吾妻にあるつくば市の古参的ケーキ店。

東京やフランスで修行した店主が1988年にオープンした。

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タイル張りのマンション1階にある。赤い庇状のオーニング(日よけテント)が目を惹く。テラスやライトアップなど、華やかな演出が好きなつくばのケーキ店と少し違い、落ち着いた風情を保っている。

この辺りは、住宅街に隣接してる地域で、中小の会社なども混在してて、こぢんまりとした飲食店、書店、美容院などが建ち並んでて、筑波大学開設当時からあるような小さなコミュニティの感じのエリア。

店は割りとあるが、つくば駅に近いのに人通りがあまり多くなく、ひっそり佇んだ印象。階段を2段上って、アーチ状になってる鉄骨をくぐって、扉を開いて、店に入った。



店内は、右手にケーキの並んだショーケースがあって、左手〜奧にかけて、マドレーヌ、クッキー、紅茶などがギフトショップのようにきれいに陳列されてるコーナーになってる(ケーキのショーケースのところがレジになってた)。



右手のショーケース内には、(カット)ケーキが、26種程並んでた。ケーキは同種類ものが2〜3個のもあって、それぞれの数は控えめに、種類を多く取りそろえてあるよう。つくばのケーキ店の中では、ケーキの種類が豊富にそろってる。

ショーケース内には、ホールのケーキ:3種、ロールケーキ:1種、ショーケースの上には、大きなサイズのバントポンム(=アップルパイ)が置かれてた。

店内右手奧が厨房になってて、そこでは40〜50代位の男性(遠目でったので、年齢は不確かだが)がアシスタントっぽい女性と容器に砂糖(or小麦粉)を入れたりしてて、ケーキ作りの真っ最中って感じ。このケーキ作りをしてる男性が店主のよう。

ケーキのショーケース内では、40代位の女性(店主の奥さんかも)が先客に対応していた。ケーキを眺めながら待っていて、順番が回ってきたので、並んでたケーキの中からいくつかを選んで購入した。


(上)左から:サヴァラン   ¥336
       サンミッシェル ¥336
       モンブラン   ¥368
(下)左から:ガトーオフレーズ  ¥326
       ガトーショコラ  ¥315
       フロマージュクリュ¥294

■サヴァラン
・フランスの法律家・政治家で、有名な食通ブリア・サヴァランにちなんで付けられた名前の菓子
・ブリュレのように、白いカップ型の容器に入ってる
・フランスパンのような弾力のある生地(ブリオッシュ)に、キルシュ(サクランボのブランデー)シロップがたっぷり染み込ませてあって(絞ると水分が採取できそうなくらいたっぷり)、酔いそうなくらい、洋酒の風味が濃厚。
・上部1/4位のところで生地をカットし、カスタードクリームがサンドしてある。
・容器からはみ出してる上部は、中央がくぼんでて、そこに生クリーム+フルーツ(いちご、キューイ、黄桃)がトッピングがしてある

■モンブラン
・2cm程もある厚いタルト地の中央に、ブランデー風味濃厚のマロンペーストを載せ、それを生クリームで覆い、麺状のマロンペーストを練り込んだ生クリームで縦横にドーム型に仕上げてある。
・タルト地は2層。外側が固めでサクサク、中は薄くジャム層+柔らかでしっとり甘いスポンジちっくな層になってる。
・栗そのものは、存在してないのはちょっと寂しいが、ブランデーの風味が、アルコール分飛ばしきっていない?と感じるくらい濃厚なので、高級感は差し引きされてるかも。

■ガトーショコラ
・空気泡がほとんど含まれていないかのように、チョコレートを練り込んだ生地は、重くて密度があって、少し粉っぽい生チョコって感じの食感。
・単一の生地のみで作られてるので、食感はやや単調に感じるが、チョコらしさをしっかり味わえる。

■ガトーオフレーズ
・ケーキ店定番のいちごショートのこと
・固めのスポンジの間に、いちご(大きめにカットされてる)入りの生クリーム層が挟んである。スポンジ、生クリーム、スポンジがきれいな1/3づつの層になってて、安定感があるし、味わい的にも生クリーム:スポンジとが釣り合ってる。
・トッピングされてたいちごは勿論完熟いちご!甘めのスポンジ&生クリームにも負けないナチュラルな甘さ&酸味は大らかで、大地の恵みを感じる。


(上)左から:ミロワールカシス ¥336
       バナニエ     ¥336
       シュークリーム  ¥178
(下)左から:バントポンム  ¥294
       プロヴァンス  ¥336
       マルジョレーヌ ¥336

■バントポンム
・うす切りりんごのパイ=いわゆるアップルパイ
・パイ生地は、バターのコクと塩分が効いてて、サクサク香ばしい。
・サイドを高めに焼き上げてあって、中央部分は、細かく切ったりんごを散らし薄いスポンジ層(キルシュっぽい洋酒が含ませてある)の上に、薄くスライスしたりんごを年輪風に重ねて焼き上げ、仕上げに甘めのジャムソースでコーティングしてある。
・中央部分が、押しつぶされたかのように、しっかり堅い層の上に、スライスりんごが重なって載ってるため、フォークなどで切り分けて食べようとすると、パイ生地がぱパラパラ崩れたりして、ちょっと食べにくい。

■シュークリーム
・砕いたナッツをシュー生地の外側に散りばめて焼いてある。シュー生地は、しっとりとサクサクのちょうど中間って感じ。焦げたナッツが、香ばしさとコクを与えてる。
・中のクリームは、光沢があってねっとりしてて、生クリームタイプのふわっとしたクリームとは対局っぽい感じのもの。

■ミロワールカシス
・薄いスポンジ層の上に、中央にホワイトムースを抱えたカシスムースを載せ、ブルーベリーと赤すぐりを交互にトッピングしてある。
・深みのある赤紫色のムースは、カシスらしい酸っぱさがいっぱい詰まってる。
・カシスには、アントシアニン(ポリフェノールの一種)が含まれてて、最近では、ブルーベリー以上に眼精疲労に効果が高いともいわれてる。ドライアイぎみの私は、毎日摂取したくなっちゃいそう〜!



 シャンティロール ¥893

スポンジに生クリームが巻いてあるシンプルなロールケーキ。ナイフで切り分けようとしたら、一般のロールケーキよりかなり固め。

スポンジは、少しドライタイプの密度があるもの。中の生クリームは、光沢があって、油脂成分が多いよう。

ちょっと値段が高めな分、一般のロールケーキより、食感&味わいが濃厚。



右手前(ケーキのショーケースの手前)には、ショコラ(1粒¥158〜168のチョコが15種ほど)が並んでるガラスケースがあった。自家製チョコのようだったので、10個入りの詰め合わせを購入した。



 ショコラ詰め合わせ ¥1800

一口大のチョコは、それぞれ形状も違うが、中にハガナッシュ、ジャンドゥーヤ、プラリネなどが入ってて、それにチョココーティングを施してある。

一口で食べるのではなく、半分かじって、断面を確認しながら風味を味わうと、それぞれの違いがわかって、より楽しめる。キルシュ(サクランボから作ったブランデー、リキュールではない)、ブランデーの効いてるものもいくつかあった。

■ガナッシュ
・チョコレートを生クリームや上質のバター等と混ぜ合わせた
 柔らかいチョコレート
・トリュフのフィリング(中身)として使われる

■ジャンドゥーヤ
・ヘーゼルナッツ(ペースト)を練り込んだチョコレート

■プラリネ
・1912年、3代目ジャン・ノイハウスがプラリネを誕生させた
・ヘーゼルナッツやアーモンド主体にしたペーストにカカオバター
 、キャラメル、いろんなフレーバーを加えたもので
・粒チョコレートのフィリング(中身)として使われる

やや小ぶりの整ったケーキは、長方形、正方形、三角形など、シンプルな形状でありながら、美しく整ってる。奇をてらうようなケーキ作りをしてる店が多く、フルーツなどをふんだんに使った派手なケーキに、ともすれば人気が移り勝ちだが、派手な見かけを取り去れば、作り方のぞんざいさ、アンバランスさが目立つばかり。そんな中、地味ではあるが、手を抜かず、多くの種類のケーキを作り続けているその心意気に脱帽。

小ぶりながらも、しっかりした甘さ&密度のあるケーキで甘さ控えめ&ふわっとしたした食感のケーキが好きな人には、重たいが、ナッツや洋酒(ブランデーやキルシュなど)の風味が濃厚に効いてるものも多く、大人のケーキって感じで、古きよき時代の嗜好を持つ男性にはぴったり。

深煎りの濃いめのコーヒーと合わせれば、極上のおやつタイムを楽しめそう。クラシックなケーキ店でおじさんたちの趣向にあう感じ。おすすめ度は、7.2。

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■フランス菓子『FRESSON』 お店のHP
 茨城県つくば市吾妻3-7-9 →つくばケーキ店リストへ
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 営業時間:10:00〜19:30
 定休日:火曜日