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小美玉市のラーメン店。

石岡駅の東南東約3kmのところにあり、石岡市内に近い。

ウェブ上では、茨城県で2番めの人気店のようなので、ちょっと遠いが行ってみた≫人気blogランキング



国道6号の山王台交差点を西に折れて国道355号に入り、3km程行った道路沿いにあった。

焼肉店など3軒が連なるプレハブっぽい箱形の簡素な建物内(真ん中)にある。遠くまで来て、古めいた建物にびっくり。とても人気店とは思えない。

店の裏は、2007年に廃線になった通称「かしてつ」(鹿島鉄道)の線路だった。

ちょうど並んでたのは数人のみだった。並ぶのは好きじゃないが、その列に加わった。

店頭に待ち客用のと思われるベンチ風の椅子があった。が、だれも座ろうとはしなかったので、私も立って待った。

待ってると、玄関から1人…間を置いてもう1人と、満ち足りた表情の客が出てきた。

かなり待って列の先頭になると、玄関扉のガラス部分から中が見えて、列は店内にも続いてるのがわかった。



さらに待って玄関の片開き戸を開けて中に入ると、そこは、右手に本棚と冷水器のある幅1m位の通路&待合いになってて、左手の小壁(高さ150cm位)の向こう側が客席になってた。

奧が厨房でそれに面したカウンター5席があって、通路を介して手前に小上がり(4人用卓×2)のみ。左奥に券売機があった。

本棚には、一般のラーメン雑誌やコミックに混じって、凶悪犯罪やら水商売の真実、日本のタブーなど、いかがわしさプンプンのダークな嗜好の本がまじってて、男性客が主流の店ならではの雰囲気。

通路に置かれてた丸椅子に座って席が空くのを待つ。総客席:13席と少ない上に、小上がり(4人卓×2)を、相席にはしないみたい。これが行列できる一因かも。



厨房内では、30歳位の体格のいい男性が働いてて、店主のよう。客席側では、接客係の60歳位の女性が食器を下げたりしてた。

窓がない店内は、昼間でも暗く、電球タイプの照明が付いてて、戦後を思わせるレトロな雰囲気。狭めで荷物が多いため、雑然とした印象だが、客席など肝心なところはかたづいてた。

 

水はセルフ、食券は席に座ってから、との貼り紙に書いてあり、その隣にメニューが張ってあった。



やや待ってると、席が空いて(食器を下げるなど、テーブルをきれいにしてから)、どうぞと言われたので、そのまま左手奥にある券売機まで進んで食券を購入、途中接客係のおばさんに食券をわたしてから、席に座った。

食券を受け渡す際、チャーシューはどれを選ぶか聞かれた。

券売機の左脇(小上がりの左奧の方)には、量りや機械(製麺機)、四角いへぎが置かれてて、ここで自家製麺して麺を作ってるよう。

少し待ってラーメンが運ばれてきた。


 らぁめん(焼豚:バラ巻)¥620

・麺…ストレート細麺
・スープ…油分たっぷり、節系の粉が浮遊
・具…焼豚1枚、メンマ、小松菜、味玉1/2,のり1/4切、

らぁめんは、この店の最もスタンダードなメニューで、魚25%、動物75%のスープを配合してあるラーメン。

やや小ぶりの丼に、彩りきれいに、具だくさんな感じで盛られてて、¥620とは思えないリッチさ。

表面に、油膜が張るくらいたっぷり油分が浮いてるスープは、口に含むと魚系の香りが柔らかに感じられて、何だか懐かしい。コクがあるのに、魚系だしの風味によって、そうくどくならず、ふんわり和風のラーメンって感じで味わえる。

麺は、そうめんにも似た色白タイプのストレート細麺。細麺なのに、もっちり弾力があって、スープのコクに負けない存在感がある。

バラ巻きチャーシューは、脂身の部分がほどけるように柔らかだった。

メンマは太めのきれいな色で、シャキシャキした竹の子らしい食感が味わえる。小松菜は、きれいな色に茹でてあった。味玉は、卵黄の外周がうっすら固まるくらいの半熟で、しっかりめに味が付いてた。のりは、少し薄めのタイプのだった。

小さめの丼に入ってて、表面にたっぷり浮いてる油分のせいか、最後まで冷めることなく食べられた。


 濃厚魚出汁(焼豚:炭焼&直火)¥820

・麺…ストレート細麺
・スープ…油分たっぷり、節系の粉が浮遊
・具…焼豚2枚、メンマ、小松菜、味玉1ヶ,のり1/4切、ねぎ2種

濃厚魚出汁は、99%魚出汁のスープで作ってあるラーメンで、浅型の広口の丼にきれいに盛り付けられてた。

スープには、しっかり節系の粉末状の粉が浮遊してて、口に含むとかつおなど節系による奥行きのある風味が、まろやかにしかも濃厚に伝わってくる。

炭焼きチャーシューは、表面がうっすら赤茶色になってて、燻製っぽい香ばしさが感じられる。直火チャーシューは、固めの食感&煙たい風味が合わさった個性的でワイルドなチャーシューだった。肉の味がしっかり味わえた。

店主は、客が行列していても、一度にたくさんの人数分の麺をゆでることはなく、だいたい2人分位づつの麺を茹でて、チャーシューもその都度切って、丼に盛り付けてから、バーナーで炙ってと、客に常に作りたての状態のラーメンを出していた。

はるばる出かけて長く待ってるのだから、3種のチャーシューが全部載った、チャーシューメンがメニューにあったらみんな頼むだろう。そうすれば客単価も上がるのに…(食券で、追加チャーシューの券があったが、ラーメンに気を取られてるし、面倒なので券を買いにくい)。

他のラーメンも食べてみたかったので、再訪したら、店主+若い男性従業員など数人で切り盛りしてた。


 あご出汁(焼豚:炭焼&バラ)¥820

・麺…ストレート細麺
・スープ…醤油色の薄い、澄んでるスープ
・具…焼豚2枚、メンマ、小松菜、味玉1ヶ、のり1/4切、ねぎ2種

九州産のトビウオで出汁をとってるラーメン。

金の縁取りのある白い丼に、醤油色の薄い澄んだスープ&麺が盛り付けてあって、とても上品な印象のラーメン。

スープは、風味の抑制された魚だしって感じ。ふわっと香るかつおのような華やかさはないが、芯の強さが感じられるよう。色、味とともに醤油らーめんというより、塩ラーメンって感覚でその硬質感を味わえた。


 海老風味(焼豚:炭焼&直火) ¥720

・麺…ストレート細麺
・スープ…表面に粒子細かめの油分が浮いてる
・具…焼豚2枚、メンマ、小松菜、味玉1ヶ,のり1/4切、ねぎ2種

駿河湾の桜海老の油をかけてあるラーメン。

表面に粒子細かめの油分が浮いてるスープは、口に含むと、焼いた海老のような香ばしさが感じられた。海老風味を甘さではなく、その香ばしさで表現するとは、斬新なラーメン。


 濃厚海老出汁(焼豚:炭焼&直火) ¥900

・麺…ストレート細麺
・スープ…白っぽい海老味噌が浮遊してる
・具焼豚2枚、メンマ、小松菜、味玉1ヶ,のり1/4切、長ねぎ

伊勢海老ベースのスープで作ったラーメン。

伊勢海老の頭を2〜3個入れた小鍋を、中〜強火にかけて、ぐつぐつ煮込んでた。店主は時折、伊勢海老の頭をトングで掴み、海老の頭を上に向けて、鍋上で上下に何回か振ってて、味噌を全部鍋に抽出してる感じだった。

スープは混濁してて、口に含むと新鮮な海老ならではの芳醇な甘み&香りが感じられた。しっかり伊勢海老の味噌が濃厚に感じられた。この贅沢なラーメンがたった¥900とはお得な感じ。


 つけそば(焼豚:炭焼&バラ巻) ¥800

・麺…中太ストレート麺
・具…焼豚2枚、メンマ、小松菜、味玉1ヶ、のり1/4切、
・つけ汁…甘さが効いてる、唐辛子&節系の粉、ねぎ2種、柚

つけそばは、麺&具とつけ汁が別盛りされてた。麺の量は300〜900gから選べて(300g→¥800、450g→¥850、600g→¥900、750g→¥950、900g→¥1000)、健啖家にはうれしい値段設定。

つけ汁は真空そばベース。スープ表面の油に、唐辛子と節系の粉が混ざるように浮いてて、その下には、しっかりめの甘みの効いたつけ汁の層がある。

麺は、中太のストレート麺。つけ汁にくぐらせると、持ち上げた時に、スープ表面の油分と粉が適度に付着してくて、食感と味のアクセントになる。つけ汁に節系の粉が、たっぷりめに入ってた。

私にはやや甘すぎたが、食後はスープ割りも楽しめたので、甘党の男性にはぴったりかも。

通路から、向こう側は、待ち客が周りにいないので、狭いながらも意外にせかされた感じはせず、特に小上がりは相席ではないので、ゆったりできた。

厨房では店主が、ほとんど1人で調理作業をしてた。

スープが煮えてる寸胴が大中小と3つ並んでた。メニューによって、使い分けしたりブレンドしながらどんぶりに注いでた。

寸胴の隣は、麺茹でコーナーになってた。湯の中に深ざるが6つ投入されてたが、一度に茹でてたのは2人分づつくらい。茹でる際、タイマーとかは使ってなかったので、体内時計でもあるのかも?湯切りは、上下に4〜5回くらい振って行ってて、派手なパフォーマンスはなかった。

厨房の正面壁には、大中小の4つのお玉が掛かってた。いちばん大きいお玉は、丼を温めるお湯を、麺茹で機から汲む時に使ってて、2番目に大きいお玉は、大きい寸胴のスープを取る時に使ってて、用途に応じてきっちり使い分けてた。

小鍋でスープや油を煮出したりしてて、いくつものメニューを平行して調理してるのは大変そうだった。

炭火焼きチャーシューは、厨房側の出口(建物と線路脇フェンスとの1m強位の隙間)付近で作ってて、立地条件の悪い中、がんばってるなあって感じ。

店主は、手際よく調理しながら、合間に注文をとったり、帰る客には丁寧に挨拶してて、一見恐そうだが、腰のひくい丁寧で柔和な対応に親近感を覚えた。だが、厨房では時折厳しい表情で言葉を発することもあって、人気店の職人らしい気むずかしい側面をかいま見た気がした。

この店は問題が多いように思う。
建物がうらぶれてる上に、狭くて暗く、動線も悪い。メニューがわかりにくいし、行列しなければ食べられない。つくばからは時間がかかる。(千代田石岡ICから石岡市内まで、6号線が渋滞しているので、東京から高速で来ても時間がかかりそう)

店主は、極めて誠実にラーメンを作って好印象だが、小さい店なのにメニューが多く、客の希望を細かく聞いてて、全体に手間と原価がかかり過ぎてて(?)で儲けが少なく、身を削って商売してるようで体をこわすのではと、心配になる。

もっと利益を考慮し、店の立地や雰囲気に配慮し、利便性の高い客が多い訪れる場所で、女性客も気軽に行けるような店として営業するほうがいいように思う。

ラーメンがとても気に入ったため、店主に失礼なことをつい書いてしまったが、

この店のラーメンは、スープ、チャーシューを中心として独創的で、こんなラーメンがあったのかと嬉しくなるほど、しっかりと客の欲求に応えてる。特に男性なら、行列しても行きたくなってしまうのは当然で、パフォーマンスや雰囲気作り重視の、今時の流行りの店とは、本質的に大きく異なる。

だからこそ、行きにくい点を改善し、多くの客が気軽に行けるようになれば、さらに飛躍し、茨城と言わず、日本一のラーメン店になるのも難しくないように思われる。おすすめ度は、7.4としよう。


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■『喜元門』 お店のHP
 茨城県小美玉市栗又四ケ2455-19 →つくばラーメン店リストへ
 電話:0299-26-2354  →茨城県南ラーメンマップへ
 営業時間:12:00〜14:00、18:00〜20:30
      (スープ無くなり次第終了)
 定休日:月曜日
    ※急な臨時休業や営業時間変更は上記HPで確認できる