2009年04月18日
和倉温泉 加賀屋

石川県能登の七尾湾に面する旅館。開湯1200年の長い歴史の和倉温泉に、16軒目の宿として明治39年に創業。
旅行新聞新社が催す「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で29年連続で、総合第一位に選ばれてて、昭和天皇、今上天皇陛下も宿泊されてる有名な宿。
女将を先頭に和服姿の接客係が玄関前にずらりと勢ぞろいして出迎えるのが、加賀屋の名物シーン≫人気blogランキング
創業当初は、12室30名収容の小さな旅館だったが、昭和40年頃から拡張し、現在は4棟からなる総客室数245の大規模旅館となった。
「笑顔で気働き」をモットーに、調理自動搬送システム(1981年〜)の導入し、従業員の負担軽減と業務効率化を進め、姉妹館『あえの風』の他、レストランやコンサルタント事業、また、2006年には、加賀屋創業100周年記念事業として、加賀屋の隣に、辻口美術館『LE MUSEE DE H(ル ミュゼ ドゥ アッシュ)』開館し、多角経営によるグループ企業に発展した。

お部屋は、海に面した12.5帖+2間あるゆったりとした客室。天気がよかったので、2方向の窓から七尾西湾の青い海、能登島や能登島大橋が見渡せて、晴れ晴れした気持ちになった。
出された抹茶&和菓子で一息入れた後、周辺の探索に出かけ、お風呂に入ると、あっという間に夕食の時間になった。
館内は広い。夕方〜夜にかけて、ロビー脇のラウンジ「飛天」の舞台では琴が生演奏されてた。土産物店が並び、吹き抜け空間のラウンジではラテン音楽が生演奏され、シアタークラブでは、宝塚風の加賀屋専属“雪月花歌劇団”のショーが催され(有料)、あたかも館内が一つの温泉町であるかのように賑わう。
■夕食

夕食は、同じ階の別室に準備されてた。1人につき、ミニコンロの上に黒いドーム型の蓋をした料理が2個づつあった(写真は他の人の分も一部写ってる)。

食前酒

先附:なまこ酢、このわた、干くちこ
先附は、なまこ料理3種だった(このわた、干くちこは、能登の特産品のよう)。
なまこ酢は、ぽったりした酢の中に、こりこりとした食感のなまこが入ってた。
このわたは、なまこ(海鼠)の腸の塩漬け。ウニ、からすみと並ぶ日本三大珍味の1つ。1つのなまこからほんの少ししか取れない(体長より少し長い細い腸が1本しか取れない)。
包み紙の中には、干くちこと葉っぱが入ってた。
干くちこは、なまこの卵巣を手作業で三角形に干したもの。くちこを持つなまこは全体のごく一部で、このわたより少量しかとれないので、このわたよりさらに貴重。玉子の芳醇な味わいがあって絶品。
入ってた葉っぱは、石川県の県木:アテ(=あすなろ)。財布に入れておくと、あてにしてなかったお金が入ってくると言われてる。

前菜:烏賊海女漬け、ばい貝旨煮、甘海老具足煮、柚べし、
沢野ごんぼ能登煮、五郎島芋カステラ、茶巾百合根
前菜は、海老とばい貝を中心に、きれいに盛り付けられてた。
ばい貝旨煮は、冷菜風にちょっと乾いてた。
柚べしは、実をくりぬいた柚子釜に、果肉、餅米粉、砂糖などを混ぜたものを入れて、蒸した郷土食。飴色になるまで蒸しと乾燥を繰り返して作ってある(常温保存可)。硬いゼリーって感じ。
五郎島芋カステラは、見た目からチーズケーキかと思っちゃった。

先吸物:蓮もち 清汁仕立て
お吸い物の中に、もっちりとした蓮もちと貝が入ってた。

酢肴:ずわい蟹
ずわい蟹は1人分が半杯(匹)、お皿に半身が載ってて、味噌は小皿に取り分けてあった。身には切り目が入ってて食べやすかった。身は、みずみずしく、塩加減もぴったり。タレもよくあった。蟹の形状、鮮度、茹で方のいずれも文句なし。

造り:鰤、甘海老、ウニ、マグロ、イカ、鱈の子付け
お造りは鮮度が良く、流石は能登という感じ。特に鰤(ぶり)は霜降り状で上等だった。

煮物:鴨治部煮
鴨の治部煮は、鴨、豆腐、しいたけ、いんげん、にんじんに、ぽったりとした甘口のタレが絡んでた。

焼物:あんこう磯焼き
あんこうの磯焼は、1人用ミニコンロの上に、ドーム型の蓋をした状態でセットされてた。火をつけると、朴葉の上で、あんこうの身、肝が、味噌ともに加熱され、火が越える頃には、味噌が焦げて香ばしい風味になった。
味噌は甘口味噌で、ごはんのおかずにもぴったり。


台物:特選和牛しゃぶしゃぶ(or鯛しゃぶ)
しゃぶしゃぶは、特選和牛か、鯛かどちらかを選べた。
特選和牛しゃぶしゃぶは、ミニコンロの上に、温泉水入りの小さな鍋が準備されてた。
和牛(能登牛?)は、大ぶりの霜降り肉で、温泉水でしゃぶしゃぶしたせいか、とろけるように柔らかな食感だった。
鯛しゃぶは、身に透明感があって、天然もののよう。温泉水の中で加熱すると、表面から次第に不透明な真っ白色に変わっていく。ぷりっと弾力があって、淡白で上品な味わい。鯛がしゃぶしゃぶに合うのか疑問だったが、初めて食べてみて良く合うのがわかった。

ごはん:能登こしひかり、蟹みそ汁
能登こしひかりは、ちょっと粒が大きめのごはんだった。蟹のみそ汁は、海藻がはいってて、やさしい海の味がした。

デザート:紫芋アイス、抹茶のケーキ、メロン、いちご
食後、デザートが運ばれてきた。
上質な海の幸がボリュームたっぷりだった。つい生ビールをいっぱい飲んでしまった。
■朝食


柳かれい2枚、鱈昆布〆、湯豆腐、温泉玉子、小鉢6品、海苔
ちりめん山椒、ごはん、みそ汁、オレンジジュース、ゼリー
朝食もかなり充実した内容だった。
柳かれいは、ほんのり甘みの効いた透明感あるきれいな開きになっていた。コンロで炙って食べると、香ばしかった。
小鉢6品は、海苔の佃煮、ごぼうの牛肉巻、切干し大根、菜の花&トマト、漬物だった。少量づつ盛ってあるので、食べやすかった。
焼き海苔は、張りと艶のある上級品。ちりめん山椒もごはんによくあった。
到着時間が早かったので、とてものんびりできた。
加賀屋の食事は、地元の特産品を中心の、新鮮な海の幸がたっぷり味わえる内容になってる。
大規模な旅館だけに、設備が充実してて、豪華な時間が過ごせた。繊細で季節感のある北陸の料理をお腹いっぱい食べて心行くまで飲んだり、眺めのいい温泉にのんびり浸かったりしてれば、この世は極楽〜っ!
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■能登半島 和倉温泉『加賀屋』
石川県七尾市和倉町ヨ部80番地
電話:0767-62-1111
「笑顔で気働き」をモットーに、調理自動搬送システム(1981年〜)の導入し、従業員の負担軽減と業務効率化を進め、姉妹館『あえの風』の他、レストランやコンサルタント事業、また、2006年には、加賀屋創業100周年記念事業として、加賀屋の隣に、辻口美術館『LE MUSEE DE H(ル ミュゼ ドゥ アッシュ)』開館し、多角経営によるグループ企業に発展した。

お部屋は、海に面した12.5帖+2間あるゆったりとした客室。天気がよかったので、2方向の窓から七尾西湾の青い海、能登島や能登島大橋が見渡せて、晴れ晴れした気持ちになった。
出された抹茶&和菓子で一息入れた後、周辺の探索に出かけ、お風呂に入ると、あっという間に夕食の時間になった。
館内は広い。夕方〜夜にかけて、ロビー脇のラウンジ「飛天」の舞台では琴が生演奏されてた。土産物店が並び、吹き抜け空間のラウンジではラテン音楽が生演奏され、シアタークラブでは、宝塚風の加賀屋専属“雪月花歌劇団”のショーが催され(有料)、あたかも館内が一つの温泉町であるかのように賑わう。
■夕食

夕食は、同じ階の別室に準備されてた。1人につき、ミニコンロの上に黒いドーム型の蓋をした料理が2個づつあった(写真は他の人の分も一部写ってる)。

食前酒

先附:なまこ酢、このわた、干くちこ
先附は、なまこ料理3種だった(このわた、干くちこは、能登の特産品のよう)。
なまこ酢は、ぽったりした酢の中に、こりこりとした食感のなまこが入ってた。
このわたは、なまこ(海鼠)の腸の塩漬け。ウニ、からすみと並ぶ日本三大珍味の1つ。1つのなまこからほんの少ししか取れない(体長より少し長い細い腸が1本しか取れない)。
包み紙の中には、干くちこと葉っぱが入ってた。
干くちこは、なまこの卵巣を手作業で三角形に干したもの。くちこを持つなまこは全体のごく一部で、このわたより少量しかとれないので、このわたよりさらに貴重。玉子の芳醇な味わいがあって絶品。
入ってた葉っぱは、石川県の県木:アテ(=あすなろ)。財布に入れておくと、あてにしてなかったお金が入ってくると言われてる。

前菜:烏賊海女漬け、ばい貝旨煮、甘海老具足煮、柚べし、
沢野ごんぼ能登煮、五郎島芋カステラ、茶巾百合根
前菜は、海老とばい貝を中心に、きれいに盛り付けられてた。
ばい貝旨煮は、冷菜風にちょっと乾いてた。
柚べしは、実をくりぬいた柚子釜に、果肉、餅米粉、砂糖などを混ぜたものを入れて、蒸した郷土食。飴色になるまで蒸しと乾燥を繰り返して作ってある(常温保存可)。硬いゼリーって感じ。
五郎島芋カステラは、見た目からチーズケーキかと思っちゃった。

先吸物:蓮もち 清汁仕立て
お吸い物の中に、もっちりとした蓮もちと貝が入ってた。

酢肴:ずわい蟹
ずわい蟹は1人分が半杯(匹)、お皿に半身が載ってて、味噌は小皿に取り分けてあった。身には切り目が入ってて食べやすかった。身は、みずみずしく、塩加減もぴったり。タレもよくあった。蟹の形状、鮮度、茹で方のいずれも文句なし。

造り:鰤、甘海老、ウニ、マグロ、イカ、鱈の子付け
お造りは鮮度が良く、流石は能登という感じ。特に鰤(ぶり)は霜降り状で上等だった。

煮物:鴨治部煮
鴨の治部煮は、鴨、豆腐、しいたけ、いんげん、にんじんに、ぽったりとした甘口のタレが絡んでた。

焼物:あんこう磯焼き
あんこうの磯焼は、1人用ミニコンロの上に、ドーム型の蓋をした状態でセットされてた。火をつけると、朴葉の上で、あんこうの身、肝が、味噌ともに加熱され、火が越える頃には、味噌が焦げて香ばしい風味になった。
味噌は甘口味噌で、ごはんのおかずにもぴったり。


台物:特選和牛しゃぶしゃぶ(or鯛しゃぶ)
しゃぶしゃぶは、特選和牛か、鯛かどちらかを選べた。
特選和牛しゃぶしゃぶは、ミニコンロの上に、温泉水入りの小さな鍋が準備されてた。
和牛(能登牛?)は、大ぶりの霜降り肉で、温泉水でしゃぶしゃぶしたせいか、とろけるように柔らかな食感だった。
鯛しゃぶは、身に透明感があって、天然もののよう。温泉水の中で加熱すると、表面から次第に不透明な真っ白色に変わっていく。ぷりっと弾力があって、淡白で上品な味わい。鯛がしゃぶしゃぶに合うのか疑問だったが、初めて食べてみて良く合うのがわかった。

ごはん:能登こしひかり、蟹みそ汁
能登こしひかりは、ちょっと粒が大きめのごはんだった。蟹のみそ汁は、海藻がはいってて、やさしい海の味がした。

デザート:紫芋アイス、抹茶のケーキ、メロン、いちご
食後、デザートが運ばれてきた。
上質な海の幸がボリュームたっぷりだった。つい生ビールをいっぱい飲んでしまった。
■朝食


柳かれい2枚、鱈昆布〆、湯豆腐、温泉玉子、小鉢6品、海苔
ちりめん山椒、ごはん、みそ汁、オレンジジュース、ゼリー
朝食もかなり充実した内容だった。
柳かれいは、ほんのり甘みの効いた透明感あるきれいな開きになっていた。コンロで炙って食べると、香ばしかった。
小鉢6品は、海苔の佃煮、ごぼうの牛肉巻、切干し大根、菜の花&トマト、漬物だった。少量づつ盛ってあるので、食べやすかった。
焼き海苔は、張りと艶のある上級品。ちりめん山椒もごはんによくあった。
到着時間が早かったので、とてものんびりできた。
加賀屋の食事は、地元の特産品を中心の、新鮮な海の幸がたっぷり味わえる内容になってる。
大規模な旅館だけに、設備が充実してて、豪華な時間が過ごせた。繊細で季節感のある北陸の料理をお腹いっぱい食べて心行くまで飲んだり、眺めのいい温泉にのんびり浸かったりしてれば、この世は極楽〜っ!
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■能登半島 和倉温泉『加賀屋』
石川県七尾市和倉町ヨ部80番地
電話:0767-62-1111

