伊勢土産として有名な『赤福』が販売してるかき氷。かき氷の中に赤福の餡&餅が入ってる。

夏季限定で、三重県内にある直営店(6店)と名古屋の2つのデパート(ジェイアール名古屋タカシマヤ、松坂屋名古屋本店)で食べることができる。

旅館のおじさんに勧められたので、伊勢神宮の門前にある店に立ち寄った≫人気blogランキング

『赤福』は、創業1707年の老舗の和菓子屋。

創業当時はふつうの餅屋だったが、1863年(文久3年)の大神宮御造営御木曳、1867年(慶應3年)の御蔭参り(おかげまいり)の際に発展し、伊勢名物といわれるようになった。

明治28年には砂糖の年間使用量が約30t、昭和初期頃には120t、と全国的な有名店となった。

昭和36年、赤福氷は海水浴客のために考案された。その後改良されて、かき氷の中には、赤福そのままではなく、冷たい氷になじむよう特製された餡&餅が入ってる。



外宮をお参りしてから、6km程離れてる内宮を参拝した。

なにごとのおはしますかはしらねども かたじけなさに涙こぼるる、と詠んだ850年前の西行を思い浮かべながら境内を歩いた。



玉砂利の敷かれた参道は、うっそうと茂る木々に囲まれてて、厳かな雰囲気。



参拝後、宇治橋を渡り、北方向に50m程行くと門前町がある。

門前町の右手のいちばん手前が『赤福』内宮前支店で、建物は横に長い形(東西に細長い)をしてる。



建物手前で右に曲がると、屋根で覆われたアーケードっぽい通路になってて、この通路に面した店内(開けっ放しになってる)と通路の脇に椅子が置かれてて、通路自体が休憩所のようになってる。

たくさんの人が、相席で座りながら、赤福氷や赤福餅を食べてた。甘味処を想像してたので、時代劇のような情景にちょっとびっくり。

通路の奥左手に食券売場の看板があった。

 

看板近くに幅1m位のコンパクトな食券売場があって、5〜6人が1列に並んでたので、その後ろに並んだ。

売場カウンターのすぐ左脇のケース内に、赤福氷と赤福の商品見本が陳列されてた。

順番がきて、食券を購入した。赤福氷には抹茶蜜の他に、透明シロップの赤福氷があると聞いたので、両方を買うことにした。食券を渡される時に、番号を告げられた。

食券を受け取って、空いてる席に座り、周囲の様子を見ながら、一息ついてると、食券売場の奥にある厨房から、若い女性従業員が、丸盆にお茶の入った湯のみをたくさん並べて、お茶を勧めながら客席の間を歩いてきた。

お茶を勧められると、飲みたい人が、お盆に手を伸ばしてお茶を自分で取っていた。女性従業員は、お茶がなくなると、厨房の方に戻って、またしばらくすると、また丸盆にお茶のを載せて客席に配りにきてくれる(お茶担当の女性は2人くらいいた)。そして、手提げの木箱を持った男性が、客席の間を回って、空いた器を回収していた。

お茶を持った女性従業員が近くまできたので、お茶をもらった。

このお茶、冷たいという程には冷たくなかったが、温もりがない位には冷ましてあって、のどが適度に潤う感じ。

今でこそ、冷蔵庫があって、氷や冷蔵庫、自動販売機で、よく冷えたドリンク類をいつでも飲めるようになったが、こんな状況は50年前にはありえなかったこと。昔の人は、日陰と、冷ましてあるお茶、団扇や扇子などで涼をとっていたのかと思うと、ちょっと感慨深かった。

お茶をのみながら、ホッとしてると、丸盆に赤福氷を2〜4人分づつ載せた女性従業員が、厨房の方から番号を呼びながら通路を歩いてくる。自分の番号が呼ばれた人が、合図をすると、近くまで運んできてくれる。

ちょっと待ってると、私の番号が呼ばれたので、手を挙げて合図すると、近くまできて、赤福氷の載ってるお盆を差し出してくれたので、お盆の上から赤福氷の器を両手で掬うように持ち上げて受け取った。


 赤福氷(抹茶蜜)¥500

赤福氷は、やや浅型の和風の器に、てっぺんが尖った形でこんもりよそってあって、上からたっぷりめに、抹茶シロップがかかってた。

食べてみると、かき氷の氷は、細かめに削ってあって、ふわっと柔らか。キメが整ってるので、シロップとの絡みがよく、口に含むと、やさしく、あっさりと溶けていく。

一般のかき氷みたいに、混じってる氷の結晶を、予期せぬ時に噛んでしまって、そのガリッとした衝撃&冷たさに驚いたりすることがなく、安心して食べられる。

また、氷が空気を含んでふわっとしてるせいか、ソフトな冷たさって感じで、冷たいものを食べると起きる、頭蓋骨中心が締め付けられるようにキーンと痛む(=アイスクリーム頭痛)もなく、スムースに食べられた。

器の縁に近い部分から、スプーンでサクサクつついて、氷をほぐしながら食べてると、氷の真ん中あたりに、餡(こし餡)+餅1ヶが入ってた。

餡(こし餡)は、赤福特有のしっとり滑らかな餡で、スプーンでも簡単に救いとれる。餡を少量、周囲の氷と一緒にスプーンに掬って食べると、溶けた氷の水分と共に口の中全体に、餡の風味と甘さが広がっていく。

餡自体は、しっかりした甘さがあるが、氷と一緒に食べると、ベタつき・クドさなく、あっさり食べられる。抹茶シロップは、抹茶の粉っぽさなく、甘さと風味がナチュラルなで、滑らかな餡と相性がよく、ちまたの宇治金時と似てけれど、もっと繊細に仕上がってる。

餅は、氷に浸ってて、冷たくなっていたけれど、固くなくて、もちもちとした弾力が楽しめた。食べていくと、器の縁に近いところにも、もう1ヶ餅が入ってて、得した気分になった。

塩分は冷たい方が強く、甘味は温かい方が強く感じるので、そんな味覚と温度と関係が、微妙に考慮して、この1杯の中に、和菓子らしい上品さや繊細さが生きててmこれだったら和菓子やあんこが苦手な人でも食べられそう。


 赤福氷(透明シロップ)¥500

無色のタイプの赤福氷は、商品見本が出てないせいか、ほとんど食べてる人がいなかった。

抹茶を混ぜる前のシロップで作ってあるような印象で、抹茶に比べると見た目は地味だし、お得感はない。

だが、食べてみると、甘さ抑えめの透明シロップ、餡&餅の風味や食感をしっかりと引き立ててて、昔風のレトロなかき氷として、よりあっさりとシンプルに味わえた。


 氷の中に餡(こし餡)と餅2ヶが入ってる

食べはじめた時は、暑くて汗をかいてたのが、赤福氷を食べ終わるころには、体の芯にこもってた熱が取り除かれて、潤いが補充されていく感じ。甘さによって、疲れも癒された感じだった。

食べ進んでいくと、徐々に氷が溶けていって、ふわっとした氷→しっとりした氷→水っぽい氷へと変化していって、この過程が楽しい。最後は氷水を飲み干すように食べ終えた。

繊細かつ懐かしいかき氷なので、年代にかかわらず食べやすく、まさしく伊勢の夏の風物詩って感じ。関東で食べられないのは残念。また、冬期(10〜3月頃)に販売される、赤福ぜんざい(焼餅2ヶ入)も食べてみたい。お伊勢参りをして魂が洗われた気もしたので、おすすめ度は8.0!

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■『赤福』内宮前支店 お店のHP
 三重県伊勢市宇治今在家町7
 電話:0596-25-6280
 営業時間:9:00〜17:00
 定休日:無休(赤福氷の販売は夏季のみ)