そばで有名な信州の長野市戸隠の手打蕎麦店。

俳句の春の季語:山笑う(やまわらう)から付けた店名は、やましょうと読む。

戸隠唯一の十割そば専門店とのこと≫人気blogランキング

平安時代から戸隠山は富士山と並ぶ霊場とされ、修験道場として栄えた。そばは、修行層たちは携行食糧としてこの地にもたらされた。当時は、そばの実(orそば粉)で携帯し、すりつぶして、水orお湯でゆがいて食べていた。それが宿坊(=寺社仏閣の宿泊施設)で水溶きそば→そばがき→そば切りへと変化してきた。

戸隠では、一家にひとりはそば打ち名人がいると言われる程、そばが生活に浸透している。



山頂の方から秋色に染まりつつあった。戸隠高原は、火山灰土の土壌と日中の温度差が大きく、天然の地下水のため夏でも温度が低く、そばを栽培するには最適と言われる。

8月下旬〜10月中旬の晴れた日の早朝に霧が発生しやすい場所を「霧下地帯」といい、ここで栽培されるそばが高品質のそばの代名詞である「霧下そば」(妙高、黒姫、戸隠、木曽などが産地として有名)である。

その朝霞の発生する頃は、秋そばの結実期にあたる。そばは、冷涼な気候を好みながらも霜には弱い。朝霧が夜の冷え込みと日中の気温上昇との差を和らげ、そばを霜から守り、昼夜の温度差によって、蕎麦の甘味が増して、味・栄養とも優れた蕎麦となる。



バードラインを行くと飯綱高原に辿り着く。ここには、静かに水をたたえた大座法師池とその西側には小天狗の森がある。

この周辺には、キャンプ場、ゴルフコースが点在し、乗馬クラブ、そば博物館など、レジャー施設がいろいろある。車から晩秋の景色を眺めてるだけでも、充分行楽気分が味わえた。



戸隠神社の南2km程の戸隠バードライン(県道506号)沿いにある。

平成9年から製麺業を営み、生そばの通販で人気のよう(2007.9/15、日経新聞NIKKEIプラス1、何でもランキングで“おすすめ取り寄せそば”で全国ランキング3位で掲載された)。

平成11年に自宅を改装して蕎麦店を開き、平成17年7月から、新築した現在の店舗で営業してる。今年からは機材を導入、玄そばからの自製粉も始めた。



店からは、戸隠連峰(写真)や北アルプスがすっきりと見渡せる、開けた景色の中に建ってる。伸びやかに道路が走ってる建物もまばらな地域で、飲食店や土産物店が集まってる神社付近より、混雑も少ない。



玄関脇の一枚板に春夏冬中(=あきない中)の看板がかかってた。



店頭に、メニュー(一部)が掲示されてた。

この辺りは、夜の人通りが少なくなるせいか、蕎麦店のほとんどが夕方までの営業時間になってる。



玄関扉は2重。暖簾をくぐり、開いてた扉から中に入ると、1帖位の四角いホールになってる。ホール左手の扉を開けて中に入った。

まだ真新しい店内は、天井は屋根の傾斜に合わせた板張り&飾り梁で、直線を生かした和風モダンな内装ですっきりとした雰囲気。

中に入ると、正面のガラス戸の向こう側が広めの蕎麦打ち部屋になってて、右手は通路を挟むようにレジとテーブル席(4人×5)が配置されてて、いちばん奥が個室(4人×2)とお座敷席(6人×2)になってた。

 

レジ前は、乾麺、そば茶、そばふりかけ、そばぼうろなどの商品が並んだ土産コーナー風になってた。

店内は満席で、玄関近くで何組かが順番待ちしてた。用意されてた紙に名前を書いて待つことにした。

15分程待ってたら、空いた席に案内された。

 
 

手碾き十割そばが、残念ながら売れきれだったので、メニューから、石碾き十割ざるそば¥950、石碾き天ざる¥1760、かけそば¥950を注文した。

塩で十割そばを食べてほしいと、テーブルには岩塩が準備されてた。

ちょっと待ってたら、そばが運ばれてきた。


 石碾き十割ざるそば ¥950

石碾き十割そばは、丸ざるに平たく盛られてた。戸隠特有の「ぼっち盛り」を期待してたので、ちょっと寂しかった。

ぼっち盛りとは、そば1人前を5〜6束にわけて、それぞれを馬蹄形にきれい整えて、ざるに載せた盛り方(5つが基本だが、店によって数はことなるみたい)で、戸隠そば特有のそばが絡まらない盛り方。

そばにコシと滑らかさががないとボッチ盛りにはできないので、そば打ちの腕をはかる指標にもなるみたい。

そばはほんのり緑かかった色で、幅2mm位の少し平たい形。口に含むと、ふんわりそばの香りが広がる。細かいそば粉を用いてあるみたいで、表面が滑らかで。平たい形のせいか、食べてると少しペタっとした食感が気になり、飽きる感じ。

すっきりしたタイプのそばつゆとの相性がいいが、テーブルに準備してあった塩で食べると、そばの甘さがより引き立つ感じ。



 石碾き天ざる ¥1760

天ざるは、十割そばに天ぷら4品(海老、舞茸、なすなど)が付いてた。天ぷらは、衣の厚さがちょうどよく、やさしくサクッと揚がってた。

天つゆが付いてるので、そばつゆを濁らすことなく食べられた。


 かけそば ¥950

かけそばは、ダシの風味の効いたつゆは、塩分が少し控えめで柔らか。キメの細かいそばとの相性よく、包むように絡んでて、上品なかけそばに仕上がってた。


 そば湯

戸隠の新そばは、11月頃からのよう。少し時期が早かったので、味わうことができなかったが、かねてから食べてみたかった夏そばが味わえたのはよかった。茨城のそばとはまた違った食感で味わえた。はるばる行った甲斐があった。

応援クリック、お願いします♪ → ブログバナー4


 ■手打ちそば『山笑(やましょう)』
  お店のHP
  長野県長野市戸隠2704
  電話:026-254-3538
  営業時間:10:30〜17:00
  定休日:水曜日(臨時休業あり)