2009年01月06日

尾花@南千住



東京、南千住の鰻店。ネット上で超有名。

白壁造りの建物。門の左右には桜と柳の木があって、敷地内にはお稲荷さんが祀ってあって風流な雰囲気。

注文受けてからさばいて調理するので40分くらい時間がかかり、行列ができることが多いことでも知られてる≫人気blogランキング





垂直近い鋭角の瓦門の中に店はある。駐車場はないようだが、隣にはコインパーキングがあった。

明治末に南千住に店ができたとも言われてるが、沿革はネットを詳しく調べたが見当たらなかった。

 

線路沿いの静かな住宅街の小道を、自転車に乗ったおまわりさん、ベビーカーを押したお母さん、駅方向へ早歩きしていくスーツ姿の男性などが通ってて、下町っぽい地域。

店の西側の勝手口に回って見たら、業者がかつお節を搬入してた。外壁に添って流し台が並んでて、ブロック塀の上には(洗った?)ざるが伏せてあって、営業時間内には香ばしい煙がたちのぼってて、うなぎ店の勝手口らしい雰囲気。大勢の客が来るにしては煙の量が少ない感じ。

 

行列ができると聞いたので、早めに出かけた。

年末の平日の開店25分前に到着したら、門のシャッターが閉まってて、シャッター前にはすでに10人程の人が並んでた。スーツ姿のおじさんグループをはじめ、いろんな年代の人が並んでた。線路脇にあるので店の前で待ってると頭の上で常磐線が時々行き交ってた。

シャッターは開店時間の5分前:11時25分に開いた。作務衣姿の女性が、出てきておはようございます。お待たせいたしました。とにこやかに挨拶すると、敷地内に誘導してくれた。

玄関前で2〜3分待った後、列の先頭から建物内に入っていった。

紺地の暖簾をくぐり、玄関入ると左手に帳場のある2〜3帖程の玄関スペースで、女性従業員が1人いた。靴を脱いで上がると、この女性が靴に番号札を付けて右手の靴棚に収納し、控え用の番号札を渡してくれた。

番号札を持って、その先の引き戸を開けて室内に入った。



中に入ると、左手が広めの厨房になってて、正面〜右手に横長の37帖程の大広間+4.5帖(右手奥に張り出してる)のお座敷になっていた。

厨房に面した10帖程は、テーブルなどが配置されておらず、接客係の女性が厨房〜客席とを往来する通路風の空間になっていた。



お座敷、右手寄りの2/3位の部分に、2人用卓が25個くらい4列に配置されてた。3人以上の客には卓をくっつけて対応してて機能的。

奥の壁には、普通より低め(胸の高さくらい)に神棚が祀ってあり、厨房前の壁には押絵羽子板が20程ずらりと飾ってあって、江戸の風情が感じられるた。

接客係の女性は7〜8人(緑の作務衣姿の女性5人+エプロン姿の女性2〜3人)いて、手分けして客を入店順にスムーズに席まで案内していた。厨房には10人近い料理人がいた。

席に座ってホッと一息すると、担当らしき女性が注文を取りにきてくれた。

 

卓上にあったメニューから、ちょっと考えて、うな重¥3000と¥4000、きも吸¥350、うざく¥1500、うまき¥1800、白焼き¥3300などを注文した。

うな重は3種(¥3000、¥3500、¥4000)あったので、違いを聞いてみると、ごはんの量は同じで、うなぎの目方による違いとのことだった。また、中串や筏は天然鰻ではなく、中串:目方の大きい鰻、筏:は細めのうなぎを6〜7匹長いまま筏風に並べてや焼いたものとのことだった。

注文終えると、うなぎの追加はできませんのでと言われた。(この店は注文受けてから、鰻をさばいて調理するので、40分程時間がかかる。そのため、うなぎの追加はできないようになってる)。

注文後、注文に応じて客席にお茶やビールが運ばれてきた。


 うざく ¥1500

7〜8分程待ってたら、最初にうざくが運ばれてきた。

うざくは、ふっくら焼けた一口大のうなぎ+薄切きゅうりが、甘酢で和えてあった。甘酢だけをなめてみると、ぽったりとしててかなり甘さが強いが、うなぎと絡むと、酢と甘さによって、脂っこさが抑えられて、さっぱりとまろやかに味わえて、酒の肴に最適の一品って感じ。


 う巻 ¥1800

その数分後に運ばれて来たう巻は、かつお風味の香る層状の玉子の中に、フレーク状のほどいた柔らかな鰻が入っていた。甘さのない玉子とほんのり甘さのあるタレの絡んだ鰻とが口の中で程よく調和していく。


 焼鳥(2本)¥1100

焼鳥は、表面積が大きくなるように串打ちしてある一般の焼鳥とは違って、鶏肉を積み重ねるようにして串打してあった。手に持ってみると、ずっしり重くて、肉の量もたっぷり。1本550円と値は張るが重厚感があった。

表面には濃い色のタレ焦げ目が香ばしく、中は軟らかくジューシーに焼けてた。適度に皮が混じってたりして、胸肉、もも肉にこだわらず、鶏肉のいろんな風味と食感が味わえた。タレは、味も少し濃い味ながら、表面だけに絡んでいるので、口の中でちょうどいい味加減になる。


 白焼 ¥3300

注文して約40分してうなぎが運ばれて来た。白焼は、身の表面に焦げ目が付くか付かない程度に、皮目は軽く焦げ目が付くように焼いてあった。わさび&生醤油で食べると、繊細な風味の焼き魚って感じで、鰻のほんのりとした甘みは伝わってくる。



 うな重¥4000+きも吸¥350

うな重は、焼き色がほとんどなく、表面が乾く程度に焼いてあって、タレは甘さ控えめだった。身は箸て触ると、崩れるくらい軟らかく、口に含むと繊維感なく溶けるようにほどけていく。身と皮との間には脂分のような層があって(コラーゲン?)こってり濃厚なうなぎになってる。

テーブル上に準備してあった山椒は、風味はあったがあまりぴりっとしなかったので、たっぷりめに振りかけて食べた。


 うな重 ¥3000

うな重¥3000は、¥4000のよりひとまわり小ぶりで、その分、身の厚さもいくらか薄いが、1人前としては充分な大きさだった。

ちなみに近くの席の人が注文していた、うな重¥3500は、黒い色の丸い重に盛り付けてあって、うな丼っぽい感じだった。


 うな重(左)¥3000と(右)¥4000


 きも吸¥350&漬物

うな重には漬物(黄色い甘口たくあん、白菜漬け)が付いてた。

きも吸は、うなぎの肝、身厚な椎茸1/2、三ッ葉が入ってて、しいたけの風味が濃厚なため、しいたけのお吸い物みたいだが、塩分が控えて上品な薄口に仕上げてあった。

厨房前には、紀州備長炭使用と掲示されてた。

羽子板など江戸情緒香るお座敷で、自分の為に調理された、焼きたてでとろけるような柔らかな食感の鰻が味わえるので、価格的にはかなり高く、待ち時間も要する店だが、その分満足度が高い感じ。

経営的に上手な感じ。注文してから鰻をさばくためロスが無く、待つ意義が発生する。さらに、待ち時間に、ビールや一品料理を注文してしまう客も多いので、客単価が上がる。また、お茶だけを飲む客は、40分もじっと待ち、高価格で食べた鰻丼は美味しいと思うしかない。

お座敷に配置されてるのは、2人用の折りたたみ式の卓で、塗りの卓なので高級感があるが、小ぶりで狭いが軽いので、来客の人数に応じてくっつけたりできるので合理的。

少なくとも1人3千円も出すのだから、ゆったりした席で食べたい気もする。しかし、お稲荷さんや羽子板、料亭風の厨房とキリッとしていて丁寧且つスムーズな対応などにより、線路脇という立地で大広間に小さめの卓で大勢詰め込まれても満足感が得られるようになってる。

HPなどなく、店の情報が少なくミステリアスさを与えてて、人気の後押しをしてるのかも知れない。

人気店なのだから注文受けてからさばかなくても、ある程度量を見越して調理したら、待ち時間も少なく多くの客に提供できそうだが、大量生産の店とは一線を画して、高価格を維持するのに効果的なのかも。

巣鴨のにしむらの暖簾分けの目黒店は、『八つ目や にしむら』の創始者の娘さんが川魚問屋だった男性と結婚して昭和35年に開いた(現在は息子さんの代になってる)。川魚問屋だった男性の母親(現在の店主の父方の祖母)がここ『尾花』の創業者のよう。

この店の鰻の仕入れ先は、千住の川魚問屋松本で、巣鴨のとげぬき地蔵の『八つ目や にしむら』と同じだという話。鰻は似ていたが、にしむらのは備長炭でしっかり焼いて香ばしかったが、ここのは焼き方がまろやかだった。

江戸情緒たっぷりの店で、高級な鰻店で食べるととっても満足感がある。行列ができることも多いのは納得できる。

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■うなぎ『尾花』
 東京都荒川区南千住5-33-1
 電話:03-3801-4670
 営業時間:平日…11:30〜13:30、16:00〜19:30
      土日…11:30〜19:30
 定休日:月曜日

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1. 南千住“尾花”  [ Fat-Diary ]   2010年05月11日 12:54
念願叶ったり! 最寄:南千住 電話:03-3801-4670 住所:東京都荒川区南千住5-33-1 定休:月曜 平日:11:30〜13:30 16:00〜19:30 土曜:11:30〜19:30 日曜:11:30〜19:30 祝日:11:30〜19:30 都内だけでなく関東近郊の鰻屋さんの中でも名店と言われるコチラへ遂に初訪問...

コメント一覧

1. Posted by hiyo   2009年01月08日 02:57
今年も、美味しい情報をよろしくお願いいたします(^^)。
このお店は、たしか常磐線の電車から行列を見たことがあります。一度行ってみたいと思っていました。拝読し、さらに行きたくなりました。
2. Posted by uno   2009年01月09日 10:03
5 hiyoさん 書き込みありがとうございます

常磐線から行列も見えますね。
冬は待たずに入れる日も多いようです。

今年もよろしくお願いします。

3. Posted by あな   2009年01月16日 11:41
TBありがとうございます!
ここのうなぎ、美味しいですよね〜。
あの行列だけが辛いんですが・・・(笑)

冬のうなぎもいいですね。
また再訪してみます!

美味しいお店がたくさん載っていてとっても楽しいブログですね!
これからも宜しくお願い致しまーす☆
4. Posted by uno   2009年01月16日 17:16
5 あなさん 書き込みありがとうございます

東京はおいしそうな店があっていいですね。
うなぎ店もいっぱいありますね。

こちらこそよろしくお願いします。

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つくば中心のグルメな食べ歩き情報、茨城のそば、新潟ランチなど

uno:          
 女性,つくば在住十数年 
「つくばランチ食べ歩き」
 のHPを2000年から始め、
 記事を書いた飲食店は  
 600店以上。著書として
 食べ歩きガイドブック
 『つくばランチ完全 
 マニュアル2006』(完売)
 がある。