江戸時代初期から続く老舗中の老舗蕎麦店。

江戸そばの老舗の系譜は「のれん御三家」と云われ、薮、更科と、砂場がある。そして砂場の中でも、ここ『南千住砂場』と『巴町砂場』(港区虎ノ門)が最も歴史が長い。

TX南千住駅の約700m西の商店街の中にある≫人気blogランキング

江戸時代初期の「江戸名物酒飯手引草」(1848年出版)に記録がある「糀町七丁目砂場藤吉」が、大正元年、麹町から南千住(三ノ輪橋)に移転して、現在まで存続している。

蕎麦の発祥地は意外にも大阪と云われる。
1584年、豊臣秀吉の大阪城築城に伴い、築城資材の砂や砂利の置き場(現在の大阪府西区新町の南北筋川の南側)が,俗に砂場と呼ばれていて、そこにあったそば店(和泉屋、津国屋)も砂場という俗称で呼ばれていた。やがてこの俗称が定着して屋号になったらしい。



「ジョイフル三の輪」という、道幅が3〜4間位のアーケードのある商店街の中にある。魚屋さんは煮魚など、八百屋さんには漬物など、店の手作り品が並んででて、いかにも下町の商店街って感じの中を100m位歩いていくと、右手に店がある。



古き時代の感じられる漆喰&格子戸の建物は、1954年に建てられた木造建築で、荒川区の文化財に指定されてる。



店頭にメニューが掲示されてた。



入ると、あまり広くない店内は、奥が厨房&帳場になってて、手前に小ぶりなテーブル&椅子が縦横に詰め込み気味に配置されてる。

玄関開けると、お酒を飲んでいる男性グループが店中央に陣取るようにいたため、満席かと思ったら、帳場にいた40代位の女性が手招きするようにして、空いてる席を知らせてくれた。

この楚々として上品な女性が店主の奥さんのよう。店主(第14代当主)は50代位の上品な男性で、接客などで立て込んでる時は、自ら料理を運んだり、食器を下げたりしていた。テンポよく、出過ぎない対応に、東京の老舗らしい風格が感じられる。

 

メニューから、天ざる¥1520を注文した。


 天ざる ¥1520

そばは色白で形が整っていた。香りは控えめだが、長さがあって、のどごしよく食べられた。

そばつゆは、やや甘みのある中口タイプのもので、薮と更科の中間と言われる砂場らしい感じ。

これにさっくり揚がった天ぷら(海老、さつまいも、ピーマン、かぼちゃ)が付いてた。


 合鴨南蛮 ¥1890

合鴨南蛮は、鴨肉が多め、粗挽き鴨肉の肉団子が入っていた。

そばつゆは、柔らかな甘さがあって、老若男女問わず食べやすい感じのもので、鴨肉らしく粒子の細かい脂がそばつゆに溶け込むようにたっぷり浮いてて、コクがあるのにべとつかない上品な味わい。縦切りの長ネギに、そばつゆと鴨肉の風味が馴染んでて、鴨とネギの相性の良さが実感できる。


 そば湯

懐かしい江戸&東京の雰囲気がたっぷり実感できる。そのレトロな雰囲気は演出されたものではなく、東京といっても、浅草とは違って、生活に根ざしてる商店街にあるので、地域との関わり、東京下町らしさなどがかいま見れる感じで、とても興味深かった。

はとバスツアーもいいけれど、食文化を肌で感じたい人にはぴったり。

■『南千住砂場』
 東京都荒川区南千住1-27-6
 電話:03-3891-5408
 営業時間:10:30〜20:00
 定休日:木曜日

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