2009年09月30日
割烹 清水屋

茨城県潮来市にある、創業300年の老舗川魚料理店。
なだらかな屋根の平屋建てで、広い敷地の中にゆったりとある。やや古めいてて一軒宿のよう。
5〜10月は、利根川の天然うなぎが食べられる≫人気blogランキング
茨城県東南部の潮来地区は、神代の昔から関東地方の交通の要所で、今では想像もできないが、江戸時代から昭和30年頃までは、物流の中心地として賑わってた。
創業当初は、利根川の畔にあって「牛堀の清水屋」として知られてたが、戦後現在の場所に移転した。
作家で美食家の久保田万太郎は、ここを訪れ「牛堀でうなぎくひたる残暑かな」と詠んだ。

霞ヶ浦の東端に近い国道51号沿いにある。つくば方面から行くと、覆い茂った木々と看板だけが見えてくる。
建物が見えないので、通りすぎてしまいそうになったが、小道に幟が立ってる木々の間を入ると、建物が見えた。

通りから奥まった位置にある。建物から国道51号にVの字に2本の小道が伸びてる。
店頭の砂利敷きのスペースが駐車場。
建物の大きさからは、いささか小さくめの白地の暖簾をくぐって、店の中に入った。

がらんと広めの店内は、ホテルや旅館のロビーのような雰囲気で、正面に屋号の入った額縁が掲げてあった。
左手奥から出てきた60代位の女性に、いらっしゃいませと迎えられて、右手の一画にあるテーブル席へと案内された。

玄関ホールの右手の一画を、衝立&観葉植物で仕切って、シンプルなテーブル席(4人×5)が配置してあった。
ロビーの待合っぽい雰囲気だが、壁が鏡張りなので、奥行きが感じられて、座ってみると意外に落ち着けた。

普段着っぽい服装ながら、落ち着いた物腰のおかみさんらしき女性が、メニューを運んできてくれた。

天然うなぎは、メニューとは別に経木(=きょうぎ、木を薄く削ったもの)に書かれてて、消費税は別と言われた。
また、うなぎは炭火焼きで、養殖うなぎは三河産であること、天然うなぎは身厚で身が引き締まっていることなどを説明してくれ、本日はいい白魚が入ってますと、いくつかの品をおすすめされた。
ちょっと考えて、うな重(松)¥3000、天然うな重¥3150と¥5040、うな天丼¥995、白魚¥1150などを注文した。
おかみさんの他、エプロンを着用した接客係りの女性が2〜3人いて、年代の高い人は、少しぶっきらぼうだったが、意外に親切で、素朴で接客なれしていない近所のおばさんみたいで、営業スマイルで接客されるより気が楽だった。
待ってる間に、玄関入ってすぐ右手に飾ってある旧館の柱(「天狗党」の銃弾の弾痕が残ってる)とその由来を、じっくり読んだ。
ちょっと待ってたら、料理が順に運ばれてきた。

白魚 ¥1150
先に白魚が運ばれてきた。霞ヶ浦産とのこと。
3cm程の半透明の白魚の刺身で、まっすぐピンと伸びた状態で、氷と一緒に器にこんもり盛り付けられてて、別皿で醤油&酢味噌が添えてあった。
凍ってるのかと思って食べてみたら、凍ってなくてキリッと冷えてて、滑らかで張りがあって、今朝とれたばかりの鮮度のよさを感じた。

鯉こく ¥630
鯉こくは、大きめのお椀で運ばれてきた。
絹ごし豆腐、ねぎが入ってて、コクのある味噌汁仕立てになってた。
鯉はふつう特有の臭みがあるが、この鯉こくは臭みが全くなかった。鯉の身もたっぷり入ってて充実した感じ。つるんとした絹ごし豆腐は、ごま油の風味がほんのり感じられて香ばしい鯉こくだった。
Yの字の小骨に気をつけながら食べた。

うな天丼 ¥995
うな天丼は、ごはんの上に、やや甘口のタレの絡んだ、うなぎの天ぷら2ヶ+野菜天(れんこん、さつまいも、かぼちゃ)が入ってた。
適度な濃さのタレが天ぷらに、衣がしっとりするくらい絡んでたが、ごはんには控えめにかかってて、味&水分がちょうどいい加減の天丼だった。
うなぎは身が薄めだが柔らかで穴子より弾力があって、うなぎらしかった。

うな重(松)¥3000
うな重(松)は、細長い器に盛り付けられてた。
うなぎは、表面香ばしく、中はふっくら柔らかに焼けてた。やや甘口の濃いめのタレが、照りよく絡んでた。
ごはんには、タレが控えめにかかってて、品のいいうな重。写真を見ると、ごはんが広くひいてあるためか、うなぎの量が少ないように見えるが、実際は、大きめのうなぎで、松だけあってボリュームがあった。

天然うな重 ¥5040(¥4800+消費税)
ついに天然うなぎ! ごはんの上に、やや小さめの切り身が2つ載ってた。
表面積は小さいけれど、身は厚く、表面には波打つような凸凹があって、野性的な感じ。
想像してたのとは違ってたので、恐る恐る箸で切り分けつつ食べ始めた。

今まで多数のうなぎを食べたが、こんな身が厚いのは初めて! 立体的に隆起してる感じで、場所によっては2cm近い厚みがあった。
極めが細かい身は、うなぎ独特の風味が濃厚で、弾力があるのにふんわり柔らか。
身が引き締まってて脂っこさなく、皮に近い部分はコラーゲン&油分が豊富で、内側の身は、脂が控えめでほっくり淡白な味わいで、厚みがあるだけに部位によっての微妙な食感&味の違いも感じられた。
天然うなぎは見た目があまり良くないが、食べてみると、養殖うなぎは食感・味ともにのっぺり感じられて、比較にならない感じ。はるばるやってきて良かった。

天然うな重 ¥3150(¥3000+消費税)
¥3150のうな重は、大きめサイズのうなぎから、切り取った身が2ヶ載っていた。
うなぎは小さいが味わいは同じだった。特に写真ではとても小さく見えるが、厚みもあるため鰻は十分な大きさがあり、これでも充分に天然うなぎを楽しめるボリュームだった。
肝吸いの肝を食べ比べたら、天然うなぎの肝はあっさりして脂っこさがなかった。
天然うなぎは、産地、季節など諸々の条件によって、あたり外があるため、必ずしも養殖うぎなぎよりおいしいとは限らない。この店は流石300年の老舗らしく、上質の天然うなぎが入荷できるみたい。
この店は老舗だが、最近の店とは雰囲気がずいぷん違う。これまで行ったうなぎ店は、大きな派手な看板があり、店構えが凝ってて、内装も金をかけて雰囲気作りをしてることが多い。これに対してこの店は、目立たない外見で、内装もかなり質素である。それに加え、この店の天然うなぎのうな重は、形が不ぞろいで不恰好に見える。そのため、店に着いてからずっと不安で、天然うなぎが目の前出てきてもまだ、来たのが失敗のような気がしていた。来て正解と思ったのは食べ始めてからだった。
ずいぶん前から天然うなぎを一度は食べたいと思っていた。東京の店では8000円くらいするのが普通のだが、ここで割安価格で上質の物が食べられたのは幸運だった。天然うなぎが養殖物と違うのが非常に良くわかった。この近くにある鹿島神宮にお参りがてら来るのにもよさそう。おすすめ度は、7.4。
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■割烹『清水屋』 お店のHP
茨城県潮来市永山2651
電話:0299-64-2011
営業時間:11:30〜20:30(LO)
定休日:月曜日(月が祝日の場合は、翌日が休み)
創業当初は、利根川の畔にあって「牛堀の清水屋」として知られてたが、戦後現在の場所に移転した。
作家で美食家の久保田万太郎は、ここを訪れ「牛堀でうなぎくひたる残暑かな」と詠んだ。

霞ヶ浦の東端に近い国道51号沿いにある。つくば方面から行くと、覆い茂った木々と看板だけが見えてくる。
建物が見えないので、通りすぎてしまいそうになったが、小道に幟が立ってる木々の間を入ると、建物が見えた。

通りから奥まった位置にある。建物から国道51号にVの字に2本の小道が伸びてる。
店頭の砂利敷きのスペースが駐車場。
建物の大きさからは、いささか小さくめの白地の暖簾をくぐって、店の中に入った。

がらんと広めの店内は、ホテルや旅館のロビーのような雰囲気で、正面に屋号の入った額縁が掲げてあった。
左手奥から出てきた60代位の女性に、いらっしゃいませと迎えられて、右手の一画にあるテーブル席へと案内された。

玄関ホールの右手の一画を、衝立&観葉植物で仕切って、シンプルなテーブル席(4人×5)が配置してあった。
ロビーの待合っぽい雰囲気だが、壁が鏡張りなので、奥行きが感じられて、座ってみると意外に落ち着けた。

普段着っぽい服装ながら、落ち着いた物腰のおかみさんらしき女性が、メニューを運んできてくれた。

天然うなぎは、メニューとは別に経木(=きょうぎ、木を薄く削ったもの)に書かれてて、消費税は別と言われた。
また、うなぎは炭火焼きで、養殖うなぎは三河産であること、天然うなぎは身厚で身が引き締まっていることなどを説明してくれ、本日はいい白魚が入ってますと、いくつかの品をおすすめされた。
ちょっと考えて、うな重(松)¥3000、天然うな重¥3150と¥5040、うな天丼¥995、白魚¥1150などを注文した。
おかみさんの他、エプロンを着用した接客係りの女性が2〜3人いて、年代の高い人は、少しぶっきらぼうだったが、意外に親切で、素朴で接客なれしていない近所のおばさんみたいで、営業スマイルで接客されるより気が楽だった。
待ってる間に、玄関入ってすぐ右手に飾ってある旧館の柱(「天狗党」の銃弾の弾痕が残ってる)とその由来を、じっくり読んだ。
ちょっと待ってたら、料理が順に運ばれてきた。

白魚 ¥1150
先に白魚が運ばれてきた。霞ヶ浦産とのこと。
3cm程の半透明の白魚の刺身で、まっすぐピンと伸びた状態で、氷と一緒に器にこんもり盛り付けられてて、別皿で醤油&酢味噌が添えてあった。
凍ってるのかと思って食べてみたら、凍ってなくてキリッと冷えてて、滑らかで張りがあって、今朝とれたばかりの鮮度のよさを感じた。

鯉こく ¥630
鯉こくは、大きめのお椀で運ばれてきた。
絹ごし豆腐、ねぎが入ってて、コクのある味噌汁仕立てになってた。
鯉はふつう特有の臭みがあるが、この鯉こくは臭みが全くなかった。鯉の身もたっぷり入ってて充実した感じ。つるんとした絹ごし豆腐は、ごま油の風味がほんのり感じられて香ばしい鯉こくだった。
Yの字の小骨に気をつけながら食べた。

うな天丼 ¥995
うな天丼は、ごはんの上に、やや甘口のタレの絡んだ、うなぎの天ぷら2ヶ+野菜天(れんこん、さつまいも、かぼちゃ)が入ってた。
適度な濃さのタレが天ぷらに、衣がしっとりするくらい絡んでたが、ごはんには控えめにかかってて、味&水分がちょうどいい加減の天丼だった。
うなぎは身が薄めだが柔らかで穴子より弾力があって、うなぎらしかった。

うな重(松)¥3000
うな重(松)は、細長い器に盛り付けられてた。
うなぎは、表面香ばしく、中はふっくら柔らかに焼けてた。やや甘口の濃いめのタレが、照りよく絡んでた。
ごはんには、タレが控えめにかかってて、品のいいうな重。写真を見ると、ごはんが広くひいてあるためか、うなぎの量が少ないように見えるが、実際は、大きめのうなぎで、松だけあってボリュームがあった。

天然うな重 ¥5040(¥4800+消費税)
ついに天然うなぎ! ごはんの上に、やや小さめの切り身が2つ載ってた。
表面積は小さいけれど、身は厚く、表面には波打つような凸凹があって、野性的な感じ。
想像してたのとは違ってたので、恐る恐る箸で切り分けつつ食べ始めた。

今まで多数のうなぎを食べたが、こんな身が厚いのは初めて! 立体的に隆起してる感じで、場所によっては2cm近い厚みがあった。
極めが細かい身は、うなぎ独特の風味が濃厚で、弾力があるのにふんわり柔らか。
身が引き締まってて脂っこさなく、皮に近い部分はコラーゲン&油分が豊富で、内側の身は、脂が控えめでほっくり淡白な味わいで、厚みがあるだけに部位によっての微妙な食感&味の違いも感じられた。
天然うなぎは見た目があまり良くないが、食べてみると、養殖うなぎは食感・味ともにのっぺり感じられて、比較にならない感じ。はるばるやってきて良かった。

天然うな重 ¥3150(¥3000+消費税)
¥3150のうな重は、大きめサイズのうなぎから、切り取った身が2ヶ載っていた。
うなぎは小さいが味わいは同じだった。特に写真ではとても小さく見えるが、厚みもあるため鰻は十分な大きさがあり、これでも充分に天然うなぎを楽しめるボリュームだった。
肝吸いの肝を食べ比べたら、天然うなぎの肝はあっさりして脂っこさがなかった。
天然うなぎは、産地、季節など諸々の条件によって、あたり外があるため、必ずしも養殖うぎなぎよりおいしいとは限らない。この店は流石300年の老舗らしく、上質の天然うなぎが入荷できるみたい。
この店は老舗だが、最近の店とは雰囲気がずいぷん違う。これまで行ったうなぎ店は、大きな派手な看板があり、店構えが凝ってて、内装も金をかけて雰囲気作りをしてることが多い。これに対してこの店は、目立たない外見で、内装もかなり質素である。それに加え、この店の天然うなぎのうな重は、形が不ぞろいで不恰好に見える。そのため、店に着いてからずっと不安で、天然うなぎが目の前出てきてもまだ、来たのが失敗のような気がしていた。来て正解と思ったのは食べ始めてからだった。
ずいぶん前から天然うなぎを一度は食べたいと思っていた。東京の店では8000円くらいするのが普通のだが、ここで割安価格で上質の物が食べられたのは幸運だった。天然うなぎが養殖物と違うのが非常に良くわかった。この近くにある鹿島神宮にお参りがてら来るのにもよさそう。おすすめ度は、7.4。
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■割烹『清水屋』 お店のHP
茨城県潮来市永山2651
電話:0299-64-2011
営業時間:11:30〜20:30(LO)
定休日:月曜日(月が祝日の場合は、翌日が休み)
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コメント一覧
1. Posted by かず 2009年10月02日 19:27
確かに見た感じはよくないですが、おいしそうなので行って見ます。
2. Posted by uno 2009年10月04日 14:01
割安価格で天然うなぎが食べられる穴場じゃないでしょうか。
3. Posted by イッル 2009年10月15日 10:20
天然うなぎ食べに行きます。
でもいつもいっぱい食べて大丈夫なんですか?
4. Posted by uno 2009年10月16日 08:57
よく誤解されますが、
何人かで分け合って食べてるので、
私が食べる量はいつも1人前程度です

また金銭的にも、
この店のように高価格な店でも1人3千円程度で、
つくば付近なら、たいていは千円前後です


