く、感じが良く、料理も、量と質を考慮すると高くはない。

鍋茶屋通りは、昔の花街らしく、落ち着いて風情がある。新潟駅付近の店も悪くないが、古町でこういう新潟らしい雰囲気と味の店で飲むと、日本の美味しい物が集まる新潟にいるんだなあ、という雰囲気にひたれる。おすすめ度は、7.5。

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■炭火串焼『じゅこう庵』
 新潟県新潟市中央区古町通8番町1437-7
 電話:025-222-1888
 営業時間:17:00〜23:00
 定休日:日曜日