そば好きには広く東京まで名前が知られている店。

九重小学校の南側を走る小路沿いにある。看板などが全く出ていなくて、隠れ家的。

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建物周囲には、竹などがあしらってあるものの、飲食店らしい装飾が施されていないので、暖簾が掛かっていなければ落ち着いた佇まいの民家にしか見えない。

玄関前と建物裏手が、駐車場になってた。

裾の部分が不揃な暖簾には、手書きされた店名が入ってて、こだわりの店の感じ。

玄関左脇はそば打ち部屋になってた。それを窓越しに見ながら、引き戸を開けて中に入った。



玄関は2重扉。1m程先に2つめの扉があって、そこには赤い文字(マジック?)で書かれた大きな貼り紙が貼ってあった。

「気まぐれ」という文字に引っかかり、墨書きだったらもっと風流な気もしたが、こだわりが感じられた。2つめの扉を開けて中に入った。



店内は縦長の形。中央がテーブル席(6人×1,4人×2)になってて、右手が小上がり(4人卓×3)、玄関脇と奧に個室が1室づつあって、左手は厨房になってた。

壁が薄いうぐいす色の落ち着いた色彩の店内の、中央に高級感のある黒いテーブル&椅子が、小上がりには艶&重厚感ある卓が配置されてて、厨房と客席との境の小窓には、変わり染めの暖簾がかかってて、しっとり上品な雰囲気。

厨房では、(暖簾ごしにチラリと見えた感じでは)50代位と20代位の男性が働いてて、店主とアシスタントって感じ。接客してくれた30〜40歳位の女性は、堂々としてて店主の娘さんって感じで、3人で切り盛りしてた。

 

メニューから、つけ鴨そば¥1680を田舎そばで、天せいろ¥1780、そばがき¥1370を注文した。そばは、せいろ(そば粉と水だけのつなぎなしのそば)と田舎(甘皮まで入れたやや黒っぽいそば)の2種類があったので、つけ鴨そば→田舎そばで注文した。

接客係の女性は、注文を取りながら顔なじみらしいおじさん客と会話をかわしてて、常連客が多い店のよう。

厨房側の壁に嫌煙という貼り紙がしてあった。
2001年に初めて来た時は、喫煙OKだったが、その後少し経ってから来店したら禁煙になってた。店内の空気が澄んでるのは、やはりうれしい。



 つけ鴨そば(田舎そば) ¥1680

鴨汁は、手焼き風の器に入っていて、厚切り(5mm以上)の鴨肉が5ヶと長ねぎもたっぷりめに入っていて、具だくさんで汁の量が控えめだった。汁は濃度が濃くなくて、食べやすかった。

鴨肉は、身厚で柔らかい食感&風味がしっかり味わえる。長ねぎは、ところどころ焼き色が付いてて、予め油で炒めてから入れたのかも。

そばは幅2mm位の細打ち。細かい黒い粒子が混じってるので、黒っぽく見える。表面に凹凸はあるが、そば特有のぬめり&粘りがあるので、少しざらざらしてるが滑りがいい。そばの香りや甘みはあまりなかったが、もっちりした食感が新そばらしかった。

薬味は、山椒、七味、激辛唐辛子の3種が添えてあった。



 天せいろ ¥1780

天せいろは、天ぷらは(海老2ヶ、かぼちゃ2ヶ、ししとう2ヶ、なす2ヶ、しいたけ)が色白の衣で油切れよく揚げてあった。天つゆはないけれど、塩が添えてあった。

そばは、うっすら緑かかった色で、(田舎そばより、若干太め)幅2mm強のやや平べったい形をしてて、甘みや香りは強くはないが、粘り&弾力がしっかり感じられた。

そばつゆは、甘さのなくソフトで軽めな中に、しっかり塩分を抱えてるそばで、辛口なのに重すぎないタイプのものだった。


 そばがき ¥1370

そばがきは、スプーン2つで形成したような整った一口サイズの楕円形のが12ヶ、大きめの片口鉢にひたひたの湯とともに入ってた。

箸で挟んで持ち上げようとしたら、柔らかくて形が崩れそうだったので、添えてあったれんげで取り分けて食べた。

表面が滑らかなそばがきは、箸で挟んだだけで、いとも簡単に切り分けられる程、柔らか。口に含むと、淡泊な粘りを持ちながら滑らかに溶けるように解けていき、食感を楽しむというより、触感が楽しめるそばがきって感じ。

醤油と薬味(長ねぎ、厚めで粗めの鰹節)が添えてあったので、触感を満喫できるよう薬味は使わずに食べた。


 そば湯

そば湯は、ほんのり白濁したナチュラルなものだった。

おしぼり置きがランタイ(=籃胎漆器)、そば湯の入ってた湯桶も漆器で、細かい備品にも本物志向であることが伺える。

つけ鴨そばを注文してる客が多くて、いちばん人気メニューのよう。男性客は、そばを大盛りにして注文してた。

シンプルにせいろを注文してる人は、つゆに薬味を投入したり、そばをどっぷりつけたりせず、音をたてた粋な食べ方をしてて、見るからにそば通って感じだった。

高級感がある隠れ家的な店で、そばに対するこだわりが感じられ、つけ鴨そばは、鴨肉の量がたっぷり入ってて、肉をしっかり食べたいおじさん客の心をわしづかみにしてるみたい。リッチなおじさんを中心とする、そば通やそば好きの人たちの間で人気のあるのは納得できる。

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■『那由他』
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