笠間市の十割蕎麦とマクロビオティック料理の店。2006年11月22日オープンした。

地元を始め各地から仕入れた玄蕎麦を、石臼で自家製粉して用いてるそう。

笠間西ICから5km程北東の長閑な集落内にある≫人気blogランキング

マクロビオティックとは、桜沢如一氏(1893〜1966)が考案した食事法。日本の伝統食を基に、「身土不二」「一物全体」「穀物菜食」「陰陽調和」という原則で、バランスよく食べることにより、心身ともに健康になるという。

近年、マドンナなどのセレブが実践して先にアメリカで普及し、逆輸入的に日本に入ってきて注目されるようになった。



店主夫婦は、千葉からドライブがてら見学に来てこの中古一軒家に魅せられ、脱サラして、土地勘もないここに一家4人で移り住み、始めた店とのこと。

店を目指して行く途中、道の脇の空き地に第2駐車場と表示されてた。

そこから東側を眺めると、水田に囲まれた2階建て民家があり、そこの玄関に暖簾らしく布が掛かってるのが見えた。

 

集落内の道を50m程いくと、軒先が10台程の駐車場になってる民家があって、そばの幟がはためいていて、ここが店のよう(幟がなかったら、通りすぎてしまいそう)。

建物は、駐車場に背を向けるようにして建ってた。

駐車場の奥には、小屋があって、その前に看板がたってたので、敷地内に入り、奥へと進んで行き、建物を回り込むように右手に折れたところが玄関になってた。

看板脇の小屋は、こね鉢などが置いてあるのが窓越しに見えて、そば打ち小屋になってるよう。

 

玄関前には、名前を記載する用紙が準備してあって、ここに記入して、番号札を取って、お持ち下さいと書いてあった。

待ち客がいなかったので、玄関をのぞいてみると、家の中は飲食店らしさはなく、ごく普通の民家って造り。まっすぐ奥の方に廊下が伸びてて、廊下左手の障子戸のある部屋を客席として使ってるよう。

玄関からは、客席の様子は見えず、どうしていいかわからなくて不安だったが、ずうずうしく上がり込むのもためらわれたので、そのまま玄関前で待った。

玄関先には、木製ベンチが設置してあって、ここに座って待てるようになってる。

ちょっと待ってたら、奥から30代くらいの女性が出てきて、相席になりますが、奥の席にどうぞといわれたので、靴を脱いで家の中に入った。



つやつや光沢のある廊下を進んでいき、開いてた障子戸から左手の部屋へと入る。

廊下突き当たり右手が厨房になっていた。ちらっと見えたが、普通の民家の台所って感じの造りだった。

料理を運んだりしてた背の高い細身の40代位の男性が店主のよう。席にどうぞと迎えてくれた女性が奥さんで、夫婦で切り盛りしてるよう。台所には、息子さんらしい小学生くらいの男の子がいた(2階から降りてきたようだった)。

 

客席は、床の間のある10帖と8帖を、襖を取り払って、庭に面した縁側付きの1間として使ってて、無垢材の重厚感あるテーブルが配置されてた。

摺り上げ障子(=雪見障子)と欄間がある室内には、古箪笥が置かれてて、昔懐かしい雰囲気。

 

メニューから、そばがき¥800、和味おすすめセット¥980、野菜天ぷら付せいろ¥1280、本日ケーキ¥380、干し柿くるみ巻き¥300、ドリンク2種を注文した(本日のケーキの内容は、壁にきんかんケーキと表示してあった)。



料理は、客の入店順に、1組づつの注文品を順番に調理しているよう。ほぼ満席で、
夫婦2人で接客、調理、配膳&下膳、と全てをこなしてるので、注文してから、料理ができるまで、時間がかかった。

台所では、店主が、打ったそばを木箱から取り出し、重さを量った後、そば茹で作業などを行ってて、奥さんが天ぷらを揚げてた。

縁側の窓から外を眺めたりしながらのんびり待った。家の中にいながらにして、庭とその周囲の景色が見えてて、日本人はこうやって、自然と共存して生きてきたんだということが実感できて、こうして生活してること自体が、スローライフ、スローフードって感じ。



出された、お茶は、これってほうじ茶?と疑問に思うくらい。普段飲んでるものとは風味がちがっていて、切れよく、すっきりとした味。

30分強待ってたら、料理が運ばれてきた。


 そばがき ¥800

そばがきは、塗りの器の中に、きれいな円形のそばがきが入ってて、だし汁がはってあった(薬味は付いてなかった)。だし汁の中に入ってるそばがきは初めて。

箸で切り分けて、口にふくむと、細挽きの粉で作ってあって、ふっくら軟らか。粘りが淡白なので、口に中で溶けるように、ほどけていく。だし汁は、椎茸風味が効いてて、ちょっとした煮物のような気分がした。

そばがきの一口めは、調味料や薬味など、なにもつけずに食べたいし、だし汁より、薬味や生醤油を調節して食べるのがすきなので、だし汁につかってる状態のそばがきは意外だった。


 和味おすすめセット ¥980

和味おすすめセットには、そば(冷or温)、小豆玄米ご飯、小鉢、漬物、薬味が付いてた。

そばは、温かいそばで注文した。

そばは、あっさりナチュラルな味わいそばつゆをしっとり含んでるが、熱に負けず長さがあって、つるつる食べられた。柚子のさやわかな風味が効いてた。

小豆玄米ご飯は、強い粘りがあって、箸で一口食べようとすると、ご飯が全部一塊になって、器ごと持ち上がるような感じ。塩含んだすりごまがかかってた。

小鉢は、黒っぽい海藻の煮物(あらめ?)で、味がひじきに似てた。



 野菜天ぷら付せいろ ¥1280

野菜天ぷら付せいろは、深緑かかった色の2mm位の細そばが、丸笊に平らに盛ってあって、そばつゆ、漬物、薬味(ねぎ、おろし)が添えてあった。

そばは、もっちり密度ある食感で、そばらしい風味がしっかりと感じられる。十割そばらしいざらざら感はあるが、適度なぬめりがありので、のどごしよく食べられる。

そばつゆは、かつお風味はなく、やや甘さ控えめの生醤油っぽいシャープな塩分で、甘さが後に残らなかった。

天ぷらは、色白の薄衣まとった、ズッキーニ、しいたけ(どんこ)、パプリカ、いんげん、りんご、さつまいもの7点盛り。そばが運ばれてきた後、揚げたての熱々の状態で、手提げカゴにきれいに盛り合わせされ、別トレイで運ばれてきた。

衣が、カリっ、パリっと音がする位、香ばしく揚がってた。

そばに密度がありので、見た目よりボリュームがあった。


干し柿くるみ巻き¥300とブラックジンガー¥400

食後は、デザート&ドリンクを味わった。

干し柿くるみ巻きは、深い色あいになった干し柿が、クルミを混ぜてナルト風に巻いてあって、食べやすい5mm強の輪切りになっていた。

羊羹に見えるが、口に含むと干し柿の風味が広がる。通常の干し柿より、かためのねっとりした食感で、甘み&風味もちょっと濃いめに感じた。クルミは、食感と味のアクセントになってた。

ブラックジンガーは、玄米を遠赤焙煎したコーヒー風飲物。コーヒーより、茶色がかった色で、ごく細かい粒子が漂ってるような混濁した色合いで、コーヒーというより、ココアっぽく見える。

飲むと、苦み軽やかで、煎った穀物らしいどっしりとした香ばしさが口の中に広がる。酸味や焦げ臭ささはなく、コーヒー風の香りとは違って、どことなく懐かしさのある味。


本日のケーキ¥380とオーガニックコーヒー¥350

きんかんケーキは思ってたより、大きめサイズだった。

食べてみると、油っぽさがなく、少し乾燥気味の生地は、少しポロポロしてて、蒸しケーキっぽい食感で、柑橘系の香りとともに、素朴な甘さが口の中に広がる。

オーガニックコーヒーは、ユニークで複雑な風味だった。

昨年テレビで放送されたことで、有名人が来店したりらしい。駐車場には、県外ナンバーも多く、その影響力の大きさが感じられた。

分かりにく場所にあるのに、人気店の感じ。スローフードとは対局にあるような気もするが、それがまた今風なのかも。

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■そば家『和味(なごみ)』 お店のHP
 茨城県笠間市飯合702-1
 電話:0296-74-2744
 営業時間:11:30〜18:30(蕎麦売切れ次第終了)
 定休日:木曜日