新潟市の老舗ホテル「イタリア軒」の日本料理店。

塀に囲まれた枇杷(びわ)茶色の建物で、店頭には松の木が植わってて、格式ある風情。

ホテル正面玄関の向かいにある数寄屋造りの別館で営業している≫人気blogランキング

明治7年、フランスの曲馬団(サーカス)が新潟で興行した際、団員のイタリア人青年コック:ピエトロ・ミリオーレ(通称ミオラ)が病気のため置き去りにされた。

当時の県令楠本正隆が同情し、出資して、ミオラは牛鍋屋を開いた。店は繁盛したが、明治13年の新潟大火で焼失。その翌年、西堀に洋館を建築し、日本最初の本格的西洋レストラン「イタリヤ軒」として新装開店。その雰囲気と料理に政財界人、文化人が集い“新潟の鹿鳴館”と謳われ人気を博す。

ミオラは明治45年イタリアに帰国し、売却によって経営者は変わった。昭和51年、新館を完成しホテル「イタリア軒」となり、昭和54年からは業務提携によって、ホテルニューオータニグループ系として営業してる。



西堀通りに面するホテル「イタリア軒」の北側の路地を入ってすぐにある。

西堀通りは、昭和38年頃に堀を埋め立てて作った道路。その頃の名残で、今も道路脇には柳の並木がある。

 

目立つような看板はなく、門のところに表札風に店名が表示されてた。

門の前に掲示されてたランチメニューを見ながら、敷地内に足を踏み入れた。

 

門をくぐり、正面にある石灯籠を右手から迂回するように設けてあるアプローチを進んで行くと、玄関に辿り着く。

玄関庇が広めにとってあって、奥ゆかしさ&ゆとりの感じられる店構え。



玄関入ると、正面にレジカウンターのある受付風の空間になってて、壁には店名の書が飾ってあった。

女性スタッフがにこやかに迎えてくれて、レジ脇の通路から奥の方へ案内された。



通路を進むと、シェフ用の大きな鉄板の設置されたカウンター席が奥にあり、手前がテーブル席になってた。

 

色彩や装飾を抑えた店内は、上品な雰囲気。窓からは手入れされた庭が見えてた。

 

ランチメニューから、蛍ランチ¥1650と冬の小懐石¥2887(各税、サービス含)を注文した。

接客係の女性は、にこやかでスマートな対応で、ホテルレストランらしさが感じられる。

20分程待ってたら、料理が運ばれてきた。


 蛍ランチ ¥1650(税、サービス含)

蛍ランチは、師走の温もりランチというテーマでまとめられてて、お手頃価格で焼物、煮物、揚物、酢物、ごはん、味噌汁、漬物、果物という内容。

焼物は、ブリの照焼き+3種の野菜(カブ、ししとう、パプリカ)。タレにつけ込んだブリは、香ばしく焼けてて、野菜は食感よく、甘みが生きてた。

煮物は、鱈の白菜蒸しだった。鱈、刻んだ白菜、しめじ、長ねぎが薄味のダシを含んでて、ミニサイズの鍋を食べてるような感じ。

揚物は、海老すり身のれんこんのはさみ揚げ、とずわいカニの磯辺揚げ(足身を海苔で包んで揚げたもの)、大葉で、油切れよく揚がってた。

酢の物は、もずく酢でいくらがトッピングされてた。もずくは、繊維は細めながら歯ごたえよく、ぬめりが濃厚で、質の良さを感じた。



 冬の小懐石 ¥2887(税、サービス含)

冬の小懐石は、先附&前菜、刺身、焼物、煮物、揚物、酢物、ごはん、味噌汁、漬物、果物という内容。

前菜は、ばい貝、サーモン&山芋の海苔巻き、鴨肉、黒豆煮、鶏肉の吹き寄せなど7点盛りで、ばい貝は鮮度よく、くるんと内蔵が全部取り出せた。

刺身は、マグロと白身魚の2点盛りで、型抜きしたような芸術的な形の薄切り大根が添えてあった。

煮物は、里芋、しめじ、しいたけなどがダシの効いた上品な薄味の煮物で、揚物は、天ぷら5点盛り(海老、さつまいも、ししとう、しいたけなど)だった。

新潟の郷土料理が、ホテルのレストランらしく上品に仕上がってる。ランチは、いろんな料理が少しずつ味わえるようになってるので、充実感がある。新潟の味を優雅に楽しめる店。

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■ホテル イタリア軒 別館
 割烹『蛍』
 新潟県新潟市中央区西堀通7番町1574
 電話:025-224-5128
 営業時間:11:30〜14:00、17:00〜21:00
 定休日:無休