筑波山麓の集落の中にある酒蔵内のギャラリー。

「男女川」の稲葉酒造が、蔵出しの酒の試飲&購入ができるように2001年開設した。

この4月24日、さらに飲食できる店『KURA』もオープンした≫人気blogランキング



1867年(慶応3年)創業の稲葉酒造は、筑波山の天然ミネラル豊富な伏流水を元に「男女川(みなのがわ)」を造り、筑波山神社に奉納してきた。

嫁いでいた娘さんが大手百貨店を退職、父の後を継いで、2001年から6代目蔵元兼杜氏として自ら酒造に挑んでいる。

「男女川」は、小倉百人一首に入ってる陽成院の恋の歌

   筑波嶺の みねより落つる みなの川
       恋ぞつもりて 淵となりぬる

で詠まれてる川で、双耳峰である筑波山の、男体山と女体山の峰を結ぶ鞍部(=御幸が原)の南面(標高約330mの地点)ら湧きだし、神社付近〜鳥居近くを通って、桜川へと注ぐ。



県道14号の筑波表道交差点で県道42号に入り、500m進んで農協筑波支所前交差点で右折し、筑波駅(1987年に廃止された筑波鉄道筑波線の駅)の前を過ぎると案内板がある。さらに行き、車1台がやっと通れる小道に左折し、100m行くと、白壁の蔵が見えてくる。

道を挟んで向かい側の空き地が駐車場になってる。
車から降りると、蔵の右手から出ている水音に気づいた。音から、かなりの水量が流れているよう。

蔵は池の脇に建ち、池に流れ込む小川の石橋の向こうにあった。

こぢんまりしてて、白壁&押縁下見板張りの外壁には、江戸時代の名残が感じられる。周囲には、畑の他、お墓などもあって、代々ここで酒造業を営んでる感じ。

石橋を渡り、杉玉の下の入口を入ると、1m程先に引戸があって、ここを入ると店内になってた。



縦に細長い店内は、すぐ右手がレジで、その先の壁際に日本酒が陳列されてた(左手の冷蔵庫の中にも日本酒が並んでた)。



中央の半円テーブルの上には、3つ並んだおちょこと、利き酒セット(3種)と酒の肴らしい料理名(3種盛り)が掲示されてた。



外周にそって建物左手に回ると、酒樽の脇にもう1つ出入口があって、そちらからも入れるようになってた。



奥から出てきた、背の高い40代位の男性に迎えられて、店内奥のくぐり戸をかがみながら通ると、その先にもう1つ部屋があって、テーブル(2人×2、4人×1、大テーブル)が配置されてて、ここで食事&日本酒の利き酒ができるよう。

さらにその奥が厨房になってた(職人っぽい男性が働いてた)。

 

メニューから、お食事膳「里」¥1800、醸し人の手打ち田舎そば「花」¥1200を注文した。

お食事膳「里」と醸し人の手打ち田舎そば「花」は、本日の3種盛りorデザートか選べたので、お食事膳「里」は3種盛りを、手打ち田舎そば「花」はデザートをチョイスした。

背の高い男性は礼儀ただしく対応してくれて、接客担当のよう。やや緊張した面持ちで、対応にはちょっとかたさやぎこちなさがあった。

お水は、瓶に入った状態で運ばれてきた。メニューには、仕込水(お好きなだけどうぞ)無料と書かれてた。口に含んでみると、かたすぎず、柔らかすぎない口当たりで、雑味なく、きりっと冷えてて飲み口がいい。

この水で日本酒を仕込んでると思ったら、何となく利き酒をしてみたくなったので、KURA利き酒セット¥500を追加注文した。

背の高い男性が、冷蔵庫から4合瓶を取り出して、おちょこ3つに3種の日本酒を注ぐと、半月盆に載せて運んできてくれた。


 KURA利き酒セット ¥500

利き酒セットは、下記3種のセットだった。

■すてら本生純米吟醸 4号 雫酒
  最も透明感があって、すっきり上品な味わいで、さすが純米吟醸。
  4合瓶で4000円位の高級酒
■男女川ピュア茨城 蔵なま
  他の2種に比べると、普通の日本酒って感じ。
  4合瓶で1500円位
■男女川本生純米吟醸 あわい恋
  微炭酸の濁り酒。
  フルーティな風味と微炭酸がおしゃれで、米の味もして純朴さも
  感じられる。
  4合瓶で1500円位

タイミングよく運ばれてきた、お食事膳「里」の3種盛りとサラダをつまみながら、キリッと冷えた3種の日本酒を飲み比べてると、遠くまで来た甲斐があったなあって思った。


 サラダ

お食事膳と田舎そば、両方にサラダが付いてた。


 お食事膳「里」の3種盛り

利き酒セットと合わせるように先に3種盛りが運ばれてきて、お酒を飲み終えてから、お食事膳「里」¥1800が運ばれてきた。

3種盛りは、朝取り野菜の酒粕ディップ添え、新じゃがいもの肉じゃが、ほうれん草のごまあえで、いずれもつくば産の野菜を用いてあった。シンプルな料理なので、なおさら野菜の味がストレートに感じられた。


 お食事膳「里」¥1800

ごはんはつやつや炊きたてで。
焼魚は、銀だらと銀鮭の粕漬で、それぞれ切り身(1切れ)の1/2って感じ(量的には合わせて1切れになる感じ)。適度な焦げてて、照りよく焼けてた。

魚の粕漬けとしては、魚久加島屋のをいただいたり、取り寄せたりしてよく食べるが、それらより塩分が効いてなくて、酒粕の甘さを前面に押し出してる味付け。

これに、ちょっと甘めのふき&油揚げの煮もの、きぬさやが添えてあった。


 醸し人の手打ち田舎そば「花」¥1200

醸し人の手打ち田舎そば「花」¥1200は、薄茶色に黒い粒粒が混じってて、素朴さの中に野性味が感じられて、丁寧に打ってあるそばで、のどごしよく食べられた。これに薬味(長ねぎ、わさび)と野菜の煮物が添えてあった。


 手打ち田舎そば「花」のコーヒー&デザート

デザートは、4種から酒粕ミルクジェラートとチョイスした。酒っぽさなどなく、食べやすかった。


 そば湯

そば湯はナチュラルなものだった。

素材の鮮度を大切に、持ち味を生かすべく料理してある感じ。昔は女性は入れなかった酒蔵の中で、料理&日本酒を味わえるのは嬉しい。筑波山に行った時に、観光がてらちょっと寄ると楽しめそう。

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■酒蔵ギャラリー『星ふる里蔵』
 茨城県つくば市沼田1485
 電話:029-866-0020
 営業時間:9:00〜16:00